獅子幻獣砲(ししげんじゅうほう)

獅子幻獣砲 C 火文明 (3)
呪文
S・トリガー
次のうちいずれかひとつを選ぶ。
►相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体破壊する。
►バトルゾーンにある相手のクロスギアを1枚選び、持ち主の墓地に置く。

DM-28で登場した呪文

《幻竜砲》完全上位互換クロスギア破壊の選択肢が追加された。《幻竜砲》と同じコストでクロスギアを破壊するか小型クリーチャーを破壊するか選択できるためかなり扱いやすい。
比較対象となるのは《ドリル・ボウガン》《マーシャル・ロー》だろうか。

  • クロスギアが環境でフィーチャーされた時に注目を集めたカードであった。しかし、小型クリーチャーの除去では【速攻】相手には展開力に対して焼け石に水となることも多く、どちらかと言えばコントロールを相手にした時のシステムクリーチャー破壊の方が有用であった。
  • DMR-15《スーパー獅子幻獣砲》が登場。スーパーと名についているが効果の対象は異なる。とはいえ有用なクロスギアのほとんどはコスト4以下であり、同様の運用ができるためこのカードが使われることは少なくなった。
  • DM-28が初出、DM-34で再び収録と、再録までの時間が比較的短い。また再録の際、テキストがモードに変わった。
  • 登場から11年越しに、ついに《メッチャ映えタタキ》という実質的な上位互換が登場した。一応こちらは「クロスギア」というオブジェクトを墓地に置く効果なので、進化クロスギアを選んだ場合「1枚」ではなく「1つ」をまるごと墓地に置くことができる。だが、進化クロスギアが使われない現状の環境ではあってないに等しい優位性である[1]

デュエル・マスターズ プレイスでは

獅子幻獣砲 C 火文明 (3)
呪文
S・トリガー
相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体破壊するか、相手のクロスギアを1枚選んで持ち主の墓地に置く。

DMPP-11で収録された。
テキストがモードではなくなり、DM-28に近いテキストとなったが効果に変更はない。

クロスギアを主軸にする【武者・ドラゴン】【剣誠・ドラゴン】といった【サムライ】を仮想敵とした場合、最軽量でクロスギアを射程に収め、《アシガ・ルピア》《ムシャ・ルピア》などが効力を発揮する前に破壊も狙うことができる。

火力呪文としては、1枚の呪文で1体を破壊するという行為自体が相手への負担が小さい妨害であることから、環境からは遠ざかっている。
条件付きで9000もの火力が使える《ベンケイ・バーニング》ですらあまり採用率は高くない。
どうしても序盤に倒したいシステムクリーチャーはコスト4でも間に合うことが多く、対クリーチャーには《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》《斬撃虫ブレードワーム》で十分だろう。

やはり、このカードはクロスギア対策でありながら、クロスギアを使わない相手にも一応の役割があるという見方がいいだろう。

このカード収録前のDMPP-10EX期では《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》を活用する【サムライ】が環境の一角を形成しているため、クロスギア対策となる《超電磁工兵バ・キーン》《天雷の聖霊ユリウス》を他のカードとのシナジーが薄くともメタカードとして投入するデッキが見られた。
そのため【サムライ】が引き続き流行する環境ならば、その対策としてこのカードも採用候補となるだろう。

DMPP-12環境では、【ボルシャック・NEX】ファイアー・バード【エンペラー・キリコ】《無頼妖精ワイルド・リリィ》といったパワー2000以下を破壊でき、ついでに依然として高い性能を誇る【剣誠・ドラゴン】も仮想敵にできるという事情で、【白黒赤ナイト】【カウンターHDM】でよく採用されるようになった。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DM-28DMPP-11
    燃え盛る巨大な牙が、あらゆる金属を溶かしつくす。
  • DM-34DMPB-03
    幻の炎、幻の牙、しかし、その痛みはリアル。

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


[1] カード指定除去が登場する前のカードは「1枚」と書いてあっても「1つ」と読み替える場合がある。読み替えの他の例には「シールドを1枚」→「シールドを1つ」が存在している。