《ヤミノリミット》
ヤミノリミット R 闇文明 (4) |
クリーチャー:ダーク・モンスター 4000 |
相手のシールドが4枚以上の時、相手は自分自身の「S・トリガー」を使えない。 |
DM-28で登場したダーク・モンスター。
相手のシールド4枚以上の時、相手のS・トリガーを使えなくさせる能力を持つ。
通常時は相手のシールドを初めてブレイクする時のみ意味のある能力で、やや使いにくい。
シールドの個数と公開情報を増やすことで、このクリーチャーの問題点を疑似的に埋めることができる。
まずは、《パクリオ》や《魂と記憶の盾》などでS・トリガーではないと把握したシールド送りを連発する。
こうすることで、素の状態では非公開情報1つにしかロックが効かなかったのが、2つ以上の非公開情報でロックを使えるようになるという理屈である。
相手のシールドが増えまくる性質上、コスト軽減に利用出来る《D2J ジェルヴィス》とも高相性か。
しかし、上のような戦略を実現するには増えたシールドに対応できるだけのリーサルが必要なのも事実。悠長にシールドを割っていれば、S・トリガーでなくとも増えた手札で何らかの反撃を受けることは確実。
また、現在でも殿堂入りだが一度の攻撃でS・トリガーを無力化出来る《無双恐皇ガラムタ》がいるので、そちらにはできない芸当を探したいところ。
ルール
以下はすべて、相手のシールドが5つある状態でプレイヤーを攻撃した場合を想定している。
攻撃によるブレイクが1つずつだった時代
《ヤミノリミット》に「ブレイカー」能力を与えるか、W・ブレイカー以上を持つ他のクリーチャーでプレイヤーを攻撃し、2つ以上ブレイクするのなら、その攻撃のシールド1枚目のシールドチェックではS・トリガーは使えず、2枚目以降はS・トリガーを使える。
一見すると2枚目まではS・トリガーを使えないように思えるが、4つあるシールドから1つブレイクするとシールドチェック中の残りシールドは3つとして扱う裁定だったからである。
攻撃によるブレイクで同時に手札に加える裁定変更の後
2017年3月25日ルール改訂以降、2つ以上ブレイクするのなら、相手はすべてS・トリガーを使える。
上の見出しの後半部分によって、5つあるシールドから2つブレイクすると残りシールドは3つになるからである。
つまり、最初にシングル・ブレイカーでシールドをブレイクしたときにしか効果を発揮しない能力ということになる。
待機状態のルール制定後(結果として裁定変更なし)
2024/02/15の更新で総合ルール113.6aが変更され、「プレイヤーの使用宣言が終わるまでの間、手札に加えられるシールドは待機状態になります。待機状態のシールドはシールドゾーンにありますが、シールドゾーンにあるシールドの数に含まれません。また、シールドゾーンにあるカードの枚数としても数えません。」とS・トリガーを使用宣言するタイミングでシールドの数が既に減少していることが明言された。
さらに翌日の公式Q&A更新により、最終的にシールドが4つを下回るならS・トリガーを使えるという、従来通りの裁定であることが確定した。
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| | 待機状態制定前の考察
| まず前提として待機状態の制定以前は、「シールドから手札に加えるカード」と「シールドゾーンのカード」にはテキスト上の差がなかった。また、「シールドゾーンのカードの数」を数える時、シールドチェック中のカードはシールドとみなさないというのは今と同じだが、それに加えて「シールドに影響する常在型能力は、シールドチェック時点では効力を失っている」という《聖板龍 ジークシュトルツ》の裁定もあった。
ところが、《正義ノ裁キ》の裁定では、自身がブレイクされ手札に加えられる瞬間にも「シールドゾーンにある時」の能力が発揮されると定義され、さらに《レオ》が2024/01/19の裁定変更で「シールドチェック中のカードをシールドゾーンの枚数としてカウントする」と定義された。上述した事情もあり、同じタイミングで《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》が「S・トリガーとして使える」としていた裁定が削除された。
これらの裁定変更によって、《ヤミノリミット》もまた「シールドが5つ以上あって、そのうち2つ以上ブレイクするのなら、相手はそこのシールドチェックでS・トリガーが使えないのではないか」という疑惑が浮上したのである。
例えば《DARK MATERIAL COMPLEX》がアタックトリガーで《ヤミノリミット》を着地させながらワールド・ブレイカーで5つのシールドをブレイクすると、それら全てのS・トリガーが宣言できず、《呪紋の化身》と同じ作用を及ぼすのではないかということ。
2024/01/22に、《熱血の物語》の裁定が一部内容を変更して再公開された。
しかし未だに《レオ》と《熱血の物語》の矛盾点は多く、《ヤミノリミット》についてもまだ断言はできない状況だった。
2024/02/15に、待機状態の制定を含む総合ルール更新が発表。《ヤミノリミット》の能力は「常在型能力で、プレイヤーに『S・トリガー能力を宣言できない』という効果を与える」という効果であるためか、総合ルール113.6aの「待機状態はシールドの数と見做さない」を参照して従来通りの裁定と定義された。
結論だけ言えば、《レオ》も《熱血の物語》も《ジークシュトルツ》も関係ない部分で、このクリーチャーの裁定は元に戻ったことになる。
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収録セット
参考
公式Q&A
Q.自分の《ヤミノリミット》がバトルゾーンにいる状況で自分の《DARK MATERIAL COMPLEX》が攻撃し、相手の5つあるシールドをすべて同時にブレイクしました。
相手はブレイクされたシールドの「S・トリガー」を使えますか?
A.はい、5つのシールドすべての「S・トリガー」を使えます。
ブレイクされて待機状態になっているシールドは、シールドの数に含まれません。そのため、この状況では相手のシールドが1つも無いことになります。
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| | (総合ルール 113.6a)
| - 113.6a
- プレイヤーの使用宣言が終わるまでの間、手札に加えられるシールドは待機状態になります。待機状態のシールドはシールドゾーンにありますが、シールドゾーンにあるシールドの数に含まれません。また、シールドゾーンにあるカードの枚数としても数えません。
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引用元(2024.2.16)