《パクリオ》
cipで相手の手札をピーピングし、1枚選んで持ち主のシールドにできる最高クラスのハンデス能力を持つ。 貴重な闇以外のハンデスであり、闇を使わないデッキでゲームを遅延する手段としても貴重な存在である。 能力面ではハンデスが墓地送りではなくシールド化であるというのが特徴で、これはマッドネスや《墓守の鐘ベルリン》・《絶対の畏れ 防鎧》などのハンデスメタを無効化する。サルベージやリアニメイト、墓地参照のG・ゼロやコスト軽減などの墓地利用も活用させない。 反面でシールド化である以上、ブレイクすれば勝手に手札に戻ってしまう。また、当然ながらダイレクトアタックが遠のくため、一般的なビートダウンとは相性が悪い。 よって、ブレイクするときには既に巻き返せないほどのアドバンテージ差をつけられるコントロール、ブレイクに移ったら反撃の機会を与えずゲームをたためるワンショット、ブレイクしても使用させないシールド焼却やロック、そもそもブレイクする必要がないライブラリアウトやエクストラウィン、それらの性質をもったコンボやループやソリティアとは、相対的に相性がいいといえる。 闇を入れる必要がないハンデス手段としての意義は非常に大きいが、闇が入っていても《解体人形ジェニー》ではなく《パクリオ》を採用する意義は十分にあるといえる。 汎用性の高い能力であるピーピングハンデスとしてはデッキを選ぶが、水が入ってゲームを遅延したい多くのデッキに採用の余地がある。 ルール他のカード・デッキとの相性
環境において転生編環境では【バジュラズブルー】を中心に使われた。元々ワンショットを志向するデッキで、シールドが増えても《無双竜機ボルバルザーク》により打点に困らなかったため、アンチシナジーらしいアンチシナジーにはならなかった。ワンショットせずにライブラリアウトで勝つこともあったため、そういう意味でもアンチシナジーになりづらかった。【白青黒赤ライブラリアウト】で採用された実績もある。 不死鳥編環境においては【除去サファイア】を中心に活躍。このカード→《インフェルノ・ゲート》と4→5と繋いで《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の着地を狙うのが主な使い方であり、やはり《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》のスピードアタッカー、T・ブレイカー、シールド焼却のおかげで相手の手札をシールド送りにしたことによる遅れを挽回できた。というより、T・ブレイカーの性質上、1枚シールドが増えただけではダイレクトアタックまでに所要する《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の攻撃回数は変わらないため、そういう意味でも相性が良かった。 極神編環境になると【除去コントロール】で猛威を振るい、全盛期を迎えた。【ボルメテウスコントロール】で活躍したのもこの頃。 戦国編環境では《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》の流行によって【除去コントロール】は立場を落とし、ビートダウン環境の推進もあって《パクリオ》は大きく採用率を落とした。 神化編では《エンペラー・キリコ》の進化元候補として利用された。そちらでコスト踏み倒ししても旨味は少ないものの汎用性は十分で、打点を揃えて殴りに行く【星域キリコドラゴン】では採用を避けられたが、即死ロックコンボを狙う【キングロックキリコ】では採用されることがあった。 覚醒編環境で《時空の雷龍チャクラ》中心の環境となると、対策として《超次元シャイニー・ホール》を唱えられる前に相手のシールドを1枚ブレイクして枚数差をつけておくプレイングが生まれ、それを邪魔してしまう《パクリオ》は採用を見送られがちだった。勿論、自分が《時空の雷龍チャクラ》を使う際にも要らぬリスクを背負うことになる。 エピソード1環境・エピソード2環境の中心を担っていたコントロールである【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】もとい【青黒ハンデス超次元】では、ドローソースは《コアクアンのおつかい》や《セブ・コアクマン》が主流であり、それらで手札に加えることが出来ない《パクリオ》は《解体人形ジェニー》に席を譲った。 エピソード2環境に入ると【ターボゼニス】に対して《サイバー・N・ワールド》での擬似回収を許さないゼニスへのピーピングハンデスとして、【青黒ハンデス超次元】で稀に採用されることもあった。《アクアン》系で墓地に落ちてしまう点も、ある程度なら《超次元リバイヴ・ホール》のサルベージ対象として利用できる。 【Nエクス】の現役時代、一度ソリティアが成立すればメインデッキにありったけのクリーチャーを展開できてカウンター封じもデッキに備わっていることからデメリットが機能しないという事でハンデス手段として重宝された。同様にループすればデメリットが機能しないという意味で【紅蓮ゾルゲ】の現役時代にもそちらに使われた。 エピソード3環境では【カイザー「刃鬼」】における《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》本体のサポートとして活躍。 革命編環境では【イメンループ】を中心に使われ、2コストマナブーストからの3ターン目の動きとして、《ドンドン吸い込むナウ》と需要を二分していた。【レッドゾーン】との対面ならいざ知らず、ミラーマッチではゲーム中最初のアクションがこれでも事故とは呼ばれなかった。また、その気になれば20打点程度はループによってポンと並ぶので、極論いくらこれで相手のカードをシールド送りにしてもワンショットには支障が出なかった。《蒼神龍ヴェール・バビロニア》を使った【パクリオループ】型の【イメンループ】も一定数見掛けられた。 また、使い勝手の良いシールド回収である《音感の精霊龍 エメラルーダ》が流行する環境ではこのカードが腐ることもある。革命ファイナル環境終期に【ロージアミラダンテ】が活躍していた際にはこのカードの評価が下がったと見做すプレイヤーもいた。逆に言えば《音感の精霊龍 エメラルーダ》をプレイするのに相手は1ターンを消費するということであり、革命編環境以降ではこれは結構なテンポロスなので、寧ろ《音感の精霊龍 エメラルーダ》で返してくれればこのカード側が助かる場合もあった。そのようなテンポロスが期待できない場合はこのカードで《音感の精霊龍 エメラルーダ》を埋めるしか無く、ある意味《音感の精霊龍 エメラルーダ》がこのカードの避雷針として機能する場面もある。 ハンデスメタを受けないハンデス、《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》の能力とのシナジー、ループパーツとしての需要などの汎用性の高さから、DM-15のカードでは最も活躍しているカードとしてその名前が挙がっていた。《バジュラズ・ソウル》が割と早期に殿堂入りしたため、尚更こちらの息の長さが目立つようになっていたとも言える。 超天篇環境では大量GR召喚ができるコンボデッキに投入されるケースもそこそこあった。【メルゲドッカンデイヤー】はメインの勝ち筋の場合ブレイクせずに勝てた上に、大量展開のおかげでシールド追加がデメリットとして機能しづらかった。 十王篇に入って鬼タイム・鬼エンド持ちやその周辺に強力なシールド回収が続々追加されたことは向かい風だが、シールド送り方式によるハンデスがデメリットとして機能しない《CRYMAX ジャオウガ》が登場すると、そちらと組み合わせられるようになった。 《神の試練》で無限ターンを獲得すればいくら相手にシールドが有ろうと関係無いため、【ナウ・オア・ネバーループ】におけるハンデスとして採用される場合がある。 王道篇環境では勝利にダイレクトアタックを必要とせず、シールドが増えるデメリットを帳消しにできる機構があることから、一部のハンデス型【逆アポロ】に採用される場合がある。P侵略を使ってのフィニッシュとは相性があまり良くないため、この場合オリジナルでの採用がメイン。 DM24-RP2で《蒼神龍アナザー・ワールド》を獲得。それに伴い、そちらを使った【パクリオループ】型の【アーテルマトリクスループ】も一部で見られるようになった。 その他
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