《ギガボルバ》
光のS・トリガーを封じる常在型能力を持つ。 ロックの対象は光文明のみと限定的だが、各種スパークをはじめとして、単色が苦手とする《調和と繁栄の罠》や全体除去の《アポカリプス・デイ》等、封じることに旨みのあるS・トリガーは意外と多い。クリーチャーを並べてから一気にとどめを刺す際の補助としては非常に優秀と言える。 範囲が広い《無双恐皇ガラムタ》の方が強力ではあるのだが、あちらは多色かつ殿堂入りしている。それに対しこちらは単色であり、コストの軽さで《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》や《絶望と反魂と滅殺の決断》などリアニメイト出来るカードが多いという利点も存在する。 ただし、20年以上再録されていないため、現在の入手は困難である。 環境において基本セット環境ではタッチ闇型の【リーフ青単】における《ホーリー・スパーク》ピンポイントメタとして使われた。同じく《ホーリー・スパーク》対策に初期のキマイラデッキに積まれることもあった。ただ、自軍にも能力が及ぶ点、光のS・トリガー以外防げない点、ポン置きしても非力で真っ先に除去されやすい点などから、当時初心者受けはしなかった。 黎明期の【黒緑速攻】はまだ十分な速度を持たせることが出来なかったため、これで安全に勝ちに行く中速のような動きを取る場合もあった。 その後、DMR-02で登場した強力なS・トリガー呪文《DNA・スパーク》や、【エンペラー・キリコ】に搭載される《スローリー・チェーン》への対抗手段として、【Mロマノフビート】や【シューゲイザーワンショット】といった闇入りのビートダウンに散見されるようになった。【Mロマノフビート】はこれを使う関係上敢えて貯めてワンショット気味に動く場合もままあった。【Nエクス】で使われることもあったが、マナに困らないそちらのデッキではよりカウンター封じとしての汎用性の高い《無双恐皇ガラムタ》が基本的には優先された。 ドラゴン・サーガ環境では一部の【グレンモルト】に採用された。やはり《熱血星龍 ガイギンガ》で対策できないオールタップ系や《スローリー・チェーン》に対抗できるためであった。 革命編環境では【天門ループ】対策として【黒単ヘルボロフ】に投入されることがあった。また、《閃光の守護者ホーリー》が色の合わないビートダウンに防御札として挿されるほど流行していたため、そちらへの対策としても光った。 DMRP-21期のオリジナル環境では【赤黒バクロ法師】に2枚目以降の《単騎連射 マグナム》として採用されるケースが散見されるようになった。ロックは光のS・トリガーであればカード全体に及ぶので、特に近くに登場したタマシードである《SMAPONの心絵》、《スロットンの心絵》すらも封殺できるのが大きい。この頃においては《アルカディアス・モモキング》と《聖魔連結王 ドルファディロム》の影響により光を含む多色S・トリガーが多く見られたこともあり環境に合致していた。次第に【青黒赤緑邪王門】でも同様に採用されるようになった。とはいえ単体ではバニラと大差ないため、【百鬼の邪王門】のような展開力に長けたデッキ以外で採用される機会は少ない。 【黒単アビスロイヤル】にも稀に入るが、《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》が殿堂レギュレーションに存在していた当時、大抵はタッチの水マナで呪文側を唱えられるそちらで十分であった。ただし《ラッキーナンバー》は2024年3月11日付でプレミアム殿堂となり、《ギガボルバ》不採用の理由とは関係なくなった。 DM24-RP1期にあまりにアドバンスで【ムザルミ天門】が増えると、その対策として【赤黒バイク】に投入されるケースも見られるように。 DM24-BD1・DM24-BD2期には、無月の大罪やコスト0自壊系を利用して《DARK MATERIAL COMPLEX》を育て、隙あらば零龍卍誕を目指し、1枚積みのこれで詰めるプランも取り入れた【黒単ゼロコスト】なる型が確認された(アドバンス、リモートデュエマ、26人参加、3位)。 同時期、これを1枚積みした【青黒COMPLEXコントロール】がCS優勝(アドバンス、102人参加)。優勝者曰く【逆アポロ】メタだったとのこと。王道篇で約22年前の登場かつデュエマ史上最古参のS・トリガーロックが使われる時点で、その独自性は侮れないものがある。 その他
デュエル・マスターズ プレイスでは全く同じ性能でDMPP-10にして登場した。 【ガントラビート】の厄介なS・トリガーは光のカードであることが多いためメタカードとして使える。 呪文ロックでは防げない《霊騎ミューズ・ルブール》や《聖鎧亜ジャック・アルカディアス》も防げるのが利点。 DMPP-10現在では、【ドルバロム】を中心に1~2枚採用されることがある。上述の《無双恐皇ガラムタ》との選択にもなるが、《ガラムタ》はスーパーレアである上、既にNew Divisionで使用できなくなっているためこちらが採用されることも多い。
関連カードフレーバーテキスト収録セットデュエル・マスターズデュエル・マスターズ プレイス参考タグ:
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