《
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時を戻す水時計 C 水文明 (1) |
呪文 |
S・トリガー |
相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 |
この呪文でバウンスできるのは相手のクリーチャーのみ。自分のクリーチャーは回収できない。
《スパイラル・ゲート》を引き合いに出すと、対象が相手のみで範囲がパワー3000以下というのはコスト論的に下方修正が掛かっていると見てもおかしくないだろう。
例えば《クリティカル・ブレード》がパワー制限なしのブロッカー破壊で2コストなのに対して《火炎流星弾》がブロッカーへの6000火力なのだから、それを基準にするとこのカードも《スパイラル・ゲート》の確定バウンスに対応したコスト論で6000以下バウンスとしてデザインされないとおかしいと論理的に言えよう。登場時期の近い同じ1コスト除去である《スチーム・ハエタタキ》は4000以下を墓地へ送るのだからこのカードはさらに対象範囲が広くなければならないはずである。
あちらに付いていないS・トリガーの分だけ下方修正が掛かった、文明の違いにより致し方の無い部分があるなどこのカードが弱くデザインされた理由に関しては考えられる説がいくつかある。
このようなことから、発表当時は純粋なカードパワーもコストパフォーマンスも悪い、非常に困ったカードと見做されていた。
しかし、【青単スコーラー】が発祥し《次元の嵐 スコーラー》のG・ゼロに近付ける1コストの呪文として価値が生まれると、DM・双マーク2ブロック構築にてたまに使われるカードとなった。後に2019年3月1日の殿堂レギュレーション改訂によって環境が一変し、【青単スコーラー】の相対的な地位が上がると、殿堂レギュレーションでもよく使われるようになった。