《スパイラル・ゲート》
たったの2マナで相手のクリーチャーを一時的に除去することができる便利なカード。主に【青単速攻】のようなビートダウンで使用され、邪魔なブロッカーを退かすのに役立つ。 また、サイキック・クリーチャーやドラグハート・クリーチャーは超次元ゾーンに送られるため、それらに撃つと実質的に破壊と同等の威力になる。マナコストが軽いこともあり、積極的に狙っていきたい。 当然ながら、あくまでも手札に戻すだけなので、時間が経つと再び出し直されてしまう。効果は「一時的」なものであり、テンポアドバンテージを取ることに特化している。 バウンスカード全てに通して言える事だが、単に連打しているだけでは、かえってこちらの手札が減っていくことに注意したい。他の除去に比べると使い手のセンスとタイミングが問われるだろう。 ルール環境においてデュエマ黎明期の青単を象徴するコストパフォーマンス抜群の除去札として知られ、基本セット環境から闘魂編環境にかけての【リーフ青単】、転生編環境から不死鳥編環境にかけての【パシフィック青単】と、青単に必須の除去札として大活躍。特にスピードアタッカーが存在しなかった頃は、バウンスを繰り返されると進化クリーチャーを引けない限り召喚酔いの影響でロックされるも同然であった。ただ、【パシフィック青単】が消滅して以降は神化編環境で【サイバー青単】が成立するまで青単での活躍はなかった。 その軽さと汎用性から青単の必須パーツであったことが災いし、2010年5月15日付で殿堂入り。尤も、同時に殿堂入りした《パラダイス・アロマ》に比べるとデッキへのダメージは軽微であり、どちらかというと覚醒編のサイキック・クリーチャーに対する強力な除去手段であったために先駆けて殿堂入りしたという説がある。どちらにせよ、バウンスの主流は完全に《アクア・サーファー》に譲ることとなった。 だが殿堂入り前に既に手打ちスペックが最低でも相互互換と言える《ザ・ストロング・スパイラル》が存在していたことや、このカード自体は基本カードの域を出ない性能であることなどから、殿堂入りを疑問視する声もあった。 超天篇環境では【カリヤドネループ】において単純に自軍のクリーチャーを再利用する役割を与えられ、ループパーツとして活躍。とはいえ、扱いは《魔法学校 パクスクウガ》や《冬の日スパイラル》、《「世界をつなぐ柱」の天罰》などとさして変わらない。 インフレした環境では問題ないと判断されたのか2022年7月1日付で殿堂解除。元々サイキック・クリーチャーメタとしての危険性から殿堂入りした面が強いため、更に強力なバウンスカードが充実しておりサイキック・クリーチャーも下火の現代ではメタゲームに影響を与える可能性は極めて低いと見られていた。 後に各種メタカードが刺さる【絶望神サガループ】が環境に進出したが、このカードは全くと言って良いほど使われていない。たとえメタカードでコスト踏み倒しを封じられていても、単発の墓地肥やしを繰り返している内に殿堂入りのスーパーサブ枠である《疾封怒闘 キューブリック》を引き当てて打開できるためである。 【絶望神サガループ】消滅後に【カリヤドネループ】が環境復帰したが、自軍バウンス手段としてはシールドから捲れた時に【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】対策ができる《「世界をつなぐ柱」の天罰》が優先される。 単にバウンスS・トリガーが欲しいなら、細部にこちらに優位点があるとはいえ遥かに汎用性が高い上に、盤面さえ用意できていれば2コストで召喚できる《闇参謀グラン・ギニョール》が存在するのも痛い。使われるとすれば【白青赤ゴスペル】にメタクリーチャーによる詰み盤面の回避にコスト軽減を兼ねて利用されるぐらいか。 DM24-EX1では同じようなことができる上にブロッカーも付いており、コスト帯も近い事に加えてウィニーサポート設けることができ、さらにはライブラリアウトプランにも使おうと思えば使えるS・トリガー獣の《冥土人形ウォカンナ・ピエール》が登場。そちらですらデスパペットという種族を活かさないと登場後の環境では厳しいため、如何にこちらがインフレに取り残されているかが分かる。 フレーバーテキスト・カードイラストについて
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