区別できるカード

カードカードスリーブの傷や退色、反りによって、表側を見ることなく何のカードか識別できてしまうカードのこと。Magic:The Gatheringでの表現から、マークドとも呼ばれる。

P24/Y2 コロコロコミック 2004年4月号付録の《ガルベリアス・ドラゴン》は、裏面を赤くして意図的に区別できるカードとして登場させることで、競技レベルの高いルールでは使えないカードであることを明示している。

非公開ゾーンであるシールドゾーン山札超GRのカードを識別できてしまうと情報アドバンテージ差が生じ、アンフェアである。S・トリガーの有無や次に引くカードがわかることでゲームを有利に進められるほか、【連ドラ】【クリスティ・ゲート】など非公開ゾーンを使う一部のコンボが不当に強化されてしまう。カジュアルな対戦において多少の傷まで気にするのはナンセンスだが、公認大会では反則負けに繋がることもある重要な概念である。

デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルールでは以下のように定義されている。

3.9 区別できるカード

プレイヤーは、イベントの間を通して、自分のカード並びにカードスリーブが区別できる状態にならないように保つ義務がある。表側を見ることなく、傷や退色、反りなどによってカードを識別できるようになっている場合、そのカードやカードスリーブは区別できるものとして扱う。

プレイヤーのカードにカードスリーブがかかっている場合、区別できるかどうかの判断はカードスリーブに入れた状態のままで行なう。カードスリーブを使う場合、カードスリーブに入れる前に充分な無作為化をしておくことで、区別できるにしてもパターンがある状態にはならないようにできる。カードやカードスリーブは消耗品であり、イベントでプレイしている間にも区別できる状態になってしまうことがあることにプレイヤーは注意を払うべきである。

ヘッドジャッジは、プレイヤーのデッキに含まれるカードが区別できるかどうかを決定する権限を持つ。ジャッジはプレイヤーに、現在使っているカードスリーブを外す、あるいはカードスリーブを、即座にあるいは次のラウンド開始前に交換するよう要求できる。

プレイヤーがデッキに含まれるカードを交換する必要がある時に、それが不可能な場合、そのカードをヘッドジャッジの用意したカードに入れ替える。一旦交換した場合、その後で交換するためのカードを見つけたとしても、元の状態に戻すことはできない。これはカードをなくした場合にも適用する。

MtGWikiでは

マークド/Markedとは、故意・あるいは偶然にカードに印がついていて、裏面からでも識別できるようになっているカード。マジック・イベント規定では「区別できるカード」と記載されている。英語での発音にならってマークトとも。

引用元

  • 特定のカードを入れたスリーブに分かりやすく傷がついている。
  • 一部のスリーブだけサイズや質感が微妙に違う。

注意したい仕様

  • フォイルカードは湿気で反ることがある。また、通常のカードより硬く、パチンと鳴らすようにゲーム台に置くと識別できる場合がある。
    反りは乾燥剤と一緒に容器に入れてしばらく置くと改善できる。硬度の違いは2重3重にスリーブを着けたり、厚めのスリーブを使用したりすれば区別できなくなる。
  • DM-14の初版は他のエキスパンションと紙質が異なり、柔らかく表面がざらざらしていて独特の匂いがする。スリーブを付ければ区別できなくなる。
  • DMX-13の収録カードはカードフレームの装飾が側面にまで及んでおり、横から見ると区別できる。また、カード自体のサイズや肌触りも他と異なる。スリーブを付ければ区別できなくなる。
  • DMEX-03のシール付きカードは他のフォイルと比較しても顕著に硬く、厚みもある。完全に区別できなくするのが難しいため、DMEX-03版の使用自体を控える場合もある。幸いスペシャルズ以外のほとんどのカードに別バージョンが存在する。

参考

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