《ガルベリアス・ドラゴン》

ガルベリアス・ドラゴン P 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
スピードアタッカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンに相手の自然のクリーチャーが1体でもあれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
バトルゾーンに相手の水のクリーチャーが1体でもあれば、このクリーチャーはブロックされない。
バトルゾーンに相手の闇のクリーチャーが1体でもあれば、このクリーチャーに「スレイヤー」を得る。
バトルゾーンに相手の光のクリーチャーが1体でもあれば、自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップしてもよい。

GBAソフトに登場したゲームオリジナルカード。初登場はDM-06環境でプレイできるデュエル・マスターズ2。
バトルゾーンにある相手クリーチャー文明に応じて、様々な能力が付加される。

ゲームで登場した後に、コロコロコミック2004年4月号の付録としてプロモーション・カードが配布された。
このカードは通常のカードとは異なり裏面赤い色をしており、大会などでは使用できない

ゲームでの登場自体は闘魂編とかなり古いカードだが、素の状態でも6コスト7000のスピードアタッカーW・ブレイカーアーマード・ドラゴンとなる。

さらにバトルゾーンに相手の以外のクリーチャーがいれば、能力が追加される。
6マナ貯まった段階で相手がクリーチャーを出していない状況は滅多にないので、何かしらの能力は使うことができるだろう。

自然クリーチャーがいれば《青銅の鎧》のようなマナブーストができる。
クリーチャーがいればブロックされない状態となり、クリーチャーがいればスレイヤーを得る。
さらにクリーチャーがいればターン終了時にアンタップができ、殴り返しを防げる。
このように相手の文明の得意とする能力を模したものとなっている。

能力スピードアタッカーのこのクリーチャーとマッチしており、状況によってはうまく奇襲することができる。

多色クリーチャーが相手のバトルゾーンにあれば、1体で複数の能力が追加される。
ただし、多色クリーチャーには強力なものも多く、わざわざ相手が出してくれるのを待つのは危険である。オマケとして考えた方がいいだろう。

この様にメリットのみの能力を取り揃えており、闘魂編期に登場したカードとしては破格のカードパワーである。
このカードが実物になった聖拳編当時ですら《ツインキャノン・ワイバーン》が現役だったことを考えれば、このクリーチャースペックの高さを理解できるだろう。
カードパワーインフレによって、このカードの使用が許されたといえる。

しかし、能力が相手に依存するため狙った行動が取りづらいのが難点。
また単色無色デッキ相手には効果を発揮できない。

  • 使用可能になったカードとはいえど、プロモ版は公式大会公認大会では使用できないコレクション用にするか、カジュアルでの対戦で相手の許可を取って使用するといいだろう。こうして対戦する場合は、裏面の色で区別できないように裏面の見えないスリーブに入れて使うべき。なお、表面にも御丁寧にGBA ONLYの文字が書かれている。
  • カード名はゲームボーイアドバンスの略称「GBA」にちなんでいる。だが、英語表記は「Galberius Dragon」である。

TCG版

ガルベリアス・ドラゴン P(R) 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手の自然のクリーチャーがあれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
相手の水のクリーチャーがあれば、このクリーチャーはブロックされない。
相手の闇のクリーチャーがあれば、このクリーチャーに「スレイヤー」を与える。
相手の光のクリーチャーがあれば、自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

DMX-22にて通常のカードの仕様となって収録された。こちらのカードは裏面が通常のものと同じとなり、公式大会公認大会で使用ができる。
テキストが整理されており、唯一任意だった由来のアンタップ能力強制効果に変更されている。

同コストには《爆竜 GENJI・XX》《鬼カイザー 「滅」》《ガイアール Re:》などがあり、スピードアタッカーとメリットを持った2打点ドラゴンというスペックは特別珍しいものではなくなっている。
それだけカードパワーインフレが進んだということだろう。

デュエル・マスターズ プレイス

ガルベリアス・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
光のクリーチャーがあれば、自分のターン終了時、アンタップする。
水のクリーチャーがあれば、ブロックされない。
闇のクリーチャーがあれば、「スレイヤー」を得る。
他の火のクリーチャーがあれば、「スピードアタッカー」を得る。
バトルゾーンに出た時、自然のクリーチャーがあれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

DMPP-07で実装。ベリーレアになった。
無条件だったスピードアタッカーが、自身以外の火のクリーチャーが必要になった。
しかし「相手の」という指定が消え、自分の各文明のクリーチャーでも能力を得るようになる強化を受けた。

バトルゾーンのクリーチャーがお互い含めてこの《ガルベリアス・ドラゴン》だけという状況でのみ、準バニラとなる。
能力をどれか1つ追加で持つだけでも十二分な性能になり、2つ、3つ…と能力が追加されればコスト論を大きく上回るスペックになる。

《コッコ・ルピア》からはきれいにつながり、4ターン目からスピードアタッカーになれる。この動きは今までは《紅神龍ジャガルザー》ターボラッシュでしかできなかった。

相手依存の部分があるとはいえ、ある程度環境が固まって来ると、相手のデッキタイプから期待できる追加能力が決まってくる。デッキビルディングプレイングではそのことも考慮するといいだろう。

  • 同じタイミングで発動する能力はターン・プレイヤーから先に解決していくため、《悪魔聖霊バルホルス》には注意。《ガルベリアス・ドラゴン》が光である《バルホルス》に反応してターンの終わりにアンタップし、それから《バルホルス》のアンタップクリーチャー除去が解決されるため、破壊されてしまう可能性がある。
  • 性能自体は極めて優秀だが、欲しい場面で得られる能力を持っていない場合も考えられるのは玉に瑕か。1コスト軽い《ツインキャノン・ワイバーン》としてデッキに採用したのに、火のクリーチャーがいなくて召喚酔いしてしまったり、火/水があることを前提として疑似《クリスタル・ランサー》(召喚酔いせず、ブロックされないW・ブレイカー)として採用したのに、火と水のクリーチャーがおらずそれができなかったりなどがありえる。
  • ボイスがかなりネタに走っている。
    • 効果発動ボイス「アドバンスの力を見よ!」は自身がゲームボーイアドバンスのゲームソフト「デュエル・マスターズ2」出身であることを示すメタ発言。
    • 召喚時ボイス「古より参る…」、断末魔ボイス「我が力は、既に過去の物か…」についてもゲームボーイアドバンスが古のゲーム機であることに付随するもの。

環境において

DMPP-07実装当時は進化GVのフェニックスがトップメタであり、コスト6と進化元にしては重く、進化元を除去して時間稼ぎ等ができない《ガルベリアス》の採用率はそれほど高くなかった。
しかし、BATTLE ARENA 3rdでは、光火アポロヌス・ドラゲリオンでサブアタッカーとして採用されていた。相手がメテオバーン後の《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》の猛攻を耐えようとしても、条件付きでスピードアタッカーブロックされない能力を得る《ガルベリアス・ドラゴン》でダメ押しする算段と思われる。

DMPP-08期になると、多色クリーチャーが増え、追加の能力を得られる機会が増えた。

DMPP-09期に【ガントラビート】が成立すると、エースアタッカーとして使われるようになった。最初のうちは《ボルシャック・大和・ドラゴン》と併用されていたが、やがて条件付きスピードアタッカーながらその他の能力もおまけのように得られる《ガルベリアス》が優先され、《大和》は他の中型クリーチャーと入れ替えられることが多くなった。【ガントラビート】はDMPP-11期現在まで構築少しずつ変えながらトップメタの一角であり続けているが、《ガルベリアス》はほぼ採用されている。

DMPP-11期では、ドラゴンとして【バルガライゾウ】にも採用されるようになった。また、スピードアタッカースレイヤーを生かして《破壊龍神ヘヴィ・デス・メタル》と相打ちになり、攻撃強制を解除できる数少ないカードであることからさらに評価を上げた。

このように、6コスト域でのコストパフォーマンスグッドスタッフ性は他の同時期のクリーチャーと比べても抜きん出ていると言える。

DMPP-14では文明も同じ単色で同等のスペックを持つ《爆竜 GENJI・XX》が登場した。だが必ずしも競合するわけではなく同じデッキに入ることもある。

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考