能力横取り

相手のカードが持つ能力を自分のものであるかのように使う能力の俗称。
初出は《The邪悪 寄成ギョウ》

The邪悪 寄成ギョウ SR 水/闇/自然文明 (11)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 12000
T・ブレイカー
相手のクリーチャーが出て、その能力がトリガーする時、かわりに自分がその能力を使う。
相手のターンのはじめに、クリーチャーを1体、相手の墓地から選んでもよい。そうしたら、相手はそれをタップして出す。

本来「能力」はすべてのカードタイプに対して用いられる用語だが、呪文の場合はその呪文そのものを横取りして唱えることが一般的であるため、別個で呪文横取りと呼称される。

DM25-EX2までの時点で、この能力の持ち主はすべてがクリーチャーであり、また横取りできる能力も専ら相手エレメントcipである。そのため、「cip横取り」と言われることもある。
横取りした能力は、その横取り能力の持ち主であるエレメントが持つ能力として扱われる。

相手依存ではあるものの、相手が使用した、あるいは本来使用するはずだった能力の恩恵を自分が得るという性質上、相手にアドバンテージ差を埋めさせない/開かせない能力として機能することが多い。そのため、フィニッシャー適性が比較的高くなりがちな傾向がある。

上述の特性のためかこの能力の持ち主はコスト7以上の重量級であることが多く、そうでないものもランダム性が強い、pigシビルカウントなど発動条件が厳しいといった使用難易度の高い調整がされている。

能力横取りを持つカード

大きく分けて「相手が実際に能力を発動することによって誘発し、その誘発した能力を自分が使う」タイプと、「相手のカードを選び、それが持っている能力を自分が使う」タイプに分けられる。

相手の能力の発動に反応し、その能力を横取りするタイプ

相手のカードが持つ能力を選んで使用するタイプ

余談

実際に相手のクリーチャーを自分のクリーチャーであるかのように扱うことが出来る能力として、友情ララバイが挙げられる。
ただし、この能力は《自称辞書》フレーバーテキストにのみ登場する架空のキーワード能力であり、実際にはこの能力は存在しないし当然所有者も存在しない。

参考


[1] 実際に横取りできる能力はcipのみ