《クリス=タブラ=ラーサ》

クリス=タブラ=ラーサ OR 無色 (18)
クリーチャー:ゼニス・セレス 28482
水晶ソウル3(このクリーチャーを召喚する時、自分のマナゾーンにある裏向きのカードのマナの数字は3になる)
ブロッカー
ワールド・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、バトルゾーンと墓地にある相手のクリーチャーを好きな数選ぶ。その選んだクリーチャーの「このクリーチャーが出た時」で始まる能力をすべて、自分が使う。
クリスターナル・Κ(このクリーチャーが離れる時、または自分がゲームに負ける時、かわりに自分のマナゾーンにある裏向きのカードを3枚、表向きにしてもよい)

DM23-EX3で登場した無色ゼニス・セレス

18マナという規格外の重さとそれを補う水晶ソウル3、そしてブロッカーワールド・ブレイカー、専用能力のクリスターナル・Κを持つ。
更に召喚時限定cipとして、バトルゾーン及び墓地から相手が所有するクリーチャーのcipを全て強奪する。

水晶ソウル無色の相性が良く、水晶マナ6枚のタップで過不足なく召喚できる。
水晶マナも《「戦鬼」の頂天 ベートーベン》などで準備することは可能。

最速で召喚する場合、2ターン目《無防備のシダン キナコ》など2コスト水晶マナカード→3ターン目《シャングリラ・クリスタル》→4ターン目《シャングリラ・クリスタル》or《奔々のシダン オシャマンベ》or《終斗の閃き マトリクス》としていけば、5ターン目には水晶マナ5枚による合計8マナでの召喚に漕ぎ着ける。
特に2ターン目に《「この私のために華を咲かすのだ!」》を扱うなら、3ターン目に《奪取のクリス アラカン》とした場合でも5ターン目に8マナでの召喚が可能となる。

召喚時限定cipは強力そうに見えるが欠点も多い。
1つ目はフルスペックでcipが使える状況が限定的過ぎる点。
相手のクリーチャーのcipを好きなだけ使うという関係上、能力がフルに活きるのは「相手が大量展開をしているor強力なcip持ちのカードが並んでいる」か、「相手が墓地肥やししていて墓地に大量にクリーチャーがあるか」の状況。
しかし前者であればその時点で試合が相手側に大きく傾いているかこちらがワンショットされる寸前ということであり、その状態からターンが返ってくる可能性は低いだろう。
後者も【墓地ソース】【黒緑アビスロイヤル】など一部のデッキに限られてしまう。
2つ目は【青魔導具】といったクリーチャーをほぼ採用しないデッキ、cipの条件や対象に特定種族を要求する種族デッキなどには腐る点である。
特に問題は後者。呪文主体のデッキであれば同じゼニス・セレス《「呪怨」の頂天 サスペンス》などでカバー可能だが、後者はこちらからではどうしようもない。

このような弱点を踏まえると、cipを使ってこちらの盤面が更地である状態からすべてをひっくり返す、のような運用が向くタイプのクリーチャーでは無い。
このカードをメインプランにするのでなく、ロングゲームに陥った際の状況打開手段として1~2枚差す程度の運用が向くと言える。
最速召喚をしても相手のクリーチャーがバトルゾーンと墓地に充実していないほうが自然なので、刺さるのは基本的には長期戦にもつれ込んだときというのもこの運用法を後押ししている。
幸い水晶マナ関連には《終斗なる牙 パラノーマル》《「狡智」の頂天 レディオ・ローゼス》など長期戦に向いたカードが多いので、このクリーチャーが来るまで持ちこたえる事も狙いやすい。

状況打開用としてのこのクリーチャーの評価点は以下の通りである。

まず第一にワールド・ブレイカーという点。デュエマは相手のシールドをすべてブレイクしてからプレイヤーに攻撃したら勝つゲームなので、この部分は必ず評価すべきだろう。
召喚酔いはするので《首領竜 ゴルファンタジスタ》を参考にするのが良い。そちらは《輝跡の大地》で相手ターン中に出すことで召喚酔いを消すテクニックがあった。
ゼニス・セレスには強力なS・トリガーが多く、踏み倒自手段も豊富なのは追い風である。

次に28482というパワー。
先の《首領竜 ゴルファンタジスタ》よりも高く、何より《DARK MATERIAL COMPLEX》に当たり負けしないのは大きな長所。
水晶マナデッキでは運次第では《ベートーベン・キューブ》によって相手ターン中に出すことができ、「可能ならクリーチャーを攻撃する」状態で《クリス=タブラ=ラーサ》を攻撃対象として強いることもできる。
《ベートーベン・キューブ》とのパッケージは優秀な延命として機能するだろう。

3つ目は「ブロッカー」。
必然的に1:1で攻撃阻止するため1体程度では受けきれない場合もあるが、あって損をすることはほとんどなく、先のパワーの高さも合わせ多くのクリーチャーを止められる。
更には《ライオネル・ゲート》《禁呪と聖句の決断》等のブロッカーサポートを受けられる。
《♪突進者 英語でいえば それチャージャー》など、めったに見ないブロッカー破壊が刺さってしまったら事故と割り切ろう。

最後にクリスターナル・Κによる耐性敗北回避能力
水晶マナを増やせば増やすほど自身の除去と敗北の置き換え回数が増える。更にランデスは絶対数が少ないため、一度水晶マナを用意したら相手に崩されることは殆ど無い。この安定性は鬼S-MAX進化に勝る長所であろう。
これだけのために《天頂と停滞と水晶の決断》オーバーキルマナ加速をしても良いほど。

総評すると膠着状態の時に水晶ソウルゼニスサポートを活用して着地させ、ワールド・ブレイカーの暴力とクリスターナル・Κの強固な耐性で試合を動かすファッティとしての運用がメインになるだろう。

環境において

DM24-RP1期2ブロックCSで【黒緑ゼニス・セレス】に1枚採用が度々見られるようになった。

背景ストーリーにおいて

  • 水晶の華を捧げさせていたのは、ジャシンと闘う為の準備だったようだ[2]。ただし何故ジャシン帝と敵対していたのかは触れられておらず、不明。
    また、タブラ=ラーサもジャシンも元々セレス世界の住人というわけではなく、どのようにしてこの世界を訪れ、支配するに至ったかも分かっていない。
  • 《黙示録の水晶》のイラストに描かれている物体は、このクリーチャーの幼体であることが明かされている。《水晶転生》では幼体から脱皮する様子が描かれている。
    しかし、この幼体がどこから来た何者なのかは一切不明であり、デュエチューブの解説では「ゼニスになった」と表現されていることから、元々はゼニスですら無かった模様。上述のジャシン帝と敵対していた経緯と合わせて行動原理には不明な点が非常に多い。
  • 支配したゼニス・セレスたちには虫型アンノウンを手勢として貸し与えている。これらのアンノウンは種族が統一されておらず、「特定の種族をアンノウン化して支配する」のではなく、「アンノウンそのものを配下としている」のはかなり異質。
    これらは《タブラ=ラーサ》がオラクル・セレスに恐怖を与え、よりゼロの力を求めさせるために生み出した個体とのこと。

その他

  • オラクルのモチーフであると思われる仏教などでは、ハエは基本的に不浄な生き物とされており、イラストの雰囲気も神秘的でありながら不気味さを感じさせる。
    また、同弾に収録されたアンノウンは過去のクリーチャーのリメイクも含めて何らかの虫モチーフが付加されている。虫を支配するハエということで、「蝿の王」の異名を持つ大悪魔「ベルゼブブ」もモチーフに入っている可能性がある。
    • ウガリット神話に登場する神「バアル(・ゼブル)」が悪魔として聖書等に組み込まれたのが「ベルゼブブ」の由来である。神として崇められていたゼニス達を自らの傀儡へと貶めるという元ネタと真逆の行為をこのクリーチャーが行っているのは皮肉としか言いようがないだろう。
  • カード名は「クリスタル」+「タブラ・ラーサ(tabula rasa)」からだろう。
    「タブラ・ラーサ」とはラテン語で「何も書かれていない石板」の意味で、転じて近世においては「生まれたばかりの人間の心は白紙である」という考えを指す。
    また感覚論などにおいては、「外部刺激によって観念を得る前の魂」を表す語でもあり、目的を持たないゼニスやオラクルたちに目的を与えた存在としては意味深なものがある。
  • フレーバーテキスト上では一貫して「タブラ=ラーサ」と呼ばれている。
    「クリス」が位階の一つというフレーバーがあるため、「クリス(という位階に属す) タブラ=ラーサ」なのかもしれない。
  • パワーの値である28482は、デュエチューブでの解説によれば異質感を出すために左右対称にしただけで、特に意味はないとのこと。
    登場時点ではパワー28000のクリーチャーは存在しておらず、ゲーム的にも端数はあまり意味のない数字になっている。
  • 漫画『デュエル・マスターズ LOST ~追憶の水晶~』では第4話からシルエットとして登場しクリスタに語りかけていたが、カードとして登場したのは第6話から。
    斬札 ウィンとのデュエルで追い詰められたクリスタが今引きし、そのまま召喚した。
    cip《ハンマ=ダンマ》《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》cipを逆用してウィンのバトルゾーンと手札をゼロにし、ワールド・ブレイクを叩き込んだ。
    しかし、続く第7話で《魔天降臨》により水晶マナを全て消されたことでクリスターナル・Κの耐性を失い、《アビスベル=覇統=ジャシン帝》終極宣言で呼び出されたアビスの軍勢による総攻撃を受けて破壊された。
    • クリスタはこのクリーチャーを「冥府の王」と呼んでおり、彼女の命はこのクリーチャーによって保たれていたため、デュエルに敗北した際はクリスタを道連れにして殺害した。
    • 召喚時限定cipは口から吐くガスによりクリーチャーが錯乱するという形で表現され、クリスタからは「クリーチャーの操作、絶対支配」と称された。
      攻撃およびブロックした時の技名は「冥府の風」。

関連カード

収録セット

参考


公式Q&A

  • 4つ目の能力について

Q.《クリス=タブラ=ラーサ》の「召喚によって出た時」の能力で《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》が持つ「召喚によって出た時」の能力も使えますか?
A.いいえ、使えません。
トリガー条件のテキストが「このクリーチャーが出た時」で始まっている能力しか使えません。《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》の「このクリーチャーが召喚によって出た時」のように、テキストが一致しない能力は使えません。
引用元(2024.2.16)

Q.《クリス=タブラ=ラーサ》の「召喚によって出た時」の能力で相手のクリーチャーを複数選んだ場合、効果はどう処理すればいいですか?
A.相手のクリーチャーをバトルゾーンと墓地から選んだ後、選んだクリーチャーが持つ「このクリーチャーが出た時」で始める能力を好きな順番で解決していきます。
例えば、相手の墓地から《天災 デドダム》《CRYMAX ジャオウガ》、バトルゾーンから《アーテル・ゴルギーニ》《Disジルコン》を選んだ場合、自分は《天災 デドダム》《CRYMAX ジャオウガ》《アーテル・ゴルギーニ》《Disジルコン》の「このクリーチャーが出た時」の能力を、好きな順番で解決します。
引用元(2024.2.16)