キーワード能力(のうりょく)

  1. 固有名詞で表される(名前がついている)能力、またはその名前のこと。
  2. 1.のうち、俗に能力語と呼ばれるものを除いた、「そのキーワードだけで処理が決定する」能力のこと。

本ページでは公式での用法である1.について記載する。


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似た特徴を持つ、もしくはカードによらず全く同じ能力の前に接頭辞として置かれる固有名詞、またはそういった固有名詞を持つ能力のこと。

例えば、テキストに「W・ブレイカー」とあるだけで、「このクリーチャーシールドを2つブレイクする」という能力を表す。

また、G・ゼロという能力は、指定された条件を満たすと「コストを支払わず召喚してもよい(唱えてもよい)」という能力が付加される。

一部のキーワード能力は、注釈文をまるごと省略しても意味が通じる場合がある。ブロッカージャストダイバーアビスラッシュのように、自身が持ったり他者に付与する場合であっても、省略した・しないの変化で挙動が変わることはない。

  • キーワード能力には、単体で処理が決定されるものがある。このタイプでは注釈文をまるごと省略することが可能。
    • 例えば「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは、「(このクリーチャーは召喚酔いしない)」という注釈文が書かれていなくても、召喚酔いしない。
      • 注釈文に書かれていることを無視して処理を決定する場合がある。実際に行われている例では、「ブレイカー」能力で仮に(シールドをnブレイク〜)と書かれている場合でも、(シールドをnブレイク〜)と書かれているように振る舞うなどが挙げられる。
  • キーワード能力の種類によっては、引数(対象や数値などの指定)を伴うことがある。
    • 例えば革命チェンジの場合、革命チェンジの対象にできるクリーチャーの条件が書かれている。
    • 進化能力も、能力名は同じ「進化」であっても、カードによって指定されている進化元が異なる。
    • 引数は、マジボンバーのように数字だったり(ex.「マジボンバー5」は「コスト5以下」を意味する)、キリフダッシュのようにコストの形だったり(ex.「キリフダッシュ[火/自然6]」は「火と自然含む6マナを支払う」を意味する)する場合もある。特定のカードのコストや種類等を条件として起動できる能力に多い。
    • ニンジャ・ストライクのように、単独で意味を持つキーワードが複数の能力類型を内包するものもある。
      • キーワードと引数の2つだけで能力が成立するものは注釈文をまるごと省略することが可能[1]
  • また、キーワードの後ろに能力テキストが1文丸々書かれているものも存在する。その場合は基本的にコロン(:)で分けられる。
    このような能力はキーワード自体には特定の処理が設定されておらず、そのテキストの内容をもってすべての処理を行うものが多い。
  • 引数型で処理を一般化できそうなものでも、実際には注釈文を読まないと全容を把握できないキーワード能力もいくつかある。
    登場スパンが短いクルー・ブレイカーダイナモランチャーEなどは、個別に各カードで書かれていることに従う裁定が出ているが、セイバーシンパシーのように息の長い能力の中にも、表記揺れが激しいせいで対象が一般化できないものがあるため注意。
  • 注釈文は基本的に括弧の中に記されるが、コロンで書かれることもまれにある。
  • キーワード能力とキーワード処理は異なるものである。
    • ガチンコ・ジャッジメクレイドは、能力の中で行う動作に名前をつけただけなので、厳密には「メクレイドという能力」という表現は誤り。ただし、公式も含め、便宜上能力と呼ばれることは少なくない。
    • ブレイクも能力ではなくキーワード処理である。このキーワード処理に特別な効果を付与する能力が「ブレイカー」であり、こちらはキーワード能力となる。
    • Jトルネードは「手札に戻す」動作を意味するのでキーワード処理だが、マスターJトルネードは「ターンの終わりに手札に戻して起動する」能力のことなのでキーワード能力(誘発型能力)である。
    • 進化覚醒のように、キーワード能力と一致するキーワード処理が存在する。これらはその能力を使うと該当のキーワード処理を行った扱いにもなる。
      • ただし、派生能力を持つものでも大元のキーワード処理として扱われることがあるため、話がややこしくなる。進化を例に取ると、「進化元のカードを指定するキーワード能力の種類(進化能力、またはその派生能力)」「指定カードに重ねることを意味するキーワード処理」「重ねられて出てきたカードが持つ特殊タイプ」が、全て「進化」という同じ語に集約される。そのため、「進化」という語句がどの進化を指しているのかはカードごとに少しずつ異なることがある。

ルール

その他

  • キーワードの存在が事実上のフレーバーとして機能しているものもある。そういったものは、真・エスケープ天才シンパシー無敵虹帝のように特定のある1枚のカードに持たせることを前提にしたネーミングが多く、また元ネタがあるキーワード能力なら既存能力の上位能力に仕上がっているのが基本。
  • 新規の能力が出る場合、過去に登場したキーワード能力を参考にしていることが多い。
    革命鬼タイムは共にシールド数を意識した能力であり、革命の反省を生かして鬼タイムが開発されたと明かされている。 
  • 王来篇以降はキーワード能力の能力名は太字で示されるようになった。
  • キーワード能力ではないが頻出するテキストに対して、プレイヤーが他TCGやその能力の初出カードに由来する俗語で呼ぶことがある。
    • あくまでも俗語であるため、相手によってはその使用を控えた方が良い局面もあるだろう。
    • 実際のキーワード能力も注釈文の表記揺れによって能力の詳細が異なる場合があるが、俗語も頻出テキストをまとめて一つにしただけなので詳細が異なることが多い。逆スレイヤーがその際たる例である。

能力語

そのキーワード単独、あるいはキーワードと引数の2つだけでは意味をなさないものを特別に区別する俗称。Magic:The Gatheringに存在する区別が一部のプレイヤーによって持ち込まれたのが由来であり、公式由来ではない。

例えばG・ゼロコストを支払わずに召喚できる点は共通だが、その条件はカードによってさまざまであり、クリーチャーの数、呪文を唱えた回数など、何を参照するのかがカードごとに大きく異なる。このようなものを能力語と呼ぶ。

なお、この区別をしたところでテキストに従って普通にプレイしているかぎり、ゲームの勝敗には一切影響しない。デッキビルディングやプレイングの腕前とも関係しない知識であり、一般プレイヤーが知っている必要はない。

  • 能力語という呼称はあくまでテキストに固有名詞が書かれているキーワード能力を区別する用語であり、タップ能力などのような「カードテキスト上に存在しない俗称」は能力語と呼ばれることはない。
+  能力語の定義に当てはまる能力一覧

キーワード能力一覧

ブレイク系

進化

メジャーなもの

マイナーなもの(登場順)

基本セット

闘魂編

聖拳編

転生編

不死鳥編

極神編

戦国編

神化編

覚醒編

エピソード1

エピソード2

エピソード3

ドラゴン・サーガ

革命編

革命ファイナル

新章デュエル・マスターズ

双極篇

超天篇

十王篇

王来篇

王来MAX

ゴッド・オブ・アビス

アビス・レボリューション

王道篇

王道W

ゲームオリジナル

デュエル・マスターズ プレイス

その他

参考


公式Q&A

Q.《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》によってトリガーしなくなるのは、どのような能力ですか?
A.クリーチャーが持つ、そのクリーチャー自身がバトルゾーンに出ることでトリガーする能力です。
「このクリーチャーが出た時」や「このクリーチャーが召喚によって出た時」で始まる能力など、「出た時」にトリガーすると書かれている能力に加え、「ジャストダイバー」「ファイナル革命」「禁断スター進化」、クリーチャーが持つ「バズレンダ」などのキーワード能力も該当します。《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》の置換効果は、それらの能力をトリガーさせません。
引用元(2021.11.19)

Q.バトルゾーンに相手の《地封龍 ギャイア》がいます。この状況で自分が「ジャストダイバー」を持つクリーチャーを出す場合、そのクリーチャーは出るかわりにマナゾーンに置かれてしまいますか?
A.はい、マナゾーンに置かれます。「ジャストダイバー」のように、注釈のテキストが「このクリーチャーが出た時」で始まっている能力を持つ場合にも、《地封龍 ギャイア》の置換効果が適用されます。
引用元


[1] 《勝熱百覇 モモキングReVo》の『自分の手札にあるチーム切札すべてに「キリフダッシュ[火/自然(2)]」を与える。』ではキリフダッシュ注釈文はないが問題がない。
[2] 「どこかのタイミング」に、「何か」した(「何か」がある)時、このクリーチャーをコストの大きい方に裏返す(「どこかのタイミング」「何か」は「覚醒」の定義に含まれない。)
[3] 「このクリーチャーが離れる時、離れるかわりにコストの小さいほうに裏返す」の1文で完結している