キーワード能力
- 固有名詞で表される(名前がついている)能力、またはその名前のこと。
- 1.のうち、俗に能力語と呼ばれるものを除いた、「そのキーワードだけで処理が決定する」能力のこと。
本ページでは公式での用法である1.について記載する。
↓目次
似た特徴を持つ、もしくはカードによらず全く同じ能力の前に接頭辞として置かれる固有名詞、またはそういった固有名詞を持つ能力のこと。
例えば、テキストに「W・ブレイカー」とあるだけで、「このクリーチャーはシールドを2つブレイクする」という能力を表す。
また、G・ゼロという能力は、指定された条件を満たすと「コストを支払わずに召喚してもよい(唱えてもよい)」という能力が付加される。
基本的には注釈文で能力の中身が書かれるが、省略されることもある。省略されてもされなくても効果は同じである。
- 多くのキーワード能力は、単体でルール上意味を持つ。
- 一方、キーワード能力の種類によっては、引数(対象や数値などの指定)を伴うことがある。
- 例えば革命チェンジの場合、革命チェンジの対象にできるクリーチャーの条件が書かれている。
- 進化全般も「指定された数の進化元が必要である」点は共通しているが、進化元の条件はそれぞれで異なっており、キーワード単独では意味をなさない。
- 引数は、マジボンバーのように数字だったり(ex.「マジボンバー5」は「コスト5以下」を意味する)、キリフダッシュのようにコストの形だったり(ex.「キリフダッシュ[火/自然6]」は「火と自然含む6マナを支払う」を意味する)する場合もある。特定のカードのコストや種類等を条件として起動できる能力に多い。
- また、中には引数に能力テキストが1文丸々書かれているものも存在する。
- 例えばG・ゼロは「コストを支払わず使える」部分は全てのカードで同じだが、その条件はカードによって全く異なるものとなっている。終極宣言もそのキーワードだけでわかるのは「1ゲーム中に1度しか使えない」部分のみであり、実際に何が起きるかはテキストに記されている。
- マナ武装に至っては、「マナ武装X」のみがテキストに書かれていても、「何かの文明のカードをX枚揃えて、何がが起きる」事以外は一切分からず、引数を持って初めて「参照する文明」「起きる能力」がわかるようになっている。
- メテオバーンはさらに極端な例で、まず進化元を移動させた後で生みだす効果は各カードによってバラバラ。さらには進化元が置かれる場所は墓地が大半だがそれ以外の場所に置くものも存在するほか、発動条件やタイミングもそれぞれで異なり、誘発型能力・起動型能力・常在型能力(置換効果)が混在している。このように細かな違いがあるが、全て「メテオバーン」というキーワード能力に集約される。
- 注釈文は基本的に括弧の中に記されるが、能力テキストの形で書かれることもある。
- キーワード能力とキーワード処理は異なるものである。
- ガチンコ・ジャッジやメクレイドは、能力の中で行う動作に名前をつけただけなので、厳密には「メクレイドという能力」という表現は誤り。ただし、公式も含め、便宜上能力と呼ばれることは少なくない。
- ブレイクも能力ではなくキーワード処理である。このキーワード処理に特別な効果を付与する能力が「ブレイカー」であり、こちらはキーワード能力となる。
- Jトルネードは「手札に戻す」動作を意味するのでキーワード処理だが、マスターJトルネードは「ターンの終わりに手札に戻して起動する」能力のことなのでキーワード能力(誘発型能力)である。
- さらにややこしいのは進化で、「進化元のカードを指定するキーワード能力」「指定カードに重ねることを意味するキーワード処理」「重ねられて出てきたカードが持つ特殊タイプ」が、全て「進化」という同じ語に集約される。そのため、「進化」という語句がどの進化を指しているのかはカードごとに少しずつ異なることがある。
ルール
- 総合ルール205.1aより、テキストを参照する時はキーワード能力のキーワード部分を飛ばし、参照しない。注釈文のみを参照する。
その他
- 王来篇以降はキーワード能力の能力名は太字で示されるようになった。
- デュエル・マスターズ プレイスでは、能力テキスト確認欄ではキーワード能力(一部のキーワード処理を含む)は黄色い字で示され、タップするとその意味が分かるようになっている。
- 例えば《解体屋ピーカプ》の「スピードアタッカー」をタップすると、「召喚酔いしない」という注釈が表示される。
- 《バルケリオス・ドラゴン》のG・ゼロが、「次の条件を満たしていれば、このカードはコストを支払わずにプレイする。」と表示されるように、引数の条件を読むように指示されるものもある。
- 一部のキーワード能力は処理や名前が変更されている。典型的なのはメテオバーンで、「メテオバーン1」のように捨てる数が表示されるようになり、また捨てる順も最初に重ねた順で固定されるようになった。
能力語
前述した「引数を持つキーワード能力」のうち、「引数全体が能力テキストとなっており、個々に異なる能力を持つもの」を特別に区別する俗称。
Magic:The Gatheringに存在する区別が一部のプレイヤーによって持ち込まれたのが由来であり、公式由来ではない。
例えばG・ゼロはコストを支払わずに召喚できる点は共通だが、その条件はカードによってさまざまであり、クリーチャーの数、呪文を唱えた回数など、何を参照するのかがカードごとに大きく異なる。このようなものを能力語と呼ぶ。
なお、この区別をしたところでテキストに従って普通にプレイしているかぎり、ゲームの勝敗には一切影響しない。デッキビルディングやプレイングの腕前とも関係しない知識であり、一般プレイヤーが知っている必要はない。
- キーワード能力と能力語の区別の仕方は、「注釈文が無くてもその能力が機能するかどうか」である。
- 能力語という呼称はあくまでテキストに固有名詞が書かれているキーワード能力を区別する用語であり、タップ能力などのような「カードテキスト上に存在しない俗称」は能力語と呼ばれることはない。
キーワード能力一覧
ブレイク系
進化
メジャーなもの
マイナーなもの(登場順)
ゲームオリジナル
参考
公式Q&A
Q.《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》によってトリガーしなくなるのは、どのような能力ですか?
A.クリーチャーが持つ、そのクリーチャー自身がバトルゾーンに出ることでトリガーする能力です。
「このクリーチャーが出た時」や「このクリーチャーが召喚によって出た時」で始まる能力など、「出た時」にトリガーすると書かれている能力に加え、「ジャストダイバー」「ファイナル革命」「禁断スター進化」、クリーチャーが持つ「バズレンダ」などのキーワード能力も該当します。《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》の置換効果は、それらの能力をトリガーさせません。
引用元(2021.11.19)
Q.バトルゾーンに相手の《地封龍 ギャイア》がいます。この状況で自分が「ジャストダイバー」を持つクリーチャーを出す場合、そのクリーチャーは出るかわりにマナゾーンに置かれてしまいますか?
A.はい、マナゾーンに置かれます。「ジャストダイバー」のように、注釈のテキストが「このクリーチャーが出た時」で始まっている能力を持つ場合にも、《地封龍 ギャイア》の置換効果が適用されます。
引用元
「どこかのタイミング」に、「何か」した(「何か」がある)時、このクリーチャーをコストの大きい方に裏返す(「どこかのタイミング」「何か」は「覚醒」の定義に含まれない。)
「このクリーチャーが離れる時、離れるかわりにコストの小さいほうに裏返す」の1文で完結している