邪神(じゃしん)くん

アニメ「デュエル・マスターズ WIN」シリーズのキャラクター。かつてクリーチャーワールドを支配下に治めていた、伝説の邪神クリーチャー《アビスベル=ジャシン帝》本人。斬札 ウィンとの出会いで封印から目覚め、完全復活と人間界の支配を企む。

アニメ版

担当声優は羽多野渉氏。

《アビスベル=ジャシン帝》をデフォルメしたような姿(《深淵大帝 ジャシン》のイラスト参照)をしている。復活した当初は《アビスベル=ジャシン帝》そのものの姿をしていたが、復活直後にカードの中に閉じ込められてこの姿になった。
カードの持ち主であるウィンの命令には逆らえないようで、以降はウィンに制御される羽目になる。

好物はウィンナー(特にタコさん型)。パパリンが作ったタコさんウィンナーを食べて以来、完全復活やウィンへの復讐そっちのけでハマってしまった。そしてそれを利用されてウィンに無茶振りされることもあるが、それがパワーアップにも繋がった。

  • 過去の世代(漫画やアニメ)では切札 勝太切札 ジョーが、特定の食べ物(勝太がカレーパン、ジョーがラーメン)が絡むとポンコツな面を見せていたが、今作は邪神くんがそのポジションのようである。

の帝王らしく傍若無人でサディスティックな性格である。
配下のアビスロイヤル達に暴力を振るう事もあり(例:第2話で邪神くんの姿を「一皮剥けたというか、皮を剥きすぎてこじんまりしちゃった玉ねぎ」と評した《フォーク=フォック》を玉ねぎのようにみじん切りにする)、彼等の台詞から察するに、クリーチャー使いも荒いようだが、なんやかんやで慕われているようである(そうするしかないのかもしれないが)。
上記のような暴君っぷりが目立つが、自分が産み出したノワールアビスには愛着を持ち、そのうち1体が《邪闘 シス》に進化、言葉を話せるようになったことを知った際には大喜びしている(シスが有能かつ自分の眷属を増やしたこともあるかもしれないが)親バカな所も見せている。
また、部下の抜けた所に呆れる苦労人な場面も多く、本編以外では『決闘学園編』の第1話から第12話までのエンディングテーマ「放課後ギュッと」の映像や第38話からのオープニングテーマ「戦いが消えた日」で見られている。

当然というべきかとにかく闇文明至上主義であり、事あるごとにボルシャックをはじめとしたドラゴンを「トカゲ」とこき下ろす。
またウィンに敗北したカレンを、後述の「邪神タイム」内でウィンナーの前菜として捕食しようとする(ウィンに止められ未遂)など、闇のクリーチャーらしく人間を餌と認識している面が見られる。
だが、ウインナーが好物になったことをきっかけに人間界の文化への興味にも目覚め、《グ:ルボカッサ》など一部ノワールアビスは人間界での出来事をきっかけに誕生している。

デュエリスト達を亜空間「邪神ゾーン」に引き込むことで「邪神デュエル」を行わせる事ができる。さらに第3話からは、同デュエルでの敗者に対して、その人物やその回に関するお仕置きである、ママより怖〜いであろう「邪神タイム」を行うようになった[1]。なお、この「邪神タイム」は対象者にとっては夢のような出来事と認識されるようだが、その時に受けたダメージはしっかり残るようだ。
リッパー教授の分析によれば、「邪神ゾーン」は「マナを使って現実世界に呼び寄せられた邪神の世界」であるらしい。

「決闘学園編」ではウィンの闇の正体を「生き別れた母親への未練」であると突き止め、その実現をダシにウィンの心の闇を引き出そうとするも、最終的に失敗。だが、本人もそれ以前からウィンに使用される事にこだわりを持つ面を見せ[2]、前述の失敗を「それでこそウィンだ」と喜ぶ、ウィンからのパワーアップの要求に応えようと意気込むなど、心境にも変化が現れ始める。

本人もそれに戸惑うばかりであったが、の忠言でそれが「自分の心にある、ウィンと期待し合う喜び」と判明。そしてそれをヒントに自分の力とウィンの心の闇を合意のもとで共鳴させることに成功、更なる進化を果たしたのだった。

  • 頭からハンマー(回によっては「100t」と表記されているハンマー)やマジックハンドといった道具を自由に出すことが出来る。
  • アニメ版での部下のアビスロイヤルに対する扱いや「邪神タイム」など、『ヤッターマン』のドクロベエのオマージュと思われる描写が多い。

漫画版

かつて、強力なクリーチャーが何億と生息する、太陽の百倍大きい超惑星を滅ぼしたと語られている。

復活直後も《アビスベル=ジャシン帝》の姿を維持していたが、第3話のマズキ戦後に実体化しようとした際にこの姿になってしまった。
本人曰く「闇マナが足りない」とのことで、すぐに気絶した。

その後、斬札家に運び込まれ、パパリンが試しにウインナーを与えたところ意識を取り戻す。
アニメ版同様にウインナーを気に入るが、独り占めしようとしたためにウィンに再びカードの中に戻されてしまった。

尚、こちらでは亜空間でのデュエマは「ジャシンデュエル」、亜空間の名前は「ジャシンゾーン」とカタカナ表記になっている。

ウィンナーを食べただけで「邪龍ジャブラッド」を復活させる。

プリンス・カイザとのデュエルでは最終的にカイザをタワーごと吹っ飛ばす程のダイレクトアタック(?)を放っている。

そしてその後の「決闘学園編」でもウィンの切り札として続投。暫くはウィンのデュエルシーンがなかったことと今回のウィンの初デュエルが3マナ以下限定デュエルだったこともありデュエルでの登場はなかった。また、アニメのように邪神くんとして実体化することはあまりない(ウィン達のBBQの際には実体化していたりはしたが)。
 
決闘学園編初のデュエルシーンでの登場はカレンとのデュエル。
序盤は墓地落ちして出番はなかったものの、後半で《極印呪文「インフェギガ」》S・トリガー・プラスのボーナス効果でバトルゾーンに出て《聖カオスマントラ》の攻撃を防ぎ、次のターンに《邪龍 ジャブラッド》《深淵の三咆哮 バウワウジャ》などをアビスラッシュさせた。

次の登場ではジャシンゾーンに侵入したリッパー教授とのデュエルで《「心」の頂天 プロフェシー》が出た際に攻撃(もしくは除去)を受けた。
その敗北から生じたウィンの闇と共鳴して《アビスベル=覇=ロード》にパワーアップ、ヴェールアビスも生み出されている。最上川 イッサを下した後、カイザが作り出した人工太陽に特攻、破壊した。

関連カード

関連デッキ

DM22-SD1 「スタートWINデッキ 邪神・フロム・アビス」

関連パック

DM22-RP1 「ゴッド・オブ・アビス 第1弾 伝説の邪神」

登場カード

  • 漫画版のイラスト
    • [[《深淵秘伝アビス・インベージョン(P60/Y22版)

参考


[1] 回によっては行われない他、敗者とは別の人物が処されたことや、邪神デュエル後でない時に行われたことも
[2] ウガタとのデッキ交換デュエルの際に彼に使用されることを断固として拒絶、双方のデッキに加わらず観戦に徹している。