シールド戦

フォーマットの1つ。
ブースタードラフトに近似した対戦方法で、1人あたりエキスパンション15パックを開封してそこからデッキを構築する。
超天篇からチャンピオンシップのフォーマットの1つとなった。

公式なフォーマット名[1]は「シールド」だが、ゲーム内のオブジェクトの1つであるシールド[2]と間違えやすいのでしばしば「シールド戦」と呼ばれる[3]

大まかな手順は以下の通り。

  1. 約20分でパックチェックを行う。開封してからデッキシートに開封カードを記入する。
  2. 約10分でチェックの確認を行い、ジャッジ以外の修正がないかの確認などをする。
  3. 約30分でデッキを組む。メインデッキは30枚ぴったりとして、超次元ゾーンは8枚以内とする。殿堂レギュレーション、同名カード4枚制限ルールは適用されない。超GRは12枚揃わない場合、あるだけ全て使うか1枚も使わないかの二択。

構築論

レアリティの高いカードを軸にメインとなる文明を考えると、制限時間内にスムーズに構築できる。レア以下でもカードパワーの高いものが揃っている文明はメインにしよう。

基本的に採用カードが安定せずテンポ良くクリーチャーを出すことができなくなりがちであるため、シールド戦のデッキはビートダウンとしてはほぼ成り立たない。なので、【クリーチャーコントロール】に寄せると良い。

シールド戦の鉄則を知っているプレイヤー同士の戦いでは、それぞれが出したクリーチャーの潰し合いになる。そのため、タップキルができる上にパワーラインの高いや除去ができるの地位がシールド戦では高い。逆に単純なパンプアップスピードアタッカーW・ブレイカーが多いは敬遠されがち。また、火の得意とする火力による除去が中盤以降パワーラインの都合で腐ってしまいやすい点も痛い。

クリーチャーの潰し合いの中ではクリーチャーの場持ちの良さが期待できないため、アタックトリガー持ちや常在型能力よりもcip持ちの方が重宝される。但し、《無修羅デジルムカデ》など生き残れば膨大なアドバンテージが取れるクリーチャーの場合はcipがなくともその限りではない。

コスト踏み倒しを狙って行えない関係上、S・トリガーが貴重なコスト踏み倒し手段となり、枚数さえ確保すればある程度利用することが期待できる。たとえ準バニラS・トリガー獣など弱そうなものであっても、盤面を取ることや手札を潤すことに貢献できるカードならば採用するのが吉。

プレイング論

S・トリガーを踏んだり手札を与えたりすると裏目になるので序盤は無用なブレイクを行わないこと。また、息切れしやすいフォーマットなので、序盤から手札を乱暴に消費するのも良くない。

相手の動きに合わせて動くのが鉄則で、自分から動かないのが基本。例えば、クリーチャーの展開に合わせて除去を打ったりブロッカーを立てたりするのが良い動き。ただ、高パワーのクリーチャーの場合は積極的に出しても出落ちになりにくいのでその限りではない。

沿革

DMPランキングに集計され、尚且つ大会倍率の付くフォーマットの1つである。ただし、2023年度以降の公認サポート範囲拡大以前は、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあろうが、公認サポートなしの定員割れチャンピオンシップが殆どであった。

アビス・レボリューション期ではDMPランキングに成立が報告された大会がが80件程度と、通常弾の新弾発売直後にしか盛り上がらないフォーマットの割には健闘していると言える。しかし王来篇期辺りと比べると大会数は約半分程度に落ち込んでおり、若干下火である。

参考


[1] 2022年5月22日時点の競技イベント運営ルールが定めるところによれば
[2] オブジェクトのシールドは「Shield(盾)」、シールド戦のシールドは「Sealed(封をされた)」。
[3] なお「シールド戦」の呼称も《シールド戦隊》と特に関係があるわけではない。