結婚(けっこん)してくれやぁ!!》

結婚してくれやぁ!! P 光文明 (5)
幸せのフィールド
すべてのプレイヤーが幸せに包まれる。
幸せスイッチ:自分のターンの終わりに、この幸せのフィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手にプロポーズする。相手がOKしたら、両プレイヤーは人生の勝者となる。

DMX-26で登場した幸せのフィールド

特筆すべき点は数多くあるが、まず説明しなければならないのがこのフィールドバトルゾーンに展開された時点で、常在型能力としてすべてのプレイヤー幸せに包む事ができるという点。
このフィールドD2フィールドとは違いバトルゾーンに何枚でも展開できるので、その分何倍もの幸せを享受できるだろう。現実にデュエマする相手がいる、という時点でそれは十分以上に幸せなことだが、覚えておいてデメリットはない。勝ち負け関係なく相手をリスペクトするデュエルが約束されるだろう。

そしてもう一つの効果である幸せスイッチフィールドを何枚も張る事ができるので、これもまた一気に複数トリガーさせる事ができる。即ち、一度プロポーズを断られても何度でも挑戦することができるという事を意味する。

  • ただし、相手の気持ちを考えずに一方的に何度もプロポーズを申し込むなどという事はデュエリストらしかぬ反紳士的な振る舞いである。人生には潔さもまた必要であるという事を覚えておくべきだろう。

ちなみに、同性に対しても問題なくプロポーズを申し込む事ができる。勿論、デュエマを愛する心さえ持っていれば性別の差など些細すぎる問題なので、これは全く気にする事は無いだろう。

そして相手がプロポーズにOKしたら、両プレイヤーは人生の勝者となる。「人生の勝者」と定義がやや曖昧ではあるが、これに関しては自分たちなりの答えを持つ必要がある。ここで注意してほしいのは、「人生の勝者」となるのであって「ゲームの勝者」とはならない為、人生の勝者となってもデュエマはそのまま進行する。ここから先は双方の愛を感じ、確かめ合うためそのまま続行するなり、既に人生の勝者となった今、互いにデュエマを棄権し披露宴を開くなり各々の自由である。



...とここまで長々と記したが、カード名からもお分かりの通り完全なジョークカードであるので、ガチデッキで見る事はないだろう。

実際の運用方法

フィールドには違いないので、《終断δ ドルハカバ》が常に墓地から展開可能になるものの、が3色になってしまうのが難点。
偶然なのか、結婚は人生の墓場という言葉を体現しており、皮肉という名のシナジーを形成してしまっている。

また、D2フィールドでは無いので、1度展開したらカード指定除去を貰わない限りバトルゾーンを離れる事はない。
このように一応利点もあるにはあるが、コスト5という重さが足を引っ張ってしまう。

2019年1月現在「フィールド」参照のカードまたは/であり、最終禁断フィールドD2フィールドの方が直接のシナジーを考えてデザインされている場合が多いため、基本的にそちらが優先される。

もしこのフィールドを使うなら、コマンドイニシャルズ以外でも攻撃したい、あるいは禁断爆発はしたくないが火や闇のコマンドは使いたい、しかしフィールドは温存したいといったデッキに限られるだろう。

幸せスイッチは自分のターンの終わりに誘発できるので展開さえできれば簡単に求婚できるが、5マナと少々重いので《ゴースト・タッチ》《解体人形ジェニー》等で展開する前にハンデスされる恐れがある。
幸せのフィールドを回収できるカードは存在しないので、カードタイプを問わずに回収できる《S級不死 デッドダラー》《墓守の鐘ベルリン》を投入しておくと安心だろう。

その他

  • 「すべてのプレイヤーが幸せに包まれる」とあるが、幸せによってシールドマナが増えたりはしない。公式Q&Aによると、「何もしなくてかまいません。このカードからなんとなく幸せオーラが出ているので感じ取ってください。」としている。
  • 元ネタはMagic:The Gatheringの生みの親であるリチャード・ガーフィールド氏がリリー・ウー氏に結婚を申し込むために製作したカード《Proposal》だろう。元ネタと違い名称指定は無いため、一応一般プレイヤーも使用可能である。
    • また、《Proposal》は「互いのデッキを混ぜて共有し、その後二人ともデュエルに勝利する」という効果があったが、このカードは「人生に勝利」することはできても、盤面に影響を与えることは無い。
  • このカードが収録されたのがDMX-12のようなネタ前提のエキスパンションではないうえに1パックの枚数が2枚しかなかったため、貴重な2枚分のスロットのうちの1枚をこのような実用性のほぼ皆無なカードに埋められることがプレイヤーの間で問題視され、そのことがこのカードに対する風当たりを強める原因の一つとなっている。
    • 後にジョークエキスパンションのDMEX-08でも再録されたが、一箱に2枚しかない特殊フォイル枠を食ってしまう物もある事から再び問題視された。
  • アニメ「VSRF」では第44話で切札勝太滝川るるに対して使用し、当然プロポーズはOKとなり、二人は見事「人生の勝者」となった(ただし、デュエマは中断となった)。
    • これを使うターン、勝太は光のマナを捻出するのに《DNA・スパーク》をチャージしている。このカードはるるも使用した事のあるカードであり、感慨深いものがある。また、勝太とるるが結ばれた結果新しい主人公が生まれたことも考えると、かなり粋な演出と言える。

関連カード

収録セット

参考