攻撃
自分のクリーチャーをタップして、相手のクリーチャー、もしくは相手プレイヤーに対して、対象とバトルもしくは対象のシールドをブレイクしようとする行為。
攻撃ステップ中にのみ行なえる。
攻撃させたい自分のクリーチャーをタップし、攻撃目標を宣言することにより攻撃が開始される。
- ルール上、全てのバトルゾーンにいるクリーチャーは、相手プレイヤーかタップされている相手クリーチャーに攻撃する事ができる。
- 一部の特性のクリーチャーを除き、クリーチャーはバトルゾーンに出たターン、攻撃することはできない。これを召喚酔いと言う。
攻撃の手順
攻撃目標が相手クリーチャーの場合
- バトルが開始される。
- 両クリーチャーのパワーを比較し、バトルの勝敗を決める。
通常はパワーが大きい方がバトルに勝つが、「すべてのバトルに勝つ」効果の影響下ではこの限りではない。
- 負けたクリーチャーが破壊される。
- パワーが同じ場合、両方とも「負け」の扱いになり、破壊される。
- 両クリーチャーが「すべてのバトルに勝つ」場合はどちらも破壊されない。
攻撃目標が相手プレイヤーの場合
- シールドが1枚もない場合、相手プレイヤーへの直接攻撃(ダイレクトアタック)になる。攻撃先を変更する手段が無く、敗北回避能力も働いていなければ、攻撃したプレイヤーの勝ちとなる。
- シールドがある場合、攻撃する側はどのシールドをブレイクするか選択する。
- 相手プレイヤーはブレイクされたシールドを手札に加える。この時、攻撃クリーチャーがW・ブレイカーなどを持っていた場合、指定の枚数分のシールドを同時に手札に加える。(攻撃プレイヤーは指定の枚数内であればどのシールドを選択しても構わない。ただし、その攻撃中は一度選んだシールドと同じシールドを選択することはできない。)
- 「相手プレイヤーを攻撃する」という行為には、相手シールドをブレイクする行為も含まれる。これは基本的な解釈が「いつもクリーチャーは相手プレイヤーめがけて攻撃しており、それをシールドに防がれている」ということになっているため。
よって、「このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない」と書かれている能力を「とどめの攻撃ができないだけで、シールドは相手プレイヤーではないから攻撃できる」とする解釈は誤り。
詳細な攻撃の手順
- 同時に誘発した能力は、必ずアクティブ・プレイヤー→非アクティブ・プレイヤーの順で解決する。同じプレイヤーの能力が複数ある場合、そのプレイヤーが任意で順番を決めることができる。
- 攻撃クリーチャー、攻撃目標、ブロッククリーチャーのいずれかがバトルゾーンを離れた場合、解決待ちの能力がなくなった段階で攻撃は中断され、「攻撃中」の継続的効果も終了する。結果、それ以降のステップが全て消滅する。
- 攻撃が可能かどうか、および攻撃目標が適正かどうかの判断は攻撃宣言時にのみ行われ、攻撃宣言後にアタックトリガーやその他の効果によって攻撃クリーチャーや攻撃目標の状態が変化(タップ、アンタップ、進化、G・リンク、「攻撃できない」「攻撃されない」能力の付加など)しても、バトルゾーンを離れない限り攻撃は中断されない。
何らかの理由によって攻撃クリーチャーや攻撃目標が2体以上に分裂した場合(リンク解除して2体以上のクリーチャーが残る、3体以上G・リンクしたゴッドの真ん中が外れるなど)、攻撃側がどのクリーチャーで攻撃/ブロック/バトルするかを選ぶ。
手順は以下の通り。
- 攻撃クリーチャー指定ステップ
- ターン・プレイヤーが自分のクリーチャーを1体指定し、タップして攻撃目標を指定することで攻撃を宣言。攻撃目標は「攻撃目標にできる相手クリーチャー1体」または「相手プレイヤー」のいずれかを選ぶことになる。
- 「攻撃中」の常在型能力(パワーアタッカー等)が適用され、攻撃の処理が全て終了するまで継続する。タップされているクリーチャーに対する常在型能力があれば、同時に適用される。
- アタックトリガーなどの「攻撃する/した/された時〜」関係の能力が誘発。
- ターン・プレイヤーは、使用宣言したものも含め、誘発型能力を好きな順番で解決していく。これによってターン・プレイヤー側に新たな効果が誘発した場合、同じタイミングで起こったものとしてストックしてから解決する。
- この際に非ターン・プレイヤー側に誘発した場合、ストックしたまま待機され、後のvi.で解決する。
- ターン・プレイヤーの待機している効果がなくなったら、非ターン・プレイヤーは使用宣言が必要な誘発型能力があれば、それを行う。
- 非ターン・プレイヤーは、使用宣言したものも含め、誘発型能力を好きな順番で解決していく。これによって新たな効果が誘発した場合、同じタイミングで起こったものとしてストックしてから解決する。もし、ターン・プレイヤー側のカードによって効果が発生した場合、ターン・プレイヤーがそれを優先して解決する。
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| | 旧ルールでの記述
| - アクティブ・プレイヤーが自分のクリーチャーを1体指定し、タップして攻撃目標を指定することで攻撃を宣言。
攻撃目標は「攻撃目標にできる相手クリーチャー1体」または「相手プレイヤー」のいずれかを選ぶことになる。
- 「攻撃中」の常在型能力(パワーアタッカー等)が適用され、攻撃の処理が全て終了するまで継続する。タップされているクリーチャーに対する常在型能力があれば、同時に適用される。
- この時、アタックトリガーなどの能力がトリガーする。侵略や革命チェンジなど、使用宣言が必要な能力はあらかじめここで使用宣言を行う。
- それから、そのトリガー能力を使用宣言したものも含めてアクティブ・プレイヤー→非アクティブ・プレイヤーの順で解決する。解決時で他の能力がトリガーすれば、それらも解決する。
- アクティブ・プレイヤーも非アクティブ・プレイヤーもすべてのトリガー能力を解決し終わり、かつ攻撃クリーチャーが除去や封印などによって攻撃が中止されていなければ、非アクティブ・プレイヤーはニンジャ・ストライクや革命0トリガーなど、使用宣言が必要な能力の使用宣言を行う。
- ※注意:まだ解決されていない能力がある場合や、攻撃クリーチャーの攻撃が中止された場合は、ニンジャ・ストライクや革命0トリガーの使用宣言は行うことができない。公式Q&Aにはこのような記載がなされている。
Q.自分のバトルゾーンに《異端流し オニカマス》[1]がいます。相手クリーチャーの攻撃時、相手が「革命チェンジ」を使用して《蒼き団長 ドギラゴン剣》をバトルゾーンに出した場合、「ニンジャ・ストライク」を宣言して手札から《怒流牙 佐助の超人》を召喚するのと、《異端流し オニカマス》の能力で《蒼き団長 ドギラゴン剣》を手札に戻すのはどちらが先になりますか?
A.《異端流し オニカマス》の能力を解決するのが先です。その後、攻撃クリーチャーがいなくなったことで攻撃は中止となり、「ニンジャ・ストライク」は使用出来ません。
引用元
- 使用宣言された能力の解決時に他の能力がトリガーすれば、それらもアクティブ・プレイヤー→非アクティブ・プレイヤーの順解決する。すべて解決し終わったら、次はブロッククリーチャー指定ステップに移行。
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- ブロッククリーチャー指定ステップ
- 非アクティブ・プレイヤー側にブロックできるブロッカーがいる場合、ブロックするかどうかを宣言する。宣言しなかった場合は、このステップを飛ばし、バトルステップ、またはダイレクトアタックステップに移行。ブロックする場合は、ブロッカーを1体選んでタップする。これにより(たとえバトルまでの間にブロッカーがバトルゾーンを離れたとしても)正式にブロックが成立する。「ブロック中」や「タップされている間」などの常在型能力が適用される。
- 「ブロックした/された/しなかった/されなかった時〜」関係の能力が誘発し、アクティブ・プレイヤー→非アクティブ・プレイヤーの順で解決する。
ブロックした場合、アクティブ・プレイヤー側のニンジャ・ストライクの宣言はここで行う。非アクティブ・プレイヤー側の「ブロックした時」の能力の解決の前に、ニンジャ・ストライクの使用を宣言する。アクティブ・プレイヤー側で他の「ブロックされた時」の能力がトリガーしている場合、それらの能力の解決とニンジャ・ストライクの宣言(とcip能力の解決)の順番は任意。
- ダイレクトアタックステップ
- 相手プレイヤーを攻撃してブロックされず、シールドがある場合
このタイミングでブレイクするシールドの枚数が確定し、今後の効果で左右されなくなる。W・ブレイカーやT・ブレイカーなどの「○○ブレイカー」を複数持つクリーチャーは、ここでどの「ブレイカー」を使うかを選択する。
アクティブ・プレイヤーがシールドを規定の枚数分選び、「シールドがブレイクされる時〜」関係の効果をその枚数分適用した後、それらのシールドを同時にブレイクする。
その後、ブレイクしたシールドのS・トリガー、S・バックなど、プレイできるカードがあればそれをプレイしてもよい。
その後、「ブレイクした時」やS・トリガーで召喚されたクリーチャーのcipなどが誘発していれば、それらを解決する。全ての処理が終わったら、攻撃終了ステップに進む。
- 相手プレイヤーを攻撃してブロックされず、シールドがない場合
アクティブ・プレイヤーのダイレクトアタックが成立し、アクティブ・プレイヤーの勝利でゲームが終了する。
「攻撃中」の効果が全て終了し、
- 攻撃の後
「攻撃の後」に誘発する能力をすべて解決する。解決時に別の能力がトリガーした場合、それらも解決する。
その他
- 上記で挙げた攻撃の手順を把握していないプレイヤーが意外と多い。特に2の「攻撃中」より、3の「攻撃する/した/された時〜」の能力が後に来ることは経験者でも知らない者は少なくない。また、攻撃宣言を行う前にアタックトリガーを先に処理するプレイヤーも環境でよく見られる。長年デュエマをやってきた人も今一度、上記の攻撃の手順をしっかり確認する必要があるだろう。
- 攻撃と書いてアタックと読むのが正式名称だが、DMX-22に収録されたあるカードは、ギミックの都合上漢字表記されない。
参考
公式Q&A
Q.《ノラディ:ド:スルーザ》を攻撃したり、ブロックした時にも「相手がこのクリーチャーを選んだ時」の能力はトリガーしますか?
A.いいえ、トリガーしません。攻撃やブロックでは、そのクリーチャーを選んだことになりません。
引用元(2023.4.21)
バトルゾーンは自分と相手の共有ゾーンのため「バトルゾーンにある自分の《異端流し オニカマス》」という表現が正しい。