カードイラスト
カードに描かれたイラスト。
ほぼ全てのカードには上部から中部にかけて、そのカードタイプのイラストが大きく描かれている。
フレーバーテキストと同様にゲームに直接関係するものではないが、完成度の高いものが多く、デュエル・マスターズを楽しむ重要要素の一つであることは間違いない。
イラストの中にこそあるような情報もあるので、注意深く見ていく何かしらの発見があるかもしれない。
気に入ったイラストレーターごとにカードを見ていくのも楽しいだろう。
- 多くは背景まで丁寧に描きこまれているが、フォイルカードだと加工で背景が潰れて見えにくくなっていることが多い。pixivや自身のサイトにイラストをアップロードしているイラストレーターもいるので、気になる場合はそちらで確認してみるといいだろう。
- デュエル・マスターズの多くの人型クリーチャー、特に少女型のクリーチャーは、瞳が描かれない傾向にある(髪で隠れた所謂「目隠れ」の他、防具やゴーグル、被り物に隠されているなど。例外もある)。この傾向はヒューマノイドやスノーフェアリー並びにその派生種族で特に顕著で、後述するアウトレイジやオラクルの登場後でも、目隠れのイラストは少なくない。
逆に、人型クリーチャーを多く擁するもののこの傾向が薄いデスパペットのような例もあるほか、ビーストフォークやムートピアのような所謂「獣人」系のクリーチャーには目隠れのイラストはほぼいない。
- エピソード1以降になるとカードイラストの傾向の変化が顕著に表れており、これまではスノーフェアリー以外では数が皆無に等しかった人間の少女のようなクリーチャーが色んな種族で登場したり、瞳が描かれた人型クリーチャーもまるで封印を解いたかの如くたくさんの種類が登場した。
- とくにエピソード3のアウトレイジやオラクルは多くがそのようなイラストとなっており、一目見ただけでは別のTCGのイラストなのではと思ってしまう程にデザインの違いがみられる。
- 上述したようにアニメ塗りのカードイラストこそまだまだ少ないものの、少女型クリーチャーを筆頭に高い年齢層を狙ったいわゆる「萌え要素」を含んだイラストは近年になってかなりの数を増やしている。
- 初代のエキスパンションであるDM-01 第1弾が発売してから20年以上の月日が経過しており、プレイヤーにも成人が増えている事を考えるとこの傾向の変化は必然とも言えるかもしれない。
- 特に20thレアや金トレジャーのクリエイターズコラボ、神アートシリーズは、既存カードのイラスト違いという形ではあるが、そういった高年齢層を狙ったコレクション向けアイテムという面が強く、絵のタッチや画風なども大きく異なるものが多い。
- 以前は人型の女性型クリーチャーもファンタジー的な描き方をされることが多かったが、DMX-26版の《龍覇 アイラ・フィズ》を皮切りにお色気イラストが目立つようになった。
- 人型クリーチャー以外のイラストも全体的にコミカルな趣のイラストが増えており、特に闇文明は初期のようなグロテスクなイラストのカードはほとんど見られなくなっている。(これは当時の中でも特にグロテスクだと言われていたパラサイトワームやキマイラといったクリーチャーが近年登場していない点も関係している)良くも悪くも当時と比べて軟化傾向にあるようだ。
- もっともそういったイラストが完全に見られなくなったわけでもなく、パラサイトワームは度々新規カードが登場しており、アビスなどはインパクトの強いイラストも多い。
- ごく一部のカードにはカードイラストが存在しない。それらは以下のように大別される。
- Magic:The Gatheringのマジック総合ルール(和訳)では「203.1. カードの上半分に記されているものが絵であり、ルール上は特に意味はない。例えば、絵で空を飛んでいるように見えたとしても、ルール・テキストに飛行を持つと書かれていなければ、そのクリーチャーは飛行を持たない。」とある。デュエマでも同様に、イラストでは飛行しているように見える《ニコル・ボーラス》でも能力としての「飛行」は持たない。
- 動画共有サイト等においてカード自体をスキャンし、解説に使用するシーンが多々あるが、デュエル・マスターズにおけるカードイラストの著作権はイラストレーター及び小学館等にあるため、インターネット上において無断でカード画像(カードイラストに限らず)を利用する行為は著作権侵害(公衆送信権の侵害)に当たる可能性が高い(デュエル・マスターズDASHTVを初めとした公式番組は当然使用許諾を得ている。もちろん、個人でも許諾を得ているのならば問題はない)。
デュエル動画では守られていないケースが非常に多く、注意が必要である。
- 実際のところ、公式でも二次創作動画を募集するような企画を行っていることからも見るに、著作権問題について厳しい取り締まりを行っているわけではない模様[1]。とはいえそれはお目溢しをもらっているに過ぎないため、もし悪質なケースがあれば最悪二次創作の一切の禁止もあり得る。注意するに越したことはないだろう。
- イラストアドという俗語が存在する。イラストとアドバンテージの合成語。
主に「~が大きい」「~が高い」「~がある」などの述部と共起し、「個人的にこのカードのイラストは好みである」「多くのプレイヤーから好まれそうなイラストであるように思われる」といった意味で用いられる。
デュエマに限らず他TCGやソーシャルゲームなどの立ち絵などにも用いられる。
- 2021年11月のデュエチューブの動画では、「通常は能力を決めてからイラストを発注するのだと思いますが」というリスナーの質問に対してDeadmanはそれを肯定していたが「逆にイラストありきで能力を開発したカードはありますか?」という質問にはイマムー軍曹が「コロコロのプロモカードとか付録カードはキャラありきで、まずイラストみたいな感じの部分も少しある」と答えた。参考
バージョン分け
デッキに複数枚同種を採用するカードでイラストを分けることに、メリットとデメリットがある。
- 同一イラストのカードでも個体によって箔押しのズレやプリントの位置の差が存在する。これに関しては「競技イベントルール3.3真正カード」に「他の条件を満たしている限り、印刷ミスのあるカードを使ってもよい」と明示されている。そういった個体差、収録商品の違いでの通し番号・レアリティ・ブロックマーク違いも以下のバージョン分けによるテクニックに利用できる。
主なメリット
主なデメリット
- ピーピングやランダムハンデスなど、対戦相手が非公開ゾーンの内容を知ることがある場合、カードイラストを統一していないと2枚以上あるのかを相手に特定されてしまう場合がある。
- 《巨大設計図》といった相手に公開して手札に加える効果の後、手札に加えたイラストとは別の同名カードをチャージ・捨てる・召喚などのアクションを取ることで、公開して手札に加えたカードをまだ手札に温存していることがバレてしまう。
- 《有象夢造》で2回に分けてランダムハンデスをされた場合、1回目で《斬隠蒼頭龍バイケン》を置換効果で出しながら自身を手札に戻した。2回目で1回目とは異なるイラストの《斬隠蒼頭龍バイケン》を置換効果で出せば、《バイケン》が手札に2枚あったことが相手に透けてしまう。
参考
デュエマに関する動画の投稿数はかなり多く、仮に全動画に対し逐一確認と認可を行っているとするとその労力は計り知れない。無断でカード画像を使用している動画は多く存在すると推測されるが、それに対し大々的に公開停止等を含む処罰が行われた形跡はない。アニメ映像の転載に対してのような、所謂「権利者削除」もあまり行われていない。