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チキチキ・JET・サーキット UC 火文明 (4) |
D2フィールド |
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない) (他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く) |
フィールドのプレイには展開というキーワード処理が与えられている。クリーチャーで言う召喚にあたる。
自分のD2フィールドをバトルゾーンに出すだけで一方的に有利な状況を作り出せる。一方で、自他問わず他のD2フィールドが出るだけで既存のD2フィールドが墓地に置かれてしまうというデメリットも存在する。つまりバトルゾーンに自他合わせて1枚までしか存在できない。
したがって、カード指定除去を持たないデッキがD2フィールドを非採用にするのは、一定のリスクが伴うことになる。一方で、あまりにもD2フィールドに依存しすぎた戦略を設計するのも危険である。
D2フィールドを出すことによって、バトルゾーンに既にあるD2フィールドをどかすことはよく「張り替え」と表現される。
張り替えは、「他のD2フィールドが(バトルゾーンに)出た時」に適用される状況起因処理である。この処理は、個々のD2フィールドが持つ能力ではなく、特殊タイプ「D2」に課されたルールによって行われる処理である。
一部のD2フィールドはDスイッチを持っており、ゲーム中一度だけ上下逆さまにすることで追加の能力を使える。D2フィールドが貼り替わると再びDスイッチを使える状態になる。
これにより、フィールドの正位置に対して新たに「上下逆さま」という位相が定義された。一度上下逆さまにされたフィールドは逆さまになった状態が新たな正位置として定義し直される。バトルゾーンを離れて再び設置されないかぎり、もともとの正位置に戻ることはない。
参考。過去のルールでは上記の状況で2枚以上存在し得た。 |
登場当初はD2フィールドのラインナップが乏しかったので、単純なクリーチャー強化の常在型能力でも十分に使い道があった。
しかし、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》に代表されるS・トリガーD2フィールドサイクルの登場後は、単体でもアドバンテージを稼げる点が評価されて幅広いデッキに採用されるようになっており、従来のD2フィールドを採用するメリットが薄れつつある。そもそもD2フィールドは下手なタイミングで展開すると貼り換えにより1ターンのターンスキップを相手に許すも同然なので、十分なラインナップが確保されたカードプールにおいては余程のスペックが無ければデッキ自体に入らないのも当然である。
無論、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》の返しに貼り換えできれば強力な意趣返しにはなるのだが、「それならこちらも《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を採用したほうがアドバンテージの損失は少ない」ということもあり、結局従来のD2フィールドは駆逐されつつある。