シー・ハッカー
水文明の種族。タコやクラゲのような軟体動物の姿をしている。DM-06から登場。
名前はカタカナの造語1単語。衛星の名前をモチーフにしたものが多い。進化クリーチャーは存在しない。
ラリシウス UC 水文明 (6) |
クリーチャー:シー・ハッカー 4000 |
このクリーチャーが攻撃するとき、相手の山札の上から1枚目と手札を見てもよい。 |
エウロピカ VR 水文明 (7) |
クリーチャー:シー・ハッカー 4000 |
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。 |
TT−バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 |
背景ストーリー上では、サイバー・ウイルスと並んでサイバーロードの“目”として作られた種族とされる。ただその一方、一部個体は《サファイア・ミスティ》が超獣世界を観測するために「監視者」として送り込んだ存在であるらしい。
こうした設定はテキストデザインにも反映されており、非公開情報を覗き見る能力(ピーピング能力)を持つものが多くみられる。また、サイバー・ウイルスやゲル・フィッシュよりも後に戦力として取り込まれたため、より生物らしい姿をしている。
アタックトリガーを持つものが多いが、総じて戦闘種族としては優れず、システムクリーチャーの種族といえる。
軽量〜中量級の水文明種族として、よりメジャーなサイバー・ウイルスやスプラッシュ・クイーンの陰に隠れてしまいがちである。そのためマイナー種族化の一途を辿っている。
背景ストーリー上では転生編まで細々と生き延びるが不死鳥編での大量絶滅に巻き込まれたと思われ、その後長い間収録が絶えていた。
最後に登場したのはDM-16で4マナの準バニラ、《キビノック》だった。
DMR-01にておよそ6年弱の歳月をかけて《ダイモス》が新規収録。前述の大量絶滅で消えた多数の種族の中でも、比較的遅めの復活となった。これ以降数年間隔で細々と新規収録が行われている。
それから4年後、DMD-26にて《トリトーンβ》が収録。さらに3年後、DMRP-05にて《ディオネフィス》が収録された。
ただこのように新規に恵まれてこそいないものの、黎明期に登場した種族であること、《ティコラクス》のような意味深なフレーバーテキストを持つクリーチャーを擁することなどから、2010年代後半ごろから見られる過去年次の背景ストーリーを掘り下げる商品展開の中で、シー・ハッカーが再録の機会を得ることがある。
特にDMEX-18に再録された《トリトーンβ》では、シー・ハッカー等の古参種族に関する重大な設定が開示 (あるいは後付) されている。
ゲーム上でもマイナー種族であることには変わらず、現在TCG版の環境で採用が考慮されるカードは《ディオーネ》くらいしかいない。
デュエプレでは《プロメフィウスα》がユニークな能力を得て一定の知名度を獲得した。また《アドラス》が大幅な強化を受け【ドロマーウェーブストライカー】に採用され活躍した例もあったが、後のインフレに伴いデッキタイプもろとも環境で見る機会は減っている。
参考