《イッスン・スモールワールド》
イッスン・スモールワールド SR 火/自然文明 (5) |
クリーチャー:ジョーカーズ/チーム切札 1000+ |
<キリフダッシュ>[火/自然(4)](自分のクリーチャーの攻撃の終わりに、そのクリーチャーがその攻撃中にシールドをブレイクしていれば、このクリーチャーを[火/自然(4)]支払って召喚してもよい) |
相手のクリーチャーの、カードに書かれた一番大きいパワーを、このクリーチャーのパワーに追加する。 |
スピードアタッカー |
マッハファイター |
パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする) |
DMRP-14で登場した火/自然のジョーカーズ/チーム切札。
キリフダッシュ4を持ち、スピードアタッカーにマッハファイターといった即攻撃できる能力に加え、相手のカードに書かれた一番パワーが大きいクリーチャーのパワーを追加する独特なパンプアップ能力とパワード・ブレイカーを持つ。
パンプアップ能力は、相手のクリーチャーの素の状態で一番大きいパワーを上回るため、マッハファイターと併せて除去性能は高い。
しかし、あくまでもカードに書かれているパワーを参照するのであって、パンプアップやパワー低下などで実際に変動した時のパワーまでは参照されない。
つまり、相手のパワーの一番大きいクリーチャーが、パンプアップされていたら、そのクリーチャーとバトルする時、相打ちまたはバトルに負けることになってしまいかねない。《ドンジャングルS7》のような「バトル中にパワーが上がるクリーチャー」がパワー最大だった場合は、パワー負けしてしまう。
パワーラインの低いGRクリーチャーに大幅なパンプアップをかけるのが基本のオレガ・オーラなども天敵となる。特に、デッキの大半がオレガ・オーラで構成された【黒単ド・ラガンザーク】には要注意。
また、マッハファイターの効果が解けた次ターン以降は、ただのファッティになり腐りやすくなるのもネック。ただ敵クリーチャーをバトルで除去したいだけなら《“乱振”舞神 G・W・D》などで事足りることも多い。
折角のパワード・ブレイカーも、相手依存なので大量ブレイクは狙いにくく、そもそも相手の大型クリーチャーの除去を狙うのであれば大きなパンプアップ自体が望めなくなるので、この点でもアンチシナジーとなる。
当然ながら、すべてのバトルに勝つクリーチャーを倒すことはできず、スレイヤー相手でも相打ちとなる。
タイムラグがない事、パワー、打点、殴り返し以外に長所が無いのも弱点。デッキの潤滑油として利用するなら近いコスト帯のマッハファイターに他に適したカードがある。ビートダウン性能を活かさなければ《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》や《イッコダス・ケイジ/種デスティニー》には敵わないだろう。
総じて能力のシンプルさに反して、出すタイミングが盤面や環境に大きく作用される、非常に癖の強い玄人好みのカードと言えよう。
コスト5以上でスピードアタッカーを持ち、キリフダッシュでコスト軽減できるジョーカーズとして、《ジョギラゴン&ジョニー 〜Jの旅路〜》の革命チェンジ元としての活躍が期待できる。同じ条件のクリーチャーには《ゴールド・キンタックス》と《切札ジョー&モモキング》が存在するが、このカードはマッハファイターも持つので相手の動きに対して柔軟に対応できる点で勝る。
- 実際のパワーではなく、「カードに書かれたパワー」を参照しているのは、《スモールワールド》同士のミラーマッチになった場合、お互いの能力でパワーが無限に上がっていくことを防ぐためだろう。
- バトルに強く出れることには変わらないので、殴り返しには的確。マッハファイターが解けたらタップキル戦略と組み合わせたい。
- モチーフは「一寸法師」。手には打ち出の小槌らしきハンマーが握られている。名前は楽曲『It's a small world』+『一寸法師』となっている。
環境において
超・十マーク2ブロック構築環境では【赤緑バーンメアジョーカーズ】の肉弾戦要員として使われる。
ルール
- 相手の表記されているパワーが0より小さいクリーチャーが一番パワーが高い場合、このクリーチャーのパワーにそのマイナス分が引かれる。《ゾンビポンの助》がそれに該当する。[1]
裁定不明
- 「相手のクリーチャーの、カードに書かれた一番大きいパワー」が、ハイパーモードのパワーだった場合、それを参照するかどうか。
- よくある質問では「カードの左下に書かれた」数値とあるが、質問掲載当時(2020.6.26)はまだハイパーモードというシステムがそもそも存在していなかったため、右下にもパワーが書かれている状況は想定せずに回答されたものと思われる。
- 総合ルール814.3では「(ハイパーモードが解放されていない間は)持たないものとして扱い、参照されません。」とあるが、これがクリーチャーとしての扱いなのか、あるいはカードとしての扱いなのかが不明。前者であれば、「クリーチャーのパワーとしては参照できないが、カードに『書かれている』数値としては間違いなく存在するため有効」と解釈する余地がある。
- もしカードとしての扱いであるならば、解放されていなければ通常のパワーを、解放されていればハイパーモードのパワーを参照することになると思われる。ただし、先述の「カードの左下に書かれた」という裁定が現在も有効だった場合、総合ルール814.2b「(解放されている間は)通常のパワーは参照されません。」より、ハイパーモードを解放している間はそのクリーチャーのパワーを一切参照できなくなる可能性がある。
アニメ・漫画での活躍
- 漫画版でも同じく大長老戦において《ギガンディダノス》を倒す活躍を見せた。
なお、アニメ版では自身を巨大化させて組み合っていたのに対し、こちらでは打ち出の小槌でダメージを与えて《ギガンディダノス》を小さくした。
関連カード
収録セット
参考
公式Q&A
Q.《イッスン・スモールワールド》のテキストにある「カードに書かれた一番大きいパワー」とはなんですか?
A.クリーチャーカードの左下に書かれた、パワーを表す数字のことです。相手のクリーチャーのパワーが「パワーアタッカー」などの効果で追加されたとしても、《イッスン・スモールワールド》のパワーは追加されません。
引用元(2020.6.26)
Q.バトルゾーンに自分の《イッスン・スモールワールド》のみがいる時に、相手が《ゾンビポンの助》をバトルゾーンに出しました。《ゾンビポンの助》のパワーは-5000ですが、《イッスン・スモールワールド》は自身の能力によってパワーが0以下になり、破壊されてしまいますか?
A.はい、破壊されます。《ゾンビポンの助》が出た場合、《イッスン・スモールワールド》はパワーが-5000されて破壊されます。
引用元(2020.6.26)
「カードに書かれたパワー」を参照するため、総合ルール108.1bは適用されないと思われる