でんぢゃらすじーさん
コラボ漫画「デュエんぢゃらすじーさんマスターズ邪」及びアニメ「VSRF」第15話及び第16話に登場したキャラクター。
デュエル・マスターズのオリジナルキャラクター…ではなく、曽山一寿作の漫画「でんぢゃらすじーさん邪」[1]からの客演キャラクター。
アニメ版の声は原作アニメと同じ中村大樹氏が担当。
中村氏は過去にも何役か演じており、「クロスショック」後半で登場した、特徴的な喋りをする《青銅の鎧》兄弟の弟が分かりやすい人が多いだろう。
この手のコラボにありがちな単なるカメオ出演(例:劇場版第1弾における「ロックマンエグゼ」の主人公「光熱斗」)や、他作品の版権キャラクターが使えない事によるパロディキャラではなく本人出演・物語に絡んでくるゲストキャラクターなのが特徴。
アニメ「VSRF」では第15話で開催された主役を巡る祭典「デュエマVS感謝祭」の最終局面において勝太を出し抜いて主役の座を奪い取り、続く第16話の主役になった(ちなみに、第15話の劇中各所にじーさんがいる)。
番組名を「デュエんぢゃらすじーさんマスターズ邪VSRF」[2]に改題して始まった第16話は番組が本当に「でんぢゃらすじーさん」になったかのようなノリで進行し、オープニングテーマ「エボレボ!」の映像はあらゆるキャラクターの顔が雑なコラ画像のようにじーさんの顔に差し替えられているという衝撃的な映像になった。
顔の差し替えは人間キャラのみならず、あろうことか映像終盤で登場する全てのクリーチャーが餌食になっている。
なんとCGのクリーチャーに至っては一から作られたじーさんに変えられており、ドキンダムXもしっかりとじーさんに変えられてしまった。
ただし、革命軍団長達はじーさんのCGにされなかったが、代わりに小さなじーさんがびっしりくっついていた。
侵略者およびS級侵略者も真っ青の侵略っぷりである。
本来の主人公である勝太とのデュエマを行うが、あまりの奇行で最早何のアニメなのかわからない程の様相を呈していた。
プレイヤー自身がブロック、ダイレクトアタックを「やだね!」と言って拒否、挙句の果てには《ハナゲリオン》《ワキゲリオン》なる自作カードをデッキに入れて使用するなどアウトレイジさながらのルールぶち壊しデュエルとなった(なお、自作カードの使用は次シリーズの主人公切札 ジョーも行っている為、その先駆けがじーさんだった事になる)。
ハナゲリオン 無色 (1) |
(タイプなし): |
相手のハナゲを全てぬく |
ワキゲリオン 火文明 (1) |
クリーチャー:(種族なし) 88888+ |
とてもヤバイ!全長8キロ |
使用デッキは本人が真面目にデュエマする気がなかった為、恐らくジャンクデッキ(色は白青赤)。
自身が描かれた《偽りの名 イーサン》、《勇者(仮)じーさん》等のコラボカード、恐らくダジャレで選出された《サイバー・G・ホーガン》等を使用している。
なお、彼のデッキには他に《エナジー・ライト》、《知識機装ジプシー・エナジー》、《バザガジール・ドラゴン》が確認できる。
この他、対戦とは別にゲベの口の中から《夢の兵器 デュエロウ》(自爆仕様)を発進させたり、対戦中のドローでぶっちゃけの鼻の穴から《目的不明の作戦》を取り出したりしている。
切り札はまさかの《ボルシャック・ドギラゴン》(SDver.)。
《メッチャ無敵なじーさん》を進化元に呼び出したが、盤面をよく見るとマナ不足の状況で無理矢理召喚しており[3]、派手に登場したものの着地の際にじーさんが思いっきり踏み潰された。
最後は切り札《ボルシャック・ドギラゴン》を放置して《メッチャ無敵なじーさん》を構えつつ《ボルシャック・コロドラゴン》を引いた勝太と物理的に決着をつけようとしたところで次回に続く…と思いきや、直後に流れるシュールな映像で地面に頭からめり込んだ姿が映し出されいつの間にか敗北していた。
他作品のキャラクターなのでデュエマのルールは知らず(そもそもギャグ漫画という事もあるが)、ルールを覚える為に《偽りの名 イーサン》のカードを食パンに乗せて食うという、どこかのひみつ道具(勝太談)のような方法を用いている。勿論、実際のカードには糊(のり)、インク等が含まれているので食するのは危険である。絶対に真似をしてはいけない。
「VSRF」第15話から第16話におけるアニメジャックの(良い意味での)ぶっ飛び具合は筆舌に尽くしがたく、このページの太字強調の多さがそれを物語っているといえよう。
勝太曰く「番組間違ってんぞ!」。
コラボ漫画こそ描かれてきたが、アニメ本編に他作品キャラクターが出てくる事はなかったので、当然の反応である。
勝太は「そんなルールで10年以上アニメが続いてたまるか!」と、勝太としてもアニメキャラクターとしても、めったにないような突っ込みもしている。
ちなみにじーさんが日曜朝に登場するのは2004年〜2005年に放送された「ギャグコロスタジオ」以来11年ぶりで[4]、おはスタ系列のコーナー以外で登場するのは初めて。
しかも従前の「でんぢゃらすじーさん」のアニメ(テレビ版・OVA)は1話5分未満の短編が中心だったため、30分枠のアニメへ丸々進出するのもこれが初である。
るる曰く「クソヒゲツルピカゴミクズジジイ」。
アニメのるるは元々かなり口が悪いが、相手が下品なギャグ漫画出身のせいか、いつもに増してひどい悪口である。
- デュエマとのコラボカードを数多く生み出してきた「じーさん」のまさかの本人登場に、多くのデュエリストが驚いたのは言うまでもない。勿論「孫」も登場し、声もアニメ版と同じ恒松あゆみ氏が担当。X (キサナドゥ)以来6年振りのデュエマ出演が、まさか(幾度もコラボしているとはいえ)他作品のキャラクターとは思わなかっただろう。
- 出演陣も同様だったようで、第15話ラストの勝太の叫び「監督ゥゥゥゥ!?」は、台本にない台詞(つまり勝太役の小林由美子氏によるアドリブ)だとホカベン役の菅原雅芳氏が語っている。
- アニメでは本編だけでなく、ナレーターまで「でんぢゃらすじーさん」のキャラクター「校長」(声は千葉繁氏)が乗っ取っている(ナレ太郎は隣で縛られている)。千葉氏はナレーションとしても著名であり、ナレーターの座を奪い取ったのは伊達ではないだろう。
- 校長の他に「でんぢゃらすじーさん」関連のゲストキャラとして、じーさんのペットである猫っぽい生き物の「ゲベ」(声:太田哲治氏)、全身ほぼ真っ黒の史上最強のおじさん「最強さん」(台詞はないが、原作アニメでの声は三国を担当した坂口候一氏)、校長の飼い犬「コウテイ」、お友だち軍団の1人「半・分太」、アニメ「VSRF」第15話と同様の趣旨のマラソン大会で優勝した「ぴゅーちゃん」、でんぢゃらすじーさんの作者「曽山一寿」が登場している。
- 勝太中学生編のキャラクターが一堂に会した「VSRF」最終話(第51話)の集合絵では、「VS」シリーズの懐かしい面々や、ドキンダム母さんやトレンディエンジェル等の1話限りのゲストキャラクターに混ざってじーさんが寝転がっている。
最早他作品からの客演である以上に、立派なデュエマのキャラクターとして認識されていた事が窺える[5]。
- コロコロオールスター小学校でも勝太の息子・ジョーにラーメンを勧めている。番外編とはいえ、世界一危険な老人とデュエリストの少年の因縁は今も続いているようである…。
戦績
アニメ「デュエル・マスターズVSRF」
- 通算成績:2戦0勝1敗1中断
話数 | 対戦相手 | 勝敗 | デッキ名 |
16話 | 切札 勝太 | 中断 | ふきとばせ!加齢臭! |
敗北 | これがでゅえんぢゃらすマスターズじゃ! |
コラボ漫画「デュエんぢゃらすじーさんマスターズ邪 コラボアニメ原作まんが[7]」
- 通算成績:2戦0勝1敗1中断
対戦相手 | 勝敗 | デッキ名 |
切札 勝太 | 中断 | ふきとばせ!加齢臭 |
敗北 | うなれ!筋肉痛 |
関連カード
参考
初期のタイトルは「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」であり、現在は「なんと!でんぢゃらすじーさん」として連載中
流石にタイトルロゴは滅茶苦茶な名前にすると視聴者が混乱してしまう事を考慮して「でんぢゃらすじーさん邪」と「VSRF」を組み合わせた「でんぢゃらすじーさん邪VSRF」になっている。
マナチャージステップの描写はされていなかったので、場が映し出された直後にマナチャージしたのなら辻褄は合うが。
声ありかつ着ぐるみ出演なら、2006年以降土曜に放送されていた「おはコロシアム」がある。
ただし、DMEX-08に収録された《友情の誓い》ではトレンディエンジェルと共にカットされている
月刊コロコロコミック2016年8月号より。同号では「VS」が掲載された次のページに「じーさん邪」が掲載されていたため、見開きの右側ページで「VS」が終わり左側ページで「じーさん邪」が開始していたが故に出来たネタ。なお「じーさん邪」の当話は同作単行本第20巻(最終巻)に収録されたものの、バサラ(とバイク)が「男中男(だんなかだん)」というゲストキャラに差し替えられるという処置がとられている
アニメ「VSRF」第16話のコミカライズ版。