アダム

漫画「SX」の登場人物であり本作のラスボス。ほぼ全裸の少年(なぜ「ほぼ」なのかは漫画を確認のこと)。
かつて、初めてデュエル・マスターズカードを手にした者、とされている。
長い間南極で眠っていたが復活し、記憶を失っているが「アダム親衛隊」に保護され、突如現れた要塞塔「サザンスピア」で記憶を取り戻す為のデュエルの訓練を受ける。

その後、デュエルマスターの証を狙うザキラとのデュエルを通して憎しみの記憶を取り戻し、デュエルマスターに覚醒。起源神《恐気の覚醒者ランブル・レクター》ザキラを葬り、人類を滅亡させるために塔の仕掛けを作動させる。

ハプニングを破り、ザキラアッシュの死を目の当たりにした勝舞に、残り20分で人類が滅ぶ事を告げると、人類の未来をかけたデュエルを開始する。戦いをやめさせようと説得の土下座をしたハプニングを踏みつけ、//自然グッドスタッフ勝舞と互角のデュエルを繰り広げるが、勝舞の応援に駆け付けた戦闘機のミサイルでイヴの遺体が行方不明となり、激昂。デュエルマスターの力で実体化した《アポカリプス・デイ》を唱えてからは一転、使用カードが一色となった。

原作で使用するカードがまだ不明であったDM-30の時期からヒーローズ・カードが登場し、神化編ではすべてのエキスパンションに収録されている。
彼のヒーローズ・カードはいずれもオリジンに属し、複合種族サイバー・ウイルスパラサイトワームが多い。
回想シーンで《ボルシャック・NEX》を攻撃する時は神帝を使用しているが、他の使用カードは初登場から長らく明かされていなかった。

彼と勝舞とのデュエマが、勝舞編のクライマックスとなった。これを境に、原作漫画・アニメ・エキスパンションともに勝太編へと移行していくことになる。
なお、SX9巻のエピローグでは、サザンスピアが停止し勝舞が行方不明となった後、勝舞を捜索する過程でとある国にて行き倒れていたところを現地住民に保護され、自身が生み出したデュエル・マスターズで打ち解けて暮らしている。
亡きイヴの声の導きで新たに開催された世界大会へ赴くと、もう一度戦いたかった勝舞やその仲間と再会を果たした。

  • 漫画では彼の切り札であった《時空の封殺ディアス Z》だが、同時期に放送されたアニメ「クロスショック」ではザキラ切り札の1枚として登場している。
    ボスキャラの使用カードという点ではポジションは同じだが、奇しくも漫画版で自分を葬った相手と切り札が被ってしまった。
  • アニメ版では一切登場しなかったが、「VS」にて勝舞の来歴について説明するシーンでシルエットで登場した。

主な使用カード

History

はるかな昔、クリーチャーと人間は助け合い、共存していた。しかしあるとき、人間はクリーチャーを裏切り、戦争の兵器として使用しはじめたため世界は争いに満ちていった。そのような中アダムは、戦火の中で祈り続ける少女、イヴに出会う。
イヴは戦争で両親を亡くしており、世界の平和を神に祈っていた。アダムはそれを支えていったが、全く争いは収まらなかった。
アダムは神に訴えた。「何故イヴの願いを聞いてくれないのですか!」と。
そのとき、天から光が差し、アダムは不思議なリンゴを手に入れる。すると、近くにいた《腐敗聖者ベガ》はリンゴに吸い込まれ、1枚のカードと化した。

こうして全てのクリーチャーカードに変えたアダムは、英雄として称えられ、このカードを使ったゲーム、「デュエル・マスターズ」を作り出し、あらゆる揉め事の解決の手段とした。

しかし、カードだけで全てを決めることに不満を募らせた各地の軍人らによって、再び戦争は勃発する。アダムは、イヴNEXの反対を押し切り、カードからクリーチャーを呼び出すことで戦争を鎮めようとした。最後まで反対し続けた《ボルシャック・NEX》神帝で攻撃、地下に幽閉し、ハプニング達と戦地へ赴いたが、城を攻撃され、イヴを失ってしまう。

アダムは悲しみにくれ、ある事を悟った。「人類が滅びれば、戦争は無くなる。」と。そして、起源神の力で世界を海の底に沈め、人類を滅ぼした。

力を使い果たしたアダムは、生き残っていた子供たちに、「人と人、人とクリーチャーが手を取り合う、争いの無い楽園をつくってほしい」と、デュエルマスターの証を託し、深い眠りについて行った。

参考