【シールドプリズン】

デッキの殆どをS・トリガー持ちのシールド追加で構成したライブラリアウトデッキ。
【逆アポロ】、【トリガーライブラリアウト】、【籠城】とも呼ばれる。
トリガーデッキの一種であるが攻撃する機会は少なく、相手の山札が切れるまで半永久的にシールド追加山札回復を行い、ライブラリアウトを狙う。
どれだけ攻撃されても果てしなくシールドが再生される光景の前に、相手は驚かされること請け合いである。

2022年2月にデュエマ妄想構築録 vol.44-1 ~火単許すまじ!シールド・プリズン!!~で公式がレシピを公開している。

その基盤が確立・周知されて以降は、ただ単に殴るだけの【トリガービート】が立ち位置をなくしてしまっている。しかしブロック構築などでは極端な例では「《呪われし悪魔のミッシツ》は使用できないが《終止の時計 ザ・ミュート》は使用できる」の状況のように基盤カードの都合で【トリガービート】のほうが環境の立ち位置が良くなるケースはある。

呪われし悪魔のミッシツ C 光文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド/月光王国 3000
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
聖闘の精霊龍 セイント・カイザー P(R) 光文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド・ドラゴン/ハンター 7000
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、表向きのままシールド化する。
ライブラ・シールド P(R) 光文明 (5)
呪文
S・トリガー
各プレイヤーは、自身の山札の上から1枚目をシールド化する。
【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】 UC 水文明 (7)
呪文:チームウェイブ
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
次の自分のターンのはじめまで、相手のコスト5以下のクリーチャーは、攻撃もブロックもできない。
この呪文がどこからでも自分の墓地に置かれた時、自分の墓地をシャッフルし、山札の一番下に置いてもよい。

似たような構築に【トリガービート】が挙げられるが、あちらが積極的に攻めるデッキであるのに対し、こちらはあまり攻めには回らず守りを固めるデッキであり、S・トリガーの割合もこちらの方が高い。
基本的に攻撃しないデッキなのでクリーチャー比率もそれほど高くする必要も無い。

ネタデッキにも思えるが、性質上、盤面制圧やビートダウンに対して圧倒的に強く、試合の締めをワンショットで終えるハンデスデッキにも手札0状態でありながら裏目を残す。
【5色グレンモルト】などを破った上でチャンピオンシップにおける優勝報告も多数確認されており、見た目以上に厄介な地雷デッキである。
近年ではシールド追加のS・トリガーも増え続けている為、デッキとしての将来性も望めるだろう。

また、《幸弓の精霊龍 ペガサレム》《ハピネス・ベル》といった一時的なシールド追加もこのデッキでは比較的扱いやすい。
自分のターンの始めにS・トリガーを使えない状態でシールド回収を行っても、他のシールド追加を手打ちすれば修復できる為である。

S・トリガーでは無いが、シノビと組み合わせるケースもある。
中でも《怒流牙 サイゾウミスト》S・トリガーこそ無いが、山札回復シールド追加を持つシノビであるため、採用率は高い。

当然だが、マナ加速手札補充も使えるのは使ってしまいたい。除去が扱えれば相手のメタクリーチャーの行動を抑止しやすくなるので便利。
ただし、それらが積まれるようになるとS・トリガーによる連鎖的なシールド追加の可能性も下がってしまうので、本欄での説明は控えておく。
極力《護天!銀河MAX》《剥楯!月光MAX》のようなモードとして他の役割も行えるカードを選ぶべきである。

中には《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》型も存在する。S・トリガー《頂上の精霊 ミラクルスZ》などの超次元召喚サイキック《闇参謀グラン・ギニョール》ムゲンクライムなど様々な角度から封印外しができる。

主要カード

シールド追加(全てS・トリガー)

クリーチャー
《偽りの名 ドルーシ》cip手札から表向きにシールド追加
キャントリップ付きなので最優先で採用したい。
《呪われし悪魔のミッシツ》cipで山札の上からシールド追加。3000以下の相手に対する殴り返しも担う。
淡泊だが、シールド追加の条件が無い点で優れる。
《予言者リク》cipでシールドが2つ以下なら、山札からシールド追加。
《幸弓の精霊龍 ペガサレム》cipで山札からシールド追加
ただし、次のターンで1枚シールド回収する(S・トリガーは使えない)。
《兵器として産み落とされたカタチ》cipで山札からシールド追加するブロッカー
ただし、次のターンで1枚シールド回収する(S・トリガーは使えない)。
《「光魔の鎧」》cip手札から表向きにシールド追加するブロッカー。
手札が無いと動けないので、ハンデスに注意。
呪文
《偽衒学者の交渉》お互いに任意で3ドロー+山札からシールド追加。
このデッキにとってはドローソースになる強化版《ライブラ・シールド》。
ドローさせても山札を削れるので痛くない。
《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》切り札。呪文面で各プレイヤーの山札からシールド追加を行い、ライブラリアウトも促進。
クリーチャー面も相手1体をシールド化させるブロッカー呪文メタなどを消すのに役立つ。
《フェザン・ルーラー》山札からシールド追加。
《ヘブンズ・ダブルテイル》山札からシールド追加。相手クリーチャー2体のタップも選択可能。
《ルクショップ・チェサイズ》山札の上から2枚選んでシールド追加手札補充スーパー・S・トリガーはおまけ。
《魔城の死神エルガイザ/「ようこそ、我が魔城へ」》呪文面が山札からシールド追加+オールタップ
《AND・スパーク》山札からシールド追加。シールドが2つ以下ならオールタップも発生。
《DNA・スパーク》オールタップ。シールドが2つ以下なら、山札からシールド追加も発生。
《極閃呪文「バリスパーク」》オールタップ。2枚目以降のブレイクならシールド追加か相手エレメントのシールド送りも発生。
《ハピネス・ベル》山札から2枚のシールド追加
ただし、次のターンで2つシールド回収する(S・トリガーは使えない)。
《深緑の魔方陣》自然呪文。マナゾーンからシールド追加
《調和と暴動の混乱》山札からシールド追加。変則的な火力も内蔵。
《ダママ団の聖護Go!》山札からシールド追加。攻撃誘導も選択可能だが、余り味方がタップされないのでおまけ。
《神聖で新生な霊樹》山札から表向きにシールド追加マナ回収も可能。
《剥楯!月光MAX》山札からシールド追加除去シールド回収も選択出来る。
《護天!銀河MAX》手札から表向きにシールド追加バウンスも選択出来る。
《虚無の守護者グリ・ラ/無情の光》手札からシールド追加。クリーチャー面はcipS・トリガー墓地回収
《斬撃と防衛の矛盾》シールドが2つ以下なら、山札からシールド追加。3000以下の火力も選択出来る。

山札回復

呪文
《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》コスト5以下の攻撃ブロックを封じる。墓地に置かれると山札回復
《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》呪文面でマナ加速と山札回復。クリーチャー面も貴重なアタッカー。
《神の試練》そもそも山札が無くても負けない状態を作ることができるドローソース。このデッキだと条件はやや厳しめ
クリーチャー
《缶隊長 サーディン》cipで山札回復。S・トリガーブロッカーとしても。
《埋没のカルマ オリーブオイル》
《ポクチンちん》cipで山札回復。コスト踏み倒しメタも内蔵。
《緑知銀 グィムショウ》cipで相手の墓地をリセット。墓地に置かれると山札回復
《永遠の少女 ワカメチャ》1マナのブロッカー。墓地に置かれると山札回復
《怒流牙 サイゾウミスト》ニンジャ・ストライク7。cipでシールド追加山札回復
ただし、このデッキではマナが溜まるまで時間が掛かるのに注意。

サポートカード

クリーチャー
《超光喜 エルボロム》ブロッカー。cipとアタックトリガーで1ドローしながら手札からシールド追加。
ハイパー化すればシールド追加されたターンの終わりにS・トリガーを手札から踏み倒し。
《音響の精霊ルルフーラ》ブロッカー。光呪文に対するロックを無効化。cipまたは疑似マッドネスによる2ドローも。
《霊騎コルテオ/プロテクション・サークル》呪文面で手札からシールド追加。このデッキならキャントリップも狙いやすい。
クリーチャー面は複数体タップするS・トリガー。
《油殿の精霊龍 オイルマーネ》各ターン始めてのシールド追加時に、さらに追加でシールドを増やす。
cipで山札からシールド追加。味方全員にエスケープ付与も。
《ホワイト・スワン》cipで各プレイヤーの山札から2枚のシールド追加。シールドが5枚以上でパンプアップ
《天武の精霊ライトニング・キッド》シールド・プラスシールド・フォースで相手の攻撃を誘発。
《緑知銀 ダッカル》cipや呪文使用時に、表向きでシールド・プラス無色メタ効果も。
《「慈愛の衛生姫」》各ターン、始めてのシールド追加時にシールド・プラス
ギャラクシールドで2マナ。
《「機械の番犬」》各ターン、始めてのシールド追加時にキャントリップ
《青守銀 アドマニ》準バニラだが、シールド追加を行えばタダ
《赤攻銀 イザヤック》
《赤攻銀 アサラーム》cipでシールドを倍増。以外のS・トリガーが使えなくなるデメリットに注意。
《超神龍ラディオ・ヤエサル》マナ進化V。cipでスーパー・シールド・プラス
《「正義星帝」 <ダンテ.Star>》大型進化フィニッシャー。味方の攻撃時にシールド追加。
《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》cipで山札からシールド追加。シールド追加時にGR召喚
呪文面は《グィムショウ》や《ワカメチャ》の山札回復のタネに。
《MAX・ザ・ジョニー》ブレイク数に応じてシールド追加するパワード・ブレイカー。シールドが10枚以上でエクストラウィン
《スゴ腕プロミキサー》構成を調整すれば《ホワイト・スワン》確定リクルートになるS・トリガーヨビニオン
呪文
《理想と平和の決断》指定の最大2手札補充と1シールド追加コスト3以下指定のシールド送りによるエレメント除去の3つから重複可能で2つ選ぶ。
革命2でS・トリガー化。
《百威と族絆の決断》相手の最小パワーを全てマナ送り、山札からシールド追加&マナブースト、
コスト5以下エレメント踏み倒し&それをブロッカー化する、の3つから重複可能で2つ選ぶ。
相手が相手のマナゾーンの枚数より大型のクリーチャーを出していたらS・トリガー化。
《トライガード・チャージャー》シールド回収シールド追加を担うチャージャー。序盤の動きを速めるなら。
《ドレミ団の光魂Go!》S・トリガー。オールタップか、1ドロー&光が水のコスト5以下呪文踏み倒しから選べる。
《目的不明の作戦》S・トリガー。コスト7以下の呪文墓地から踏み倒し
《ポジトロン・サイン》S・トリガー。他のS・トリガー呪文を山札の上4枚から踏み倒し。
《アポカリプス・デイ》S・トリガー。場のクリーチャーが敵味方問わず6体以上いれば全破壊。
果てしないシールド追加に対抗すべく、場を並べてきた相手に刺さる。
《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》呪文面が3バウンスのS・トリガー。クリーチャー数の差が付きやすいのでクリーチャー面も踏み倒しやすい
《サイバー・ブレイン》S・トリガーの手札補充。《「光魔の鎧」》など手札からシールド追加を行う際に事前に使いたい。
《ガールズ・ジャーニー》S・トリガーの手札補充。此方はマナ基盤に優れる強みがある。
《龍脈術 水霊の計》S・トリガーの手札補充。除去も可能だが、手打ちは不可能に近い。

超次元の候補

《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》《呪われし悪魔のミッシツ》から侵略するT・ブレイカー。cipで大型をフリーズ
《頂上の精霊 ミラクルスZ》擬似モヤシブロッカーコマンド。デッキの純度を落とさない封印外し要員。
《13番目の計画》山札を増やしてライブラリアウト防止。

超GRゾーンの候補

《カブXII》火力に強い
《ドドド・ドーピードープ》殴れる高パワーGR獣
《暗黒の騎士ザガーンGR》
《ヘルエグリゴリ-零式》
《白皇鎧の意志 ベアスケス》マナドライブで離れた時にシールド追加
《バツトラの父》相手クリーチャーの攻撃中止
《防護の意志 ランジェス》ブロッカー
《捕縛の意志 フェルメル》条件付きのcipで相手をタップ
《ブレイン・テンタクル》ブロッカー。手札交換から《クリック》や《グィムショウ》誘発も狙える
《続召の意志 マーチス》マナドライブ達成時cipでGR召喚
《防羅の意志 ベンリーニ》マナドライブ達成時cipで自壊キャントリップ+手札をシールド化。《ハイオリーダ》と相性抜群
《天啓 CX-20》マナドライブでリソースを稼ぐ。色が合わない場合もある
《サザン・エー》
《クリスマIII》
《回収 TE-10》

その他

《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》全体除去を放ちながら封印で一気に山札を削る。3回除去されると特殊敗北するので禁断爆発のタイミングには注意。

このデッキの戦い方・弱点

序盤は多色カードをマナゾーンに置いて、中盤以降の手打ちに備えておこう。
を含まないカードが採用しにくいため、マナ基盤となる多色カードの優先度は高い。
カードの使用は相手のブレイクまで待つ事が多い為、多色のマナタップインデメリットになりにくい。
マナが溜まったらシールド追加手打ちしていく。
ライブラリアウトを狙う型では《偽衒学者の交渉》《ライブラ・シールド》《ホワイト・スワン》等、双方にシールド追加させて相手の山札を削れるカードを特に積極的に回してライブラリアウトを早めたい。
並んだクリーチャーでチマチマ攻めていく【トリガービート】寄りの型ではシールド追加はさせない方が良いため、ここはトレードオフ。

その性質上、コストが高いカードが多く積まれるためすぐには動けない。また、妨害手段や攻撃手段も貧弱で、相手のしたい行動をほとんど素通ししてしまう。
このためそもそもブレイクする気がないエクストラウィン狙いのコンボデッキに極度に弱い。
ライブラリアウト狙いに対しては山札回復手段があるためデッキ相性次第。
シールド追加S・トリガーへの依存度が高過ぎるため、《ギガボルバ》シールド焼却などのS・トリガーメタコスト踏み倒しメタ呪文メタ、シールド追加メタなどにも極端に弱い。また、当然だが相手が山札回復を採用している場合も詰めきるのに時間がかかる。これらが積極的に採用されやすいコントロールにもやや不利。

反面、シールド追加を持つS・トリガーが豊富に積まれているため、S・トリガーに対するケア手段を持たないビートダウン相手には殆ど間違いなく勝つことができる。【白黒赤ファイアー・バード】ですら《コッコ・武・ルピア》《鎧機天 シロフェシー》を積まない限り大体受け切れると聞けばその凄さが分かるだろう。しかし逆に言えばメタ山札回復で身動きが取れなくなるため、《コッコ・武・ルピア》《鎧機天 シロフェシー》1枚積みしただけの【白黒赤ファイアー・バード】にあっさり踏み潰されるなど、銀の弾丸一つで簡単に相性を捻じ曲げられやすい。
このように相性差が極端に激しいデッキであるため、大会で使用するにあたってはまず環境を精査することが必須となる。

また、注意点として《護天!銀河MAX》などで表向きのシールド追加を行う際、山札回復用のカードを置かないように注意しなければならない。
相手がそのシールドをブレイクしてくれなくなると、此方のライブラリアウトを防ぐカードが失われてしまうからである。

デッキの性質上、制限時間ギリギリの長期戦になりやすい。相手の投了も期待しづらく、道連れ狙いで時間切れによる両者敗北を狙われることさえある。競技ルールにより故意の遅延は禁止されているが、いちゃもんの余地を減らすためにも自分の手番は早く終わらせることを心掛けたい。

環境において

それまで知る人ぞ知るデッキで、にわかに信じがたい動きをする上に使用者が少ない事から、実在そのものが疑われていた。アドバンスを中心に何度か上位入賞報告はされたが、実態が【トリガービート】であったり完全なライブラリアウト構築ではなかったりした。

だがしかし『全国大会2023』開始前にカードショップ経営者筋の動画で【逆アポロ】なる名称の型が宣伝され、上位入賞はしなかったが実際に『全国大会2023』で使われたことを機に徐々に知名度が上がり、オリジナル、アドバンス共に、【逆アポロ】の上位入賞の報告が度々されている。

環境進出初期のアドバンスでは《闇参謀グラン・ギニョール》《熊田すず》などを採用した《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》型が主流の1つであった。当時は《頂上の精霊 ミラクルスZ》《闇参謀グラン・ギニョール》《S級宇宙 アダムスキー》に侵略させる型もあった。

DM23-BD7《偽衒学者の交渉》を獲得。《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》と合わせてS・トリガーだけで強制シールド追加を8枚積み出来るようになりライブラリアウトプランが強化された。

DM24-RP1《百威と族絆の決断》を獲得。

2024年7月上旬には、《ホワイト・スワン》を4枚採用した【超光喜 エルボロム】折衷型を3面採用したチームが170チーム参加のオリジナルのチャンピオンシップを優勝している。中旬にはコンセプト的に同様の型だが、《超光喜 エルボロム》の採用を見送った代わりに《機怪人形ガチャック2》《理想と平和の決断》が採用され、フィニッシャーに《MAX・ザ・ジョニー》が投入されるなど細部が異なる型が個人戦で結果を出した(オリジナル、59人参加、準優勝)。これらの型は《ホワイト・スワン》を軸とするため【白青黒スワン】と呼ばれる。

DM24-EX1発売前最終週末には、【逆アポロ】に《黒神龍ブライゼナーガ》《復活の祈祷師ザビ・ミラ》で能動的に動くプランを加えた【逆逆アポロ】なる構築も確認された(38人参加、アドバンス、優勝)。
【逆アポロ】自体が流行中の【ブラックXENARCH】【赤黒バイク】【青赤マジック】に有利で、さらにミラーマッチで差を付けるために採用したとのこと。ミラーマッチだけ見るなら《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》はリンク前を1枚ずつ出しても十分間に合うため、《ザビ・ミラ》は純粋なコンボパーツ、または自然マナ基盤を引けなかった時に《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》を出すための保険である。
ループルートは《聖斬のコード アシッド》を無限に出し入れするものと、残り山札を3枚にして《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》と《ブライゼナーガ》で強制シールド追加を繰り返すものの2種類あり、後者だけでも十分な気はするが要求値の高さが気になって当日の朝に《聖斬のコード アシッド》を入れたらしい。

DM24-EX1期にはオリジナルで《悪魔聖霊フンボルト》を1枚積みした型が結果を出した(64人参加、優勝)。また、この頃には《百威と族絆の決断》《Dの爆撃 ランチャー・ゲバラベース》《調和と繁栄の罠》が投入された白青緑が開拓された。シールド追加や《百威と族絆の決断》でのエレメント呼び出し機構を《光霊姫アレフティナ》でのフィニッシュに活かした型も散見される。頃合いを見て《CRYMAX ジャオウガ》+αで雑殴りする型も。

超CSⅦ in横浜』(オリジナルでの3人1チーム戦)では【白青黒スワン】括りで予選突破のベスト128の384人中10人が使用と予選実績9位。

DM24-RP3《アクア・ギャクテンポインター》《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》を獲得。【シールドプリズン】なら呪文統一にしてもデッキとして成立するため《ギャクテンポインター》ループ《∞龍 ゲンムエンペラー》踏み倒しをフィニッシャーに据えた型が開発されていたが、《ギャクテンポインター》のエラッタにより前提から崩壊した。

《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》は主に2ブロック構築用だが、一部ではオリジナルに単純な除去として入る。無限に耐久してマナチャージを繰り返すこのデッキにおいてはコスト5など安いものである。

DM24-EX2《スゴ腕プロミキサー》を獲得。単純に《ホワイト・スワン》の嵩増しになる。《スゴ腕プロミキサー》を3枚投入した型が早速DM24-EX2発売日のオリジナルの151人参加のチャンピオンシップを優勝。

DMGP2024-2nd』Day1のアドバンス部門では【逆アポロ】括りで予選突破のベスト128進出者が2人。

このデッキの存在は型落ちしたカードがこのデッキへの対策として再び脚光を浴びるきっかけにもなっており、【青黒緑マルル】《終末縫合王 ミカドレオ》が入るようになったり、アドバンス【白黒赤ファイアー・バード】《ハイドラ・ギルザウルス》が入るようになったり【白赤緑ドリームボルシャック】《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が入るようになったりが、その好例である。

DM24-BD4《魔城の死神エルガイザ/「ようこそ、我が魔城へ」》を獲得。呪文面が無条件で盾追加+オールタップという強化版《AND・スパーク》。クリーチャー面が《スゴ腕プロミキサー》を妨害してしまう事だけ欠点。

参考