基本セット背景ストーリー
該当弾
概要
このシリーズの背景ストーリーは天災に端を発して生存競争を行うという、後年のシリーズでテンプレとなった「侵略する敵方とそれに対抗する主人公サイド」という構造とは一線を画する。この辺りは本家Magic:The Gatheringの影響をかなり受けていると言える。
5つの文明が共存していた太古の昔、そこは、この世のどんな場所よりも活気に溢れ、平和だったと言われている。
5つの文明は互いを尊重し、決して交わることが無かった。
誰もが心のままに暮らし、どの文明も独自の文化を育んでいた。
あの運命の夜までは―――。
運命の夜、フィオナの森を不思議なオーロラが覆った。その美しさに誰もが息を飲み、ただただ見つめていたという。
突如、世界の中心で謎の大爆発が発生。世界各地が崩壊と災害に飲み込まれ、5大文明の均衡は崩れる。平和の時代が終わり、生存をかけて文明間戦争が始まる。
大爆発によって最初の被害を受けたのは闇文明の地下都市。ここは崩れ落ちる岩盤と炎で壊滅する。
それによって苦しみにもがく闇の住民達は、地上進出のために自然文明のフィオナの森を襲う。
パラサイトワーム達の暴挙によって美しかったフィオナの森は破壊された。
なすすべもない自然文明はひたすら逃げ惑い、助けを求めた。
しかし荒れ果てた森に舞い降りたのは救世主ではなくデーモン・コマンドであった。
勢いづくばかりの闇に対し、自然界一の力をほこる銀髭団が、ついに立ち上がった。
そして、大地をおおいつくした断末魔の叫びが地中深くに届いたとき、奇跡は起きた。百年もの間眠り続けていたクリーチャー、ジャイアントが目を覚ましたのだ。
一方水文明もまた水中都市を失い、戦闘集団火文明への侵攻を計画した。
それは電脳文明がはじき出した完璧な計画であるはずだった。
しかし水軍団はロック・ビーストたちの逆奇襲をうけ、完全包囲されてしまう。
水文明の侵略を受けた火文明の怒りは爆発し、一致団結。
水が上陸した海岸へ急行、一気に勝負を決める。
そして後のない《ウォルタ》ら一部のサイバーロードは、禁止されていた12個のプログラムの内2つを開放。主戦力リキッド・ピープルを2種の形態へと進化させ、状況の挽回を図る。(《クリスタル・ランサー》と《クリスタル・パラディン》)
大爆発の被害を一切うけなかったのは光文明であった。
彼らは圧倒的な力を持つ存在であり下界の者などないも同然と見なしていたが、安息の日々を侵す恐れのある、闇文明の他文明への侵略行動を危険視し、ついに「闇退治」を開始する。
一方、大爆発後多大な被害を受け、自らの存在すら否定され続けてきた闇文明の怒りも爆発する。
光と闇の開戦に他文明も反応する。
平和を好む自然は光と、闘いに飢えた火は闇と。
しかし水は、光とも組めば闇とも組む。単なるお調子者なのか恐るべき策略家なのか…。その狙いに気付く者はまだいなかった。
そして最初の戦いは終わる。
5大文明がついに互いの本性をまざまざと見せ付け合ってしまった。
更に大爆発は閉鎖されていた未知の空間にも風穴をあけてしまう。
DM-05 第5弾「漂流大陸の末裔」以降のストーリーに続く。
(デュエル・マスターズ全方位カードファイルVol.2、及びコロコロコミック、カードテキストなどより)
各文明の活躍(カッコ内は参考フレーバーテキスト、カードイラスト)
最初の戦役には傍観を決め込む。ライトブリンガー達は「預言」をもってして、ガーディアンやイニシエート、バーサーカーといった主力部隊の下界への派遣(《閃光の伝道師ラグナ》etc)、軍備の拡張を進める(《暁の守護者ファル・イーガ》etc)。
DM-04では闇との2大勢力として《飛翔の精霊アリエス》を中心とした部隊を編成し、自然文明の力も借りて地上で激戦を繰り広げた。
大爆発によって水中都市に大きく被害を受けたサイバーロードは(《コーライル》etc)、リキッド・ピープル、サイバー・ウイルス、ゲル・フィッシュなどを中心とした部隊で火の火山諸島へと侵攻。(《ステンドグラス》、《シザー・アイ》etc)当初は知能・文明レベルの低い火文明を見くびって勝利を確信していたものの、予想外の抵抗を受け敗戦。
その後DM-04では光と闇の仲を取り持ちつつ戦わせて他文明を疲弊、自身は軍事力・経済力を蓄える。(《アクアン》etc)
大爆発によって地下都市に被害を受けた闇は、支配種族ダークロードが大部隊を駆り、自然文明のフィオナの森へと侵攻(《魔将ダーク・フリード》etc)。パラサイトワーム、キマイラなどが自然の森を蹂躙し、後詰めとしてデーモン・コマンドも到着(《暗黒巨兵マギン》etc)。一時勝利は確定的かと思われたが、ジャイアント達の復活により退却を余儀なくされる。
DM-04ではその侵略的な方針から光文明の「粛清」の対象となるも(《飛翔の精霊アリエス》etc)、《邪妃グレゴリア》直属の部隊「闇騎士団」や火文明の助力によって逆襲・応戦。
大爆発でもそれほど被害を受けなかった火山諸島の火文明だが、水文明の侵攻の対象にされる。直前まで覇権争いを繰り広げていたヒューマノイドとドラゴノイドは一致団結、その他ロック・ビーストやマシン・イーターなどの火の民・野生生物と共に水部隊を迎撃、壊滅させる。(《クリムゾン・ハンマー》、《ガルザウルス》、《ボマーザウルス》etc)
DM-04では混沌を望んだ火文明は、侵略を続けようとする闇文明をサポート。光部隊に応戦する。
自然のフィオナの森が闇の第一の侵攻目標にされる。しかし闇部隊はまずジャイアント・インセクトやツリーフォークなど、森で自由に生きる生物たちからの手痛い歓迎を受ける(《念仏エルフィン》etc)。しかし闇の増援によって戦況が危うくなり、ビーストフォークの銀髭団たちは一致団結(《銀の戦斧》etc)。その後「大地の王」ジャイアントの復活によって闇軍勢を追い返すことに成功。(《天空の超人》etc)
DM-04では闇を駆逐せんとする光に同調。フィオナの森の守護神《護りの角フィオナ》の力もあり、闇を一時本拠へ撤退させる。
「闇+火」VS「光+自然」の決戦ののち、それぞれ疲弊した各文明は英気を養い、大爆発の復興に力を注いでいた。
ある日、大爆発の影響により、未知の空間(惑星の地下)へと繋がる風穴が出現。そこから姿を現したのがサバイバーたちである。
彼らは元々惑星のマグマに近い深部で生活していた種族で、その苛酷な環境で生き抜くためか、共に力を分け合い、助け合う能力が発達していた。彼らはここぞとばかりに世界の覇権を握るため、各文明へと攻撃を開始する。
真っ先にこの混乱に乗じたのは闇文明であった。
彼らは本拠となる地下が猛毒の瘴気で包まれており、文明の民以外にはあまりにも苛烈な環境であり、サバイバーの侵攻を免れていた。
東方血武衆の中心人物《冥将ダムド》は《殺戮の羅刹デス・クルーザー》を開放し、またしても自然文明への侵略を開始する。
奇襲を受けた自然軍は敗戦を続けるが、《哀哭の超人》が《殺戮の羅刹デス・クルーザー》と相討ち、さらに《神拳の超人》が《冥将ダムド》の部隊を壊滅させ、退けることに成功する。
同じく攻め込まれにくい水中を本拠とする水文明は、《スチールアーム・クラスター》などの隠密のステルス部隊による火・自然への攻撃を狙っていた。
光と闇の大戦の時といい、またしてもサイバーロードたちは何か目的意識をもって暗躍しているようである。
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参考