闇の七王
新章デュエル・マスターズ以降の背景ストーリーに登場する用語。
マフィ・ギャングの支配する闇文明の「影の者」よりもさらに上の地位を持つ王達を指す。
いずれも直接のカード化はされておらず、マフィ・ギャングなのか、そもそもクリーチャーなのかすらも定かではない。
かわりにその名を冠する呪文が登場している。
メンバー
冥王 ゲルグ
名を冠する呪文は《冥王の牙》。DMRP-01にて最初に名前が発覚した七王である。
戒王 ガデス
名を冠する呪文は《戒王の封》。
蝕王 ダンタル
名を冠する呪文は《蝕王の晩餐》。
絶王 ゼル
名を冠する呪文は《絶王の遺言》。そちらより前に《瓶炎医 レバー》などのフレーバーテキストでも言及されていた。
怨王 ザーガ
名を冠する呪文は《怨王の死鎌》。
「怨王ザガ」という表記揺れがある。恐らくミス。
塵王 ヴァガン
名を冠する呪文は《塵王の黒穴》。
「闇の長」 / 魔王 ザダン
同じ七王以外にはその名を呼ぶことを許されず、かわりに畏怖と敬愛の念を込めて「あのお方」と呼ばれている王。そのため長らく名を冠する呪文も登場していなかった。
《暗黒の太陽》を作ったとされる「影の者の長」と同一人物なのかは不明。
後にDMEX-19にて、名を冠する呪文である《魔王の傲慢》が登場し名前が判明した。
七王には含まれないメンバー
業王 ディガロ
七王はかつて彼を含む「八王」だったが、かつて起きた《キングダム・オウ禍武斗》との戦いに敗れており、新章デュエル・マスターズ背景ストーリー開始時点で既に故人。名を冠する呪文は初言及から2年遅れて《業王の破戒》が登場。
幻王 ザイン
長きにわたる眠りから目覚めた忘れられし九番目の王。
《九番目の旧王》のルビにその名前が冠せられているが、「幻王」の字はない。
「九番目の王」とされているだけで、「七王」との関連は直接語られていないが、後述の活躍のように七王やディガロと同列に扱われていたり、最終的に「九王」の語が登場したりしているため、一応ここに記述する。
背景ストーリーでの活躍
基本的には個別のフレーバーテキストでその存在が仄めかされるのみ。
双極篇では、《卍 デ・スザーク 卍》が降臨すると、これを迎えるために業王ディガロの死以来行われていなかった円卓会議が行われることとなった。
しかし、七王全員が集った矢先、《卍 デ・スザーク 卍》改め《卍月 ガ・リュザーク 卍》の魔凰の炎によって全滅させられてしまう。「闇の長」の魂だけは崩壊した円卓にとどまっていることが示唆された。
超天篇終盤では忘れられた九番目の王である幻王 ザインが目覚める。なお、円卓は零龍の儀の触媒となって破壊されていた。
十王篇終盤で《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》が立ち上がったことで巻き起こった衝撃波によって業王ディガロが消滅の間際に残した呪いが発動し、円卓が再構築されようとしていた。
王来篇では、その再構築されかけていた円卓もすぐに《神龍連結 バラデスメタル》に破壊されてしまう。
その後、《禁時混成王 ドキンダンテXXII》の力により、円卓を媒介としてオリジナル・ハートのエネルギーが流れ込み、七王もゴッドとして、そしてリンクした新たな闇の王として復活。同じく復活した業王ディガロ、幻王ザインの2人と七王全員でG・リンクすることに成功したが、《覇王ブラックモナーク》の復活とイデア・フェニックスの顕現の衝撃によって両者共に一瞬で消し飛ばされてしまった。
王来MAXでは「鬼の歴史の九王」とこちらの九王が合わさり十八王になったらしい。
そして「その名を呼ぶ事さえ許されぬ最後の王」「闇の長」こと魔王ザダンの名が解放され、傲慢に満ちた逆襲が始まろうとしている。
- 焼かれ、触媒とされ、また破壊されるとその踏んだり蹴ったりな様はある意味フィオナの森と同じ立場にあると言える。
王来篇ではまさにそのフィオナの森とともに「石柱によって具現化された大災害」として並べられている。
- 七王の誰が言ったのかは不明だが、「指示虫の言うことは聞くな」という格言が伝わっている。
並行世界における七王
デュエチューブで明かされた設定[1]によると、闇の九王は「エピソード世界におけるオラクル七位階[2]、そしてドラゴン・サーガ世界におけるデーモン・コマンド・ドラゴンと関連性を持ち、それぞれに対応したものが存在する」とのこと。
鬼の歴史では、先述の通り「九王」という同じ名前と位階のパラレル存在がいる。
その他
- モチーフは『アーサー王物語』の円卓の騎士と思われる[3]。
- 彼らとは別に闇文明のマスターであるゼーロも闇の王(特に『闇王』)と呼ばれることがある。彼を含めれば新章デュエル・マスターズ以降の闇の王は10人ということになる。
- 幻王 ザインの存在が発覚したのは超天篇の終盤であり、名前が明らかになっていた十王篇との関連も考えられたが、実際には関係はなかった。
- ゼーロ(闇のマスター)と闇の七王の関係は、フレーバーテキストなどで語られていないため不明。彼の切り札である《卍月 ガ・リュザーク 卍》を闇の七王は迎え入れているのに対し、《ガ・リュザーク》側はそれに牙を剥いて円卓を焼き尽くしており、間接的だがお互いへの態度の違いが見て取れる。
- 《七王の円卓》のカードイラストに並んでいるのは、(一番右に座っているクリーチャーを除き)カード化済みのマフィ・ギャング達である。
いずれのメンバーも『影の者』かつ高レアリティの面々であり、またこれより後の展開で七王がたびたび『円卓』と結びつけられていることから、その円卓に座っていた彼らこそが七王の名を持つ者達なのではないかとする考察もある。
- ジョー編期の背景ストーリーにおいては、いずれかの文明のトップであり、かつジョー編期間中にカード化されていない人物として『光文明の女王』『自然文明の姫』などがいる(後者は後にカード化されている)。こちらはアニメなどでその姿を確認できる。
- DMPP-32では各王がマスター・ドラゴンに対しそれぞれ七罪に基づいた反応をしているが、「傲慢」担当が冥王ゲルグになっている。
その結果、「色欲」が「あのお方」こと魔王ザダンに宛てがわれ、対応するセリフがない。
参考