【青白マーシャル】

概要

DM24-EX1で光のスプラッシュ・クイーンが参戦したことで成立した【マーシャルループ】系デッキ。
【マーシャルループ】系の例に漏れず本デッキも拡張性が高く、構築次第で様々に分岐する。
基本型である《マーシャル・プリンス》型を基盤に、他の型を合体させる形で組まれる例が多い。

マーシャル・クイーン R 水文明 (3)
進化クリーチャー:スプラッシュ・クイーン 5000
進化:スプラッシュ・クイーン・クリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーが出た時、自分の手札を3枚までシールド化する。その後、同じ数の自分のシールドをブレイクする。

主要カード

《マーシャル・クイーン》デッキコンセプト
《エメラルド・クーラー》水光複合。2コストで1ドローできる破格の進化元。下ともども、現状を入れる最大の理由と言っても過言ではない
《キール・ロワイヤル》水光複合。手札補充とジャストダイバーを持つ進化元。メクレイドでの見切り発車やワンショットプランにも
《マーシャル・プリンス》スプラッシュ・クイーンすべてにS・トリガーを与える展開の要にして複数打点を止める受け札でもある万能札

候補カード

《深海の伝道師 アトランティス》大半の型でループパーツに使われる、ほぼ確定枠。受け札にも
《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》キーカードだが構築次第では不要になる
《カシス・オレンジ/♥応援してくれるみんなが元気をくれ〜る》山札操作付き進化元/S・トリガー付きドローソース
《ミスティック・クリエーション》S・トリガー付き大規模マナ回収
《サイバー・ブレイン》S・トリガー付き3ドロー
《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》パーツのデッキボトム落ちとミラーマッチを対策
《転生スイッチ》《マーシャル・クイーン》の出し直しに。構築次第ではループパーツにも
《B.F.F. モーメント》手札枚数に依存した全体バウンス効果のS・トリガー
《ブルー・ハワイ》S・トリガーのスプラッシュ・クイーン。ドロー山札操作ができる進化元
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》S・トリガー墓地回収マナ回収
《サイバー・I・チョイス》S・トリガーを手札から即暴発
《絶対華麗!マーシャル歌劇団》ドローとスプラッシュ・クイーンの射出を同時にこなす。S・トリガーで相手ターン中にループ突入も狙える
《理想と平和の決断》水光複合。大量手札補充・除去・シールド追加から2回選べる、水光基盤の万能札。S・トリガーとするには革命2が条件なので注意
《腐敗麗姫ベラ》フィニッシャー候補1。受け札にならないが進化元になる
《冥土人形ウォカンナ・ピエール》フィニッシャー候補2。マナに埋めやすい青単色で、不安定だが低コストな除去札にもなる
《聖斬のコード アシッド》フィニッシャー候補3。無色なうえコストも高いが《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を貫通する
《アルカディア・スパーク》フィニッシャー候補4。呪文。受け札にもなる
《時の秘術師 ミラクルスター》《転生スイッチ》型におけるループパーツ
《時の法皇 ミラダンテXII》無限ドローループのパーツだが、《ライベルモット・ビターズ》からビートダウンする選択も
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》水ドラゴン系デッキの王道フィニッシャー、ビートダウンプランに
《完璧問題 オーパーツ》《クール・ビューティー》型における無限ドローループの鍵
《クール・ビューティー》S・トリガーで自分も含めた進化クリーチャーを戻せる進化元。主にループに
《アドミラル・クイーン》サブフィニッシャー。攻撃を2ランデスに差し替える
《龍后麗姫マーシャル・プリンセス》ビートダウンプラン向け
《暴発秘宝ベンゾ/星龍の暴発》シールドすべてをS・トリガー化。専用構築向け

ループ手段

このデッキは構築の柔軟性が高く、【マーシャルループ】系のほとんどのループを導入できる。
ここでは、この基盤で組む【マーシャルループ】系デッキ全般がおおよそ共通で使用できる《マーシャル・プリンス》型を汎用ループとして解説する。
それ以外のループ方法は以下を参照。

  1. 《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》のアタックトリガーまたは《マーシャル・クイーン》のcipを解決。《エメラルド・クーラー》《マーシャル・クイーン》《深海の伝道師 アトランティス》暴発
  2. 《エメラルド・クーラー》のcipでドロー
  3. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・プリンス》以外をバウンス
  4. 《マーシャル・クイーン》のcipを解決。1.に戻る
    これで、カードを無限に引くことができる。
    十分にパーツが揃ったら、各々のフィニッシュ手段へ移行する。
  1. 《マーシャル・クイーン》のcipを解決。任意の非進化スプラッシュ・クイーンと、《マーシャル・クイーン》2枚を暴発
  2. 《マーシャル・クイーン》1体目のcipで《冥土人形ウォカンナ・ピエール》《深海の伝道師 アトランティス》暴発
  3. 《冥土人形ウォカンナ・ピエール》で相手の山札を減らす。
  4. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・プリンス》以外をバウンス
  5. 《マーシャル・クイーン》2体目のcipを解決。5.に戻る。
    これにより、《冥土人形ウォカンナ・ピエール》のcipを無限回発動し、相手をライブラリアウトに追い込むことができる。

長所

初動を担う水光複合の進化元クリーチャーが非常に優秀。キャントリップ付き進化元が複数存在するため、ループデッキにしては安定性が高い。

攻防一体のキーカード《マーシャル・プリンス》が強力。

ひとつひとつのループの要求パーツの枚数が少ないため、単純に再現率が高いだけでなく複数の型を組み合わせることで容易に冗長性を確保できる。

短所

手札要求値こそ低いものの、バトルゾーンの要求値が高い。
幸い要求される《マーシャル・プリンス》S・トリガーを持つため《マーシャル・クイーン》1体から準備を終わらせることもできなくはないが、その場合ループに移行するために再度《マーシャル・クイーン》《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》を出す手段が必要となり、手札要求値が跳ね上がる。
また、《マーシャル・プリンス》を維持する必要があるため、即座にループに移行できない場合コスト踏み倒しメタや除去に弱くなる。

そのため、《マーシャル・プリンス》に依存し過ぎないような構築が必要。

環境において

DM24-EX1発売と同時に成立。【青黒COMPLEX】に有利が取れ、【赤白黒ファイアー・バード】にも遅れを取らないデッキとして一定の活躍を収めたが、環境の中心に食い込むほどではなかった。
この頃は【ライベルモットループ】に光スプラッシュ・クイーンを足したデッキとして運用され、主に《クール・ビューティー》型と《転生スイッチ》型に二分されていた。

DMGP2024-2nd-Day1では、この基盤の【マーシャルデリート】が準優勝を果たした。

【青白黒マーシャル】

DM24-RP3にて参戦した《逆転の影ガレック》を最大限活用する派生型。【ガレックマーシャル】とも呼ばれる。

逆転の影ガレック R 闇文明 (10)
クリーチャー:ゴースト 5000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
▶自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
▶コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

主要カード

《マーシャル・クイーン》デッキコンセプト
《逆転の影ガレック》デッキコンセプト2。S・トリガー前提だが、メタ除去・展開・ループなんでもござれのパワーカード

候補カード

《エメラルド・クーラー》手札が減らない進化元。下ともども、ほぼ確定枠
《キール・ロワイヤル》手札が減らない上にジャストダイバーも持つ進化元
《深海の伝道師 アトランティス》各種パーツをごっそり手札に戻す。ループパーツとして確定枠
《海姫龍 ライベルモット・ビターズ》《マーシャル・クイーン》の5枚目以降。この型では必要性が薄い
《マーシャル・プリンス》この型では確定枠ではないが、汎用性は変わらず高い
《カシス・オレンジ/♥応援してくれるみんなが元気をくれ〜る》山札操作付き進化元/S・トリガー付きドローソース
《転生スイッチ》《マーシャル・クイーン》の出し直しに
《影世界のシクミ》墓地肥やし後、手札と墓地の好きな方から《マーシャル・クイーン》を射出
《絶対華麗!マーシャル歌劇団》ドローとスプラッシュ・クイーンの射出を同時にこなす。上ともどもS・トリガーで相手ターン中のループ突入が狙える
《邪魂転生》自軍を好きな数破壊し、その数×2だけドロー。《逆転の影ガレック》《ゾンビ・カーニバル》と合わせて凄まじいリソース確保力を発揮する
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》S・トリガー墓地回収マナ回収
《サイバー・I・チョイス》S・トリガーを手札から即暴発。《学校男/ゾンビ・カーニバル》の上面をいきなり出してループ短縮にも
《奇石 バリアン/背理の振り子鎌》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その1。光マナを産めるが多色なのが難点
《神豚 ブータンPUNK/ブータン両成敗》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その2。上と異なりタップクリーチャーも破壊できる
《学校男/ゾンビ・カーニバル》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その3。ループの要求値は少し上がるが、呪文側がリソース回復手段として有用
《爆暗黒 ブラックアイラ》自壊用ループパーツ候補兼メタ除去札その4。ループが最も分かりやすいのが強み
《腐敗麗姫ベラ》フィニッシャーにして進化元でもある
《冥土人形ウォカンナ・ピエール》フィニッシャー候補2。マナに埋めやすい青単色で、不安定だが低コストな除去札にもなる

ループ手段

自壊手段が呪文の場合

バトルゾーンに《マーシャル・クイーン》が1体、墓地または《マーシャル・クイーン》の進化元にコスト3以下の進化元スプラッシュ・クイーンが1枚、手札に《逆転の影ガレック》《深海の伝道師 アトランティス》、自軍を破壊させるカード(ここでは、《背理の振り子鎌》とする)がそれぞれ手札に1枚ずつ必要。

  1. 《マーシャル・クイーン》を出してその効果を発動。《逆転の影ガレック》《深海の伝道師 アトランティス》、《背理の振り子鎌》をそれぞれ暴発させる。
  2. 《背理の振り子鎌》で《マーシャル・クイーン》を破壊、進化元もろとも墓地へ送り込む。
  3. 《逆転の影ガレック》でコスト3以下の進化元スプラッシュ・クイーン、それを進化元とする《マーシャル・クイーン》、《背理の振り子鎌》の上面である《奇石 バリアン》をそれぞれ墓地から出す
  4. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・クイーン》以外をすべて手札へ。
  5. 《マーシャル・クイーン》の能力が再び発動し、1.に戻る。

自壊手段がクリーチャーの場合(《学校男/ゾンビ・カーニバル》採用)

自壊手段である《学校男/ゾンビ・カーニバル》は墓地にあってもよいが、ここでは手札にあるものとして説明する。この場合必要パーツは、上記のものに加えて墓地にもう一枚《マーシャル・クイーン》を要する。

  1. 《マーシャル・クイーン》を出してその効果を発動。《逆転の影ガレック》《深海の伝道師 アトランティス》、《ゾンビ・カーニバル》をそれぞれ暴発させる。
  2. 《ゾンビ・カーニバル》を空打ちし、墓地へ送り込む。すでに墓地にあるなら不要。
  3. 《逆転の影ガレック》《マーシャル・クイーン》と《ゾンビ・カーニバル》の上面である《学校男》、2週目以降ならそれに加えて進化元スプラッシュ・クイーンをそれぞれ墓地から出す
  4. 《深海の伝道師 アトランティス》《マーシャル・クイーン》以外をすべて手札へ。
  5. 《学校男》の効果で《マーシャル・クイーン》を破壊。
  6. 《マーシャル・クイーン》の能力が発動し、1.に戻る。
+  詳細

その他

上記の型と進め方が大差なく、かつ採用率が比較的低いループは、大雑把にここへまとめる。

+  ...

これらのループにより、任意の進化元スプラッシュ・クイーンcipを好きな回数使用できる。
《エメラルド・クーラー》《キール・ロワイヤル》なら無限ドロー、《カシス・オレンジ》なら山札を操作し機を見て《ガレック》の墓地肥やしなどで目的のカードを回収、《腐敗麗姫ベラ》ならそのままライブラリアウトさせて勝利できる。

長所

ループの過程で、墓地を利用する前に《ガレック》の効果が1回分だけ余ったり、相手に選ばせ除去を強いることができたりするため、相手が墓地利用メタクリーチャー1体だけならループのついでに処理できる。

スプラッシュ・クイーン以外のループパーツは、すべて除去S・トリガーとしても機能する。そのため、ループデッキでありながらビートダウン系のデッキに対して比較的打たれ強く、メタクリーチャーへの対策もしやすい。

《マーシャル・クイーン》を射出できるS・トリガーを複数搭載しており、またループの過程がすべてcipのみで進行するため、相手ターン中の即死ループが現実的に狙える。

すべての処理がcipで進むため、自分ターン中なら《異端流し オニカマス》《ハッター・ルピア》など除去させるタイプのメタを無視できる。

《ゾンビ・カーニバル》の存在により、ハンデスが他のループデッキよりは致命傷になりにくい。

短所

性質上、フィニッシャーはおおよそ《腐敗麗姫ベラ》《冥土人形ウォカンナ・ピエール》かの二択になりがち。いずれも墓地に送ることでライブラリアウトを狙うカードであるため、《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を搭載する相手には注意が必要。

自力で墓地を肥やす手段があまり多くない。《影世界のシクミ》が引けなかった場合は、一度出してから《邪魂転生》で破壊するか、S・トリガーで出た《逆転の影ガレック》の効果を使うくらいしかない。

環境において

DM24-RP3にて《逆転の影ガレック》が参戦すると同時に成立。当初は、【青白マーシャル】にループパーツとして《逆転の影ガレック》《奇石 バリアン/背理の振り子鎌》を入れただけの派生デッキのひとつ程度のものであった。

成立当初はちらほらと入賞報告が上がる程度で他の強力なデッキに押され気味だったが、DM24-EX2前後における【青黒緑マルル】の増加に伴い不利対面だった【白赤緑ドリームメイト】が勢力を弱めたことで徐々に頭角を現し始める。また、この頃から青白型で用いられていたDM24-EX1産の基盤パーツの大半が《影世界のシクミ》《邪魂転生》など文明のパーツへと入れ替わり、元の【青白マーシャル】とはかなり違った顔ぶれになった。

DMGP2024-2nd-Day2では、【マーシャルループ】名義のデッキが【青白マーシャル】と【青白黒マーシャル】を合算してBEST128まで15名が通過。その後のBEST8時点では3名と最多母数のデッキになる。最終的に、そのうちの1名が第3位に輝いた。

参考