エピソード3
デュエル・マスターズ12番目のシリーズ。
「エピソード3」はそのまま「エピソードスリー」と読む。
ブロックマークは「E3」(=Episode 3)。
背景ストーリーでは、エピソード2のゼニス大戦から一万年後、世界を支配した宗教団体オラクルと、彼らに抗うアウトロー集団アウトレイジの姿が描かれている。
この構図はMagic:The Gatheringの「ミラディンの傷跡ブロック」に非常に似ている。
このセットに当てはまるエキスパンションは、
の4つ。
- このエキスパンションから瞳がはっきりと見える人型クリーチャーが多数登場し、とくに女性、少女型など高い年齢層を狙ったカードも増えた。このため、イラストレーターや高年齢層のプレイヤーの人気を集めた弾でもある。
- しかしながら、実際はアウトレイジのフィーチャーが大多数であり、その他の種族フィーチャーは一弾限りといっても過言ではない。その為、新規ユーザーは何の抵抗も無しにアウトレイジデッキを作れるが、古参ユーザーからすればエピソード3ではアウトレイジ以外の種族デッキを作る意義が薄く、単種族にしてもエグザイルやゴッド・ノヴァOMGなど扱い方の異なるものもあり、何をフィーチャーしているか分かりにくいという意見も見られる。プッシュされた既存種族からの再録も目立って多くなく、フィーチャーされたものの昔のカードがなければデッキが組めない、といったことも。
- また、ガードマンも引き続きプッシュされている。エピソード2から登場した能力がもう一度推されたのは、新能力にしてはあまりにも影が薄すぎたせいか。
- それが功を成したのか、枚数は少ないものの現在もガードマンは登場し続けている。
- アウトレイジは他種族から変化した個体の総称という設定である為、現時点ではオラクルとオラクリオン以外に他に併せ持つ種族がない。そのため、こちらは古いカードと組み合わせづらく、上の状況に拍車をかけていた。
- 全体的に見るとエピソード2ではゼニスや《勝利宣言 鬼丸「覇」》などのオーバースペックカードが登場しすぎたことを反省したからか、カードパワーはエピソード2の時より抑え気味だったと言えるだろう。デュエマ史上においては不死鳥編に次ぐ代表的なデフレシリーズであるという評価が一般的。それでも《暴走龍 5000GT》や《神聖麒 シューゲイザー》など抜きんでた強さを持ったカードがいたこと、カツドンなどのマスコット系のキャラが低年齢層に受けたことによって人気は保っていた。
- 不死鳥編ほどではないもののこの弾でパック売上は落ちているが、これは上記の内容が要因というよりも2013年時のTCG界隈が全体的に不振であり、単にこの弾にのみ責任を求めるべきではないだろう。2013年度のTCG内全体で見れば評判はまずまずであり、タカラトミーの業績発表によると商品数増加とアニメ30分拡大、幅広い層への展開が影響し全体の売り上げは堅調な販売になったようだ。
- 単種族や人型系クリーチャーの増加はエピソード3の時点で平和な世界になったことの影響と次回作のドラゴン・サーガの伏線として意図的に異色にされており、また瞳が見える美少女キャラクターの登場はタカラトミー的には美少女キャラが中心のTCGの「WIXOSS」への試験作的な意味合いがあったとも考えられる。この他にもカードシステムやアニメでもエピソード3以降から他TCG要素を取り入れるようになる。
- エピソードシリーズ恒例である、同一のクリーチャーの派生も続いている。
このシリーズに発売された商品
※= ブロックマークなし
エピソード3に関連する効果を持ったカード
参考