《クローン・バイス》

クローン・バイス UC 闇文明 (3)
呪文
相手の手札を1枚見ないで選ぶ。その後、すべての墓地にある《クローン・バイス》1枚につき、相手の手札から他の1枚を見ないで選んでもよい。選んだ手札をすべて捨てさせる。
※殿堂入り

DM-12で登場したのクローン呪文

すべての墓地にある《クローン・バイス》の枚数+1枚ハンデスできる。
1枚目は1マナ重い《ゴースト・タッチ》だが、2枚目からは1マナ軽い《スケルトン・バイス》、3枚目以降はそれ以上の量のハンデス呪文になるため、非常に強力。
ハンデスを行うコントロールというデッキタイプ自体が時間をかけて戦うものなので、クローンの性質とマッチしているのも強みである。

手っ取り早く複数のカードを捨てさせたければ、2ターン目に《ダンディ・ナスオ》でこのカードを落とせば、3マナ《スケルトン・バイス》を唱えたも同然となる。
これだと4回唱えるよりも捨てさせる合計枚数が減ってしまうが、デュエル・マスターズのゲームの特性上、3ターン目から手札を2枚も減らせる即効性の方が重要になる場合が多い。

3ターン目と4ターン目にこれを唱えて相手の手札を合計3枚落としたり、6ターン目に2発撃ったりとコンボを考えず普通に使っても強力であり、様々なコントロールで採用されてきた実績を持つ。

ルール

  • 相手の墓地にある枚数もカウントするので、相手もこのカードを使っている場合は注意。4枚積めた頃は相手に逆利用される展開もしばしば見られた。

他のカード・デッキとの相性

環境において

登場当初は《スケルトン・バイス》という強力なライバルがいたためにそれほど注目されなかったが、《スケルトン・バイス》殿堂入りした後から、主にコントロールで広く使われるようになる。

【白青黒赤ライブラリアウト】など、の入らない【除去コントロール】においてはそのほとんどで3~4枚投入された。長期戦での強さもさることながら、相手が《クローン・バイス》を先打ちした場合こちらの《クローン・バイス》がいきなり2ハンデスになり、《クローン・バイス》で《クローン・バイス》を落とされていた場合は3ハンデスになるという、相手の《クローン・バイス》へのメタカードとしての側面も持っていた点も大きい。3ターン目にこれだけの手札が落ちると巻き返すのは厳しく、ミラーマッチにおいては疑似的なマッドネスとして機能していた。

【除去サファイア】では《エマージェンシー・タイフーン》墓地に落とすカードをこれにすると3ターン目に2ハンデスが可能だった。一方で、やはり返しに《クローン・バイス》を打たれると大きな被害を被るため互いに《クローン・バイス》を手札に溜め込みやすく、ゲームの硬直化を招いていたのが問題となっていた。当時はこのカードや《インフェルノ・ゲート》を根こそぎ落とすため、《巡霊者キャバルト》が採用されることも多かった。

極神編環境に進出した【ボルメテウスコントロール】は当時としても1枚積みが20種類近くある構築が普通であったが、ハンデス性能が優秀という事で4枚積みされることがザラであった。

状況次第では《スケルトン・バイス》を上回る事すらあるうえ、あらゆる【除去コントロール】系デッキに採用され、《クローン・バイス》対策に《クローン・バイス》を採用したデッキも多くなった流れなどもあって、2007年11月15日に殿堂入り
無論、1枚ではただの《ゴースト・タッチ》の下位互換であり、本来の性能が機能しないために実質的なプレミアム殿堂である。

極端に弱体化してしまったとはいえ、上記の《スケルトン・バイス》や後の《ソウル・アドバンテージ》同様、マナコスト的に少しでも強力な設定をなされたハンデスは、環境を縛るカードパワーを発揮しうる一例と言えるだろう。

その他

デュエル・マスターズ プレイスでは

クローン・バイス UC 闇文明 (4)
呪文
自分の墓地にある《クローン・バイス》の枚数に1を加えた数、相手は自身の手札を捨てる。

DMPP-05で実装。コストが3から4になり、自分の墓地だけ参照されるようになり、ランダムハンデスからセルフハンデスへと大幅な弱体化を受けた。

TCG版で殿堂入りしているカードであるため当然の調整であり、強力なハンデスの収録には慎重になっていることが窺える。クローンサイクル共通の変更点として相手の墓地を参照しなくなったため、《クローン・バイス》対策の《クローン・バイス》という構築も不可能になっている。

セルフハンデスになったことで1コスト上の《デモニック・バイス》と競合するようになった。初撃の威力は《デモニック・バイス》のほうが強烈なので、1回目の《クローン・バイス》の威力の低さを後の展開で補う必要がある。

また、クローンの性質上有効に活用するにはデッキスロットを大きくこのカードに使わなければならない。相手の墓地にある《クローン・バイス》の利用はできないため、手札交換や墓地肥やしなどで事前に自分の墓地に貯めておき、初撃から数枚の手札を奪えるような構築にしておく必要があるだろう。

  • かつて殿堂入りしていた同じコスト3呪文《魂と記憶の盾》は、同じようにコストが4に変更されたが条件付きキャントリップが追加されるという強化も受けた。一方でこのカードはコスト増に加え効果自体も弱まっており、完全なる弱体化となっている。このあたりはハンデスが弱体化されやすいデュエプレらしい調整といえるだろう。
    もっとも、その結果《クローン・バイス》はあまり使用されなくなった一方で、《魂と記憶の盾》はDP殿堂入りを果たしてしまった。

サイクル

DM-12DMPP-05のクローンカードサイクル
各プレイヤーの墓地にある同名カードで威力が上がる。

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考