《インフェルノ・ゲート》
自分の墓地から進化ではないクリーチャーを1体リアニメイトする。 単純明快で短い一文の能力テキストだが、その内容は凶悪。 デュエル・マスターズにおいて、初めて登場したリアニメイトカード。 《母なる大地》や《ミラクルとミステリーの扉》、《エンペラー・キリコ》などと共に、コスト踏み倒しの強力さを物語る象徴的カードである。 環境においてDM-19当時から《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が既に大暴れしており、プレイヤー達は《ダンディ・ナスオ》とのコンボをすぐに見出した。間もなく【茄子サファイア】が確立され、その名を轟かせることになる。これは、リアニメイトでコスト踏み倒しすればマナブーストをせずとも《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を出せるという変化をもたらし、【除去サファイア】など新たな【サファイア】を生み出すこととなった。【サファイア】の運用性は跳ね上がり、後に「サファイア地獄」と呼ばれた惨状を生み出すことになる。 当時のカードプールでは踏み倒して出せる強力なフィニッシャーが《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》くらいしかいなかったため、プレイヤーのヘイトはその《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》に集中していた。 《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》禁止後はDM-22にて登場していた《光神龍スペル・デル・フィン》、《母なる大地》で呼べば実質2マナで《インフェルノ・ゲート》を使える《魔龍バベルギヌス》を投入した【茄子サファイア】リペアとも呼ぶべきデッキも生まれた。 2008年4月15日に《インフェルノ・ゲート》を含め多くのカードが殿堂入り。特に環境で悪目立ちしていたわけではないが、今後のカードのデザインを考慮しての規制なのだろう。 戦国編ではこのカードの調整版である《インフェルノ・サイン》が登場。同時期に登場した《邪眼皇ロマノフI世》と組み合わせた【ロマノフサイン】や《龍仙ロマネスク》と合わせた【ロマネスクリアニメイト】が確立。それらがメタゲーム入りを果たすとリアニメイト戦術は最盛期を迎えた。 そして神化編2009年12月19日、《インフェルノ・サイン》の殿堂入りと共に《インフェルノ・ゲート》もプレミアム殿堂へ。墓地肥やしから目的のクリーチャーに素早くアクセスするためのカードが5枚体制から1枚体制となったことに等しく、従来のリアニメイトデッキは環境から締め出された。この頃《ボルシャック・クロス・NEX》が登場し、《インフェルノ・ゲート》のプレミアム殿堂は新たな高コストフィニッシャーを出すための措置であるといわれた。 革命編以降殿堂解除が行われたり、新たな無制限リアニメイトがたびたび製作されているが、依然としてこのカードはプレミアム殿堂のままである。殿堂入りに降格した《ミラクルとミステリーの扉》や殿堂解除された《ミステリー・キューブ》といったガチャ系と比べ、墓地肥やしさえすれば余りにコスト踏み倒しとして確実性が高すぎるのが大きい。 その他
デュエル・マスターズ プレイスでは
DMPP-07で登場。ベリーレアに格上げされたが、コストが5から7になり、例の如く探索に変更されるという2つの弱体化を受けた。 探索が入ったことにより、《プライマル・スクリーム》などの墓地肥やしをして墓地を第2の手札として使う戦法は不安定になった。しかし、TCG同様に《ロスト・チャージャー》で《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を落としてこの呪文でリアニメイトする戦術は健在である。 環境においてDMPP-07では【グレートメカオー】や【アポロヌス・ドラゲリオン】といった強豪は存在していたが、それらもどうにかして序盤を凌げれば10マナより3マナも少なく《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を出せるので、一定数使われた。 DMPP-08とDMPP-08EXは《竜極神》《超鎧亜キングダム・ゲオルグ》《連珠の精霊アガピトス》《驚天の超人》《烈流神》といった錚々たるメンツを輩出した弾であり、コスト7の呪文でフィニッシャーを踏み倒すというコンセプトが回りくどく、使用率は低かった。 それ以降もダイレクトアタックまでの高速化が著しく進行した。さらには墓地を経由しない《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の踏み倒しを行うデッキ(具体的には【バルガライゾウ】や【エンペラー・キリコ】)まで登場してしまった。 トドメとなったのはDMPP-13で登場した《魔龍バベルギヌス》だろう。グッドスタッフでの採用ならそちらは呪文メタも効かず、相手への除去やcipの強制発動にも使えることから《インフェルノ・ゲート》の上位互換として使うことができてしまう。そちらには《コッコ・ルピア》や《フェアリー・ギフト》が使え、コスト軽減も容易い。 それと同時に、コスト無制限リアニメイトでも素ではコスト7の重さなら「非進化1体が出るだけでゲームの勝敗が決まると言っても過言ではないカード」と組んでも環境は壊れないと判断されたということでもある。 ただ、DMPP-15以前のカードということで、墓地から選ぶのに探索がある。DMPP-16以降の探索廃止カード(《ミラクル・リ・ボーン》など)とは、致命的な差ができてしまった。 DMPP-20では《暴走龍 5000GT》が登場した。 狙う場合、3ターン目《ロスト・チャージャー》で墓地に確定で《5000GT》を落とす→4ターン目まで《スクランブル・タイフーン》などを使って墓地に《邪眼皇ロマノフI世》も落とす→5ターン目に《煉獄と魔弾の印》から墓地の《ロマノフI世》を踏み倒し、cipで《インフェルノ・ゲート》を落としながら《5000GT》をリアニメイトさせるという手順で、【青単ジャバジャック】や【ダイヤモンド・ブリザード】程度の相手には間に合わせることができる。 その他関連カード
フレーバーテキスト収録セットデュエル・マスターズ
デュエル・マスターズ プレイス参考
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