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晶鎧亜スペクトライト R 光/水/闇/火/自然文明 (7) |
クリーチャー:スピリット・クォーツ/ロスト・クルセイダー 11000 |
このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンにある光、水、闇、火、自然のカードをそれぞれ1枚ずつタップしてもよい。そうした場合、バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップし、相手のシールドを1枚選んで墓地に置く。(まず何を攻撃するか選んでから、タップするクリーチャーを選ぶ) |
W・ブレイカー |
DM-27で登場した光/水/闇/火/自然のスピリット・クォーツ/ロスト・クルセイダー。
オールタップとシールド焼却のアタックトリガーを持つ5色レインボークリーチャー。
共に多色限定の種族であるスピリット・クォーツとロスト・クルセイダーを併せ持つ。
基本スペックはコスト7パワー11000のW・ブレイカーと、5色だけあって他の多色よりは優れている。
アタックトリガーは《ホーリー・スパーク》系のタップ能力+シールド焼却能力。自身はブロックされず、味方クリーチャーを使っての追撃もしやすくなるので、一斉攻撃に繋げることができる。
シールド焼却は相手が仕込んだS・トリガーの無効化、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》などのシールド・フォースの解除、要塞化された城の除去などに使える。
またこの能力のため、実質的にはT・ブレイカー持ちである。
問題は召喚及び能力発動のコストが非常に厳しい事。
5色の時点で非常に召喚しづらく、加えて能力を使うには毎回5マナかかるため、アタックトリガーを発動したい場合は他のクリーチャー召喚に充てるマナが減ってしまい追加のアタッカーを展開しづらくなる。
一応、現在では《インフェルノ・サイン》等のコスト踏み倒しカードが充実している。特に《「祝え!この物語の終幕を!」》は比較的省コストでスピードアタッカーを付与しつつ踏み倒せるため、《スペクトライト》を出したターン中にアタックトリガーを使う事も夢ではない。【5色コントロール】で採用候補となる《大革命のD ワイルド・サファリ・チャンネル》も併用すればマナ数が2扱いになる事も含め、かつての小回りの利かなさもかなり解消されるだろう。
また、《飛べ! イカロソくん》《ボルバルザーク・エクス》はアタックトリガー用のアンタップマナ生成に最適である。
能力を発動するためのコストも確かに厳しいが、そもそも一気に攻めるのに向いた能力なので、できるだけ一撃で決めるようにすればそこまで問題ではない。
とはいえ十王篇現在においてこのカードに存在意義を見出す事は容易ではない。
【5色コントロール】の主流は《ニコル・ボーラス》《最終龍覇 グレンモルト》といった2~3色の強力クリーチャーを連発してアドバンテージを稼ぐ事にあり、これに採用される「強力なアタック時能力を持つクリーチャー」といえば《ジョギラスタ・ザ・ジョニー》《姫様宣言プリンプリン》のように自前で召喚酔いを無視しつつカードアドバンテージを稼ぎ出す錚々たる顔ぶれ。そもそも5色カードは《ラスト・バイオレンス》でも採用候補に挙がりづらく、カジュアルデッキですら高速化した環境下では《獅子王の遺跡》のマナブーストを阻害してしまうマナ数0という性質もかなり痛い(マナ武装は達成されるが)。
相性の良いカードが充実してきてはいるものの、デッキを組んでやる上には、登場当初と変わらずデッキビルディングが試される玄人向けのクリーチャーと言えよう。