《ボルバルザーク・エクス》
DMX-04で登場したアーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/ハンター。 cip能力により、自身のマナゾーンにあるカードをすべてアンタップする。ビッグマナであればあるほど、効果は大きい。 かつて環境を席巻した《無双竜機ボルバルザーク》のハンターとしてのリメイク版であり、「ボルバルザーク」の名に恥じない非常に高いスペックを誇るカードである。 文明・コスト・パワーや「スピードアタッカー」「W・ブレイカー」などの基本的な能力は《ボルバルザーク》から変わらない。 また、《ボルバルザーク》の持っていた特殊敗北などのデメリットがすべて消えており、純粋なアドバンテージの塊として気軽にプレイできるようになっている。 マナさえ足りれば実質コストを支払わずに召喚できるため、様々な用途が考えられる。
《ボルバルザーク》とは違い2体目以降の《ボルバルザーク・エクス》の能力にも意味がある。手札とマナによっては、1ターンに信じられないほどの打点を形成することができる。例えば軽量クリーチャーを展開した後、《フォース・アゲイン》でエクスを再度バトルゾーンに出し、さらに軽量クリーチャーを展開、それらをスピードアタッカー化させればそのままゲームエンドに持ち込める可能性がある。 また殿堂入り以前は、手札に《ボルバルザーク・エクス》が複数枚あれば、それらをすべて1ターンで展開することが出来た。 非常に優秀なカードであるが、その高いスペックを十分に活かすには豊富なマナと手札が必要となる。特に手札の重要性は高く、せっかく《ボルバルザーク・エクス》を出しても、続けてプレイできるカードが無ければその強力な能力は無駄になってしまう。 十王篇で登場したキリフダッシュとも相性がいい。キリフダッシュのためのマナを確保しつつ、攻撃ステップではスピードアタッカーを活かして自身でシールドのブレイクを狙える。 テクニック
環境において弱点はあれど、異常なスペックであることには変わりなく、発売前から環境を一色に染め上げることが危惧されていた。幸か不幸かその予想は当たり、登場以降このカードを搭載したデッキが増加し無事環境入りを果たすこととなる。 《サイバー・N・ワールド》との組み合わせは【Nエクス】として確立しており、【紅蓮ゾルゲ】を筆頭とした文明の合うほぼ全てのデッキに組み込まれていた。 ビッグマナと呼ばれるデッキタイプの出現の契機となった一枚。その性質上、マナゾーンのカードが多いほど得をするので、過剰なマナブーストから《蛇手の親分ゴエモンキー!》の能力で大量のクリーチャーを展開する戦法が生まれた。 その凶悪さと使用率が評価され、2012年8月11日をもって遂に殿堂入り。このクリーチャーを複数枚使った戦略は不可能となった。「cipに回数制限があれば」「召喚時限定cipであれば」「スピードアタッカーが付いていなければ」と様々な意見が出されていた通り、あからさまな調整ミスを指摘する声は当時から多かった。 殿堂入り後も優秀なスペックには変わりないため、色の合うビートダウン、このクリーチャーを進化元にするデッキ、ビッグマナでは変わらず使われている。 《術英雄 チュレンテンホウ》登場前は《常勝ディス・オプティマス》を使った【ラララオプティマス】でも必須パーツとして使われた。《薫風妖精コートニー》でマナゾーンを5色化した状態で《獰猛なる大地》を唱え、《エクス》をマナゾーンから出し入れすることで《常勝ディス・オプティマス》のスペース・チャージが両方起動し、呪文の回収とシールド交換を延々と行うことができた。 革命ファイナル環境では既に【ラララオプティマス】における必須パーツから脱落していたが、プレイヤーによってはこのカードを利用していた。 新章デュエル・マスターズ環境では【5色ジョリー】において《時の秘術師 ミラクルスター》と《謎帥の艦隊》とで大量のマナを使ったループに組み込まれた。 双極篇終盤にこのカードの上位種的存在である天地命動 バラギアラが登場したが、こちらはコストの軽さや種族、cipの発動条件などで差別化可能。 王来篇環境で【5色ザーディクリカ】が大流行すると、《龍風混成 ザーディクリカ》の呪文コスト踏み倒しを活かしたソリティアを継続するためのマナ回復手段として偶に顔を見せるようになった。シリーズ終期のオリジナルでは赤抜き4色で《超七極 Gio/巨大設計図》基盤の【ナウ・オア・ネバーループ】にループパーツの1つ(ただ1枚の火のカード)として採用されることがテンプレとなった。 漫画・アニメ等での活躍
その他
戦績アニメ「デュエル・マスターズ ビクトリーV3」
デュエル・マスターズ プレイスでは
DMPP-16で実装。 TCG版の記述と重複した内容になるが、このカードの強みは主に以下の3つの要素に分けられる。
①についてはそのままの意味で、ターンに1度手札からノーコストで呼び出せるスピードアタッカーW・ブレイカードラゴンということ。
②については、召喚した《ボルバルザーク・エクス》自体は消えてしまうが、回復した7マナで《ボルバルザーク・エクス》の上に《大神砕グレイトフル・ライフ》や《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》を乗せたり、《復活の祈祷師ザビ・ミラ》等のタネにしたりと多様なことが出来る。
③については①や②と似ているようで少し違う。先の2つは《ボルバルザーク・エクス》を経由して出たクリーチャーを使って勝利を目指すが、この用途は「クリーチャーが残らなかったとしても勝利を目指す糧になる」状態になる。
環境においてDMPP-16環境では主に以下のデッキで使われた。 ①は【Nエクス】、ドラゴンシナジーを使える【ボルシャック・NEX】。 環境がコントロール寄りになり、10ターン目以降に試合がもつれ込むことはあるが、デッキ構築の時点で10ターン目まで耐える前提で構想するというのはかなり難しく、TCG版の性能にパワーアップした状態の運用はあまり見られない。 DMPP-17期では、《ドンドン吸い込むナウ》《母なる大地》等の汎用S・トリガーやそれらを仕込める《超次元ホワイトグリーン・ホール》、除去性能に優れる《超次元リュウセイ・ホール》等が追加されたことにより受けが強化され、10ターン目を迎えやすくなった。 その状況をカウンターできる《超竜サンバースト・NEX》が発掘された。マナ回復を使い《ボルバルザーク・エクス》→《超竜サンバースト・NEX》と進化速攻でき、パワー17000の《若頭 鬼流院 刃》を、《無限掌》内蔵かつバトル中のパワーが25000で全滅させることができる。 DMPP-18では、色の合うビッグマナであるにもかかわらず《ボルバルザーク・エクス》全抜きや、入れても1枚積みの【メンチ斬ルゾウ】が誕生した。
関連カードフレーバーテキスト
収録セットデュエル・マスターズデュエル・マスターズ プレイス参考タグ:
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