《ニコル・ボーラス》
DMX-22で登場した水/闇/火のエルダー・ドラゴン/プレインズ・ウォーカー。 cipによる7枚ものセルフハンデスと、アタックトリガーでの確定除去を放つ能力を持つ。 cipによるハンデスは《悪魔龍 ダークマスターズ》や《「智」の頂 レディオ・ローゼス》をも上回る7枚もの枚数を捨てさせることができる。捨てるカードを選ぶのは相手だが、その枚数の多さからほぼオールハンデスとして機能する。ひとまず場に出しただけで一仕事は終えたといえるだろう。 アタックトリガーによる確定除去もシンプルながら強力であり、既に場に出ているクリーチャーの除去は勿論、前述のハンデスによりマッドネス持ちのクリーチャーが出てきても返しのターンで除去できるなどシナジーが強い。 難点は8コストという重さと、3色により入るデッキがある程度限定される点か。その重さ故に、《インフェルノ・サイン》や《煉獄と魔弾の印》で出す事もできない。 総じて、コントロールデッキ向けの、非常に優秀なカードである。 環境において登場するなり革命ファイナル環境では【5色ジャックポット・エントリー】のキーカードとして重用された。当時はコスト踏み倒しメタも大した除去耐性を持つものが存在しなかったため、予め《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》で始末すれば問題がなかった。ただ、ハンデス全盛環境だったので、露骨に《斬隠蒼頭龍バイケン》や《熱血提督 ザーク・タイザー》で対策されることもあった。 新章デュエル・マスターズ環境になると《異端流し オニカマス》が登場したことで【5色ジャックポット・エントリー】が環境から失墜したが、だからといって真剣勝負で見かけなくなったわけではなく、強化を受けた【5色フェアリー・ミラクル】で引き続き使われることとなった。 ところが双極篇環境、正確に言うとDMRP-06期になると速攻とランデスを両立する【“轟轟轟”ブランド】が成立し、ひいては【5色フェアリー・ミラクル】などビッグマナの立場が危うくなり、対戦で見かけることはあっても環境に影響を及ぼさなくなった。 それでも超天篇環境になると【チェンジザドンジャングル】が定着し、《ドンジャングルS7》とのセットで馴染みのカードとなった。また、この環境で著名になった【5色蒼龍】でも定番のカードとして使われている。 しかし、超天篇後期になると、GRのインフレによってビッグマナ自体が環境から退いてしまったため、当然このカードも環境から姿を消してしまう。 十王篇では、《大樹王 ギガンディダノス》が登場し、従来のデッキのこのカードの枠を入れ替えられてしまうことが多くなった。同じくオールハンデスを狙うカードとしては、あちらは攻撃制限能力を持ち、名目コストが高いもののコスト軽減で早出ししやすいことに軍配が上がったのである。これにより、GRの有無にかかわらず、このカードの環境での復帰は遠のいてしまった。 ところが、DMRP-15期に【連ドラグナー】にて、《爆熱剣 バトライ刃》の踏み倒し候補として、火のマナ基盤になれる点が評価され《大樹王 ギガンディダノス》より《ニコル・ボーラス》の方が優先して使われるようになる。 王来篇のDMRP-17期では優秀な多色カードが多く登場し、【5色コントロール】がトップメタに。このカードが再び【5色コントロール】のハンデス枠として使われることになるかと思いきや、《龍風混成 ザーディクリカ》の登場でデッキ基盤がコスト7以下の呪文寄りになり、そちらで唱えられる《絶望と反魂と滅殺の決断》や《ロスト・ソウル》、《ナウ・オア・ネバー》で踏み倒しでき《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》の封印を外せる《悪魔龍 ダークマスターズ》に枠を奪われるケースが目立った。EXライフが環境に跋扈し、1体確定除去程度では耐えられてしまうのも評価が下がった理由としては大きい。似たようなことが《天災 デドダム》による墓地肥やしからの《龍風混成 ザーディクリカ》での墓地からの《ロスト・ソウル》詠唱で出来てしまうのも痛い。しかし、依然として【連ドラグナー】で使用されているため環境で見かけないわけではない。《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》型【白青赤緑ドラグナー】で使われる場合もある。 《爆熱DX バトライ武神》のプレミアム殿堂を機に【モルトNEXT】が《超戦龍覇 モルトNEXT》本体を抜いて《ブランド <NEXT.Star>》を軸とした【モモキングRX】に発展的解消を遂げると、次第に【赤緑モモキングRX】におけるコスト踏み倒し先としてポツポツと実績を残すようになった。 DMBD-21・DMBD-22期から【青黒零龍】という型の【青黒闇王ゼーロ】が流行すると、次第に《知識の破壊者デストルツィオーネ》の代用ないし墳墓避け感覚で呼び出し先として使われるようになった。 その後【青黒闇王ゼーロ】が環境から失墜するとあまり見かけないカードとなり、アビス・レボリューション期では一部のドラゴン基盤の【5色グレンモルト】で使われる程度なものとなった。また、《巨大設計図》基盤を筆頭とする手札補充基盤のインフレから、7枚ハンデスではすべての手札を落とし切れないケースも多々見られるようになった。 王道篇期ではDM24-BD1に登場した《漢気の2号 ボスカツ》から射出して大量ハンデスを行う役として、【5色蒼龍】や【5色ザーディクリカ】に再度採用されるようになったが、《漢気の2号 ボスカツ》自体相手依存なため流行は短期間で過ぎた。 その他
デュエル・マスターズ プレイスでは
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