ガチンコ・ジャッジ
エピソード2より登場したキーワード処理。
「ガチンコ・ジャッジする」は「各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。」を意味する。
アクア・ハンマープライス C 水文明 (2) |
クリーチャー:リキッド・ピープル/ハンター 2000 |
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、カードを1枚引いてもよい。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする) |
粉砕の影ブチクダキ・フード C 闇文明 (2) |
クリーチャー:ゴースト/ハンター 1000 |
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする) |
初出はコロコロコミック2012年7月号付録の《独走状態!鬼無双・カイザー「真剣」》。またキーワード自体はDMX-08の《獣鬼トラマル》で登場していた。
ルール
この処理は以下の手順で行う
- 各プレイヤーは自身の山札の上のカードを表向きにする。
- そのカードのコストを比べて勝ったプレイヤーを決める。
- 表向きにしたカードを山札の下に送る。
この処理における勝敗の決め方は、ガチンコ・ジャッジを仕掛けた側のカードのマナコストが、相手のカードのマナコストと同じかそれより大きいと仕掛けた側勝利し、仕掛けた側のカードが相手のカードよりもマナコストが小さければ仕掛けた側の負けとなる。
ガチンコ・ジャッジを仕掛けた側と言うのは、ガチンコ・ジャッジを行ったカードの持ち主のことを指す。どちらがターン・プレイヤーかは一切関係ない。ガチンコ・ジャッジで同じコストのカードが捲れた場合、ターン・プレイヤーではなく、ガチンコ・ジャッジを仕掛けた側が勝利する。
つまり、ガチンコ・ジャッジに引き分けはない。
また、勝敗はガチンコ・ジャッジを仕掛けた側にのみ情報として使われる。仕掛けられた側はコストが勝っていてもガチンコ・ジャッジに勝ったことにはならない(《おやすみヒッポポさん》のページを参照)。
一方、《逆転王女プリン》などの「ガチンコ・ジャッジでこのカードを見せた時」は、対戦相手側のガチンコ・ジャッジでも適用される。
ガチンコ・ジャッジの勝利によって得られる効果は「ガチンコ・ジャッジする」よりも後の文章によって定義されており、ガチンコ・ジャッジの勝敗自体には意味が無い。
エピソード2の間にも、ガチンコ・ジャッジに負けたことを条件としている能力は登場しなかった。
デュエプレでは、ガチンコ・ジャッジを行う一連の能力では勝ち負けを参照しない《超絶奇跡 鬼羅丸》が登場した。通常は別の常在型能力で気になることはないが、cip発動前に除去されると、何回勝っても何も起こらず終わる。
- 片方のプレイヤーが山札を見ることを制限されている、もしくは敗北回避能力で山札が0枚でゲームが続行されている場合、そのプレイヤーの参照可能なコスト値は存在しない。そのため、他方のプレイヤーが必ずガチンコ・ジャッジに勝つことになる。(2023年7月21日裁定)
- 過去の裁定では、コスト0のカードが捲れた扱いで処理することになっていた。そのため、山札の上を確認できるプレイヤーが《ゾンビポンの助》など、コスト0のカードを捲った場合は、仕掛けた側がガチンコ・ジャッジに勝つことができていた。
- 両方のプレイヤーが山札を見ることを制限されている、もしくは敗北回避能力で山札が0枚でゲームが続行されている場合のガチンコ・ジャッジの勝敗は裁定が出ていない。
- 過去の裁定では、両者の山札の上からコスト0のカードが捲れた扱いで処理することになっていた。したがってコスト0 VS コスト0の扱いなので、そのため必ず仕掛けた側がガチンコ・ジャッジに勝つことができていた。
- 《偽りの名 バッファ・ロデオーレ》のみ、ガチンコ・ジャッジの注釈文が「(ガチンコ・ジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。カードのコストが相手以上であれば、自分の勝ち)」となっている。
裁定不明
2023.7.21付の新裁定により、お互いが山札を公開できない状況でのガチンコ・ジャッジの勝敗が未定義となった(ページ下部に当該Q&Aの引用有り)。
かつては山札を公開できない場合は「コスト0」扱いだったため、0と0の同値での比較となり、仕掛けた側が必ず勝利するのだが、新裁定では「コストが無い」ものとして扱うようになった。
「コストが無い」と「コストが無い」を比較した場合、以上でも以下でも未満でもないと思われるため、仕掛けた側が勝てなくなった可能性がある。
- 上については、両方が公開できない場合の疑問である。片方だけ「コストが無い」状態なら、コストがあるカードがガチンコ・ジャッジに勝つ。コスト0の《ゾンビポンの助》でも勝てる。
ゲームにおいて
基本的にデュエル・マスターズにおいて、山札の上は不確定要素になる。マナカーブの都合上、重量級カードばかり積むのは不可能に近いため、結局のところガチンコ・ジャッジの勝敗はほとんど運に左右されることになる。
しかしほぼ完全に運に依存する「ジャンケン」と比べて、山札操作やデッキビルディングによって勝率を調整できることもガチンコ・ジャッジの特徴である。逆に自身の山札の下を確定させるため、《時空の賢者ランブル》のサポートとしても有効。
環境や相手のデッキタイプにもよるが、自身のデッキ構築次第では噛み合いめくりで負けにくいというか負けるほうが珍しいぐらいに立ち回れる。
例えば【ミラクルとミステリーの扉】で早期に出た《勝利宣言 鬼丸「覇」》や、【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】の《特攻の忠剣ハチ公》にガチンコ・ジャッジで常勝されて手も足も出ず負けてしまったとしても、ガチンコ・ジャッジで勝てなかったこと自体ではなく、高コスト主体のデッキでガチンコ・ジャッジ能力持ちに動かれてしまったことが敗因だろう。
- この能力の登場で、コストが大きい事が一種のメリットとして見なされるようになった。具体例を挙げると、《地獄スクラッパー》は《スーパー炎獄スクラッパー》の完全下位互換とされていたが、エピソード2ではガチンコ・ジャッジの補助やメタとして検討されたこともある。
- ただし、それらはS・トリガーなどでコスト踏み倒しが行えたり、ガチンコ・ジャッジ以外の用途でコストの高さが活かせる場合に限られる。流石にガチンコ・ジャッジの勝率を上げるためだけに、手打ちで使うカードでわざわざコストが重いものを選択するのは割に合わないだろう。
- 時代が進むにつれ、コスト軽減や踏み倒し能力を持ったカード、引いては自力でそれができるカードが増えていき、比較的平均マナコストが高くても十分戦っていけるデッキを組めるようになっていった。特にツインパクトとの相性は非常に良く、フシギバースの登場もこの風潮に影響している。無論、相手に使われれば対策になることは注意。
- ガチンコ・ジャッジする能力を持つカードのほとんどは、解決一回につきガチンコ・ジャッジを一回しか行わないが、DMR-05の《鬼無双 カイザー「勝」》等、自分が負けるか中止するまでガチンコ・ジャッジを連続で行うタイプのものもいくつか見受けられる。
- 敗北回避能力により山札が0枚の状況でライブラリアウトにならないときにガチンコ・ジャッジをした場合は、めくれない側はコストが0のカードが出た扱いになる。
- 現時点では、いずれのカードもガチンコ・ジャッジの実行が強制となっている。山札操作をする場合などは注意が必要。
その他
- 『デュエル・マスターズ 十王篇フルコンプリートBOOK』ではガチンコ・ジャッジを「山札ジャンケン」と喩えている。
ガチンコ・ジャッジに関連する能力を持つカード
参考
公式Q&A
Q.相手の《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》がバトルゾーンにいて、自分だけ山札の上を見れない状況です。
この状況で「ガチンコ・ジャッジ」をした際、自分は山札の上を見せられないのですが、「ガチンコ・ジャッジ」の勝敗はどうなりますか?
A.相手が見せたカードのコストに関わらず、自分が「ガチンコ・ジャッジ」に負けます。
山札の上を見れない場合、「ガチンコ・ジャッジ」で参照できるコストが無いものとして扱います。
例えば、相手の山札の上がコスト0の《ゾンビポンの助》だったとしても、自分の負けになります。
引用元(2023.7.21)