不正(ふせい)

デュエル・マスターズにおいて、以下の意味がある。

  1. マナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーバトルゾーンに出すことを指す俗語。《制御の翼 オリオティス》能力フレーバーテキストからの由来で、ルール上の不正とは全く関係はない。
  2. ルール上による反則行為。デュエル・マスターズはもちろんのこと、他のTCGやスポーツなど、何かしらルールのあるゲームでは、行えば何かしらのペナルティを課せられる行為である。

1について

コスト踏み倒しはもちろんのこと、コスト軽減した時にも発生しやすい。

《制御の翼 オリオティス》《奇石 ミクセル》などはそれらのメタカードであるが、マナゾーンのカードの枚数がコストの数に足りてさえいれば、どれだけコスト踏み倒しコスト軽減をしたとしても全くお咎めがない。逆にマナ進化マナ召喚するなどして、正規コストを支払ってもマナゾーンのカードの枚数をコストの数が上回ってしまうと容赦なく除去されてしまい、こうした事態を「冤罪」と呼ばれることがある。
《オリオティス・ジャッジ》に至っては、マナゾーンのカードの枚数と同じコストの数のカードも対象に入れてしまうため、より「冤罪」を引き起こしている。

不正をメタするカードは、主にマナが十分に溜まっていない序盤が一番効果を発揮しやすく、終盤になるにつれてその効力は失われていく。そのため、こうしたメタカードを使うのであれば、すばやくビートダウンで早期決着を狙うか、ランデスを駆使するなどしたい。

なお、《異端流し オニカマス》《とこしえの超人》フレーバーテキストを見る限りでは、コスト参照に限らず踏み倒しメタ全般を不正対策であると公式は扱っているようだ。

2について

ルールに反する行為は全てこれに当たる。こうした行為は公式大会、非公式大会、カジュアルな対戦問わず、やってはいけない行為であることは言うまでもないだろう。
しかし、こうした行為を行う輩は必ずいるのが世の常であり、すぐにばれることもあれば、なかなかばれないこともある。
たいていのプレイヤーは、自分の目の前で不正が行われることなど想像だにしていないことが多いので、手札を注視していたすきを突いて行われることが多い。自分の手札やマナ、墓地などを確認している時に、こっそり山札の上を見て、既存のシールドと入れ替えたり、手札と入れ替えたり、山札の順番を入れ替えたりなどが一番多い不正だと思われる。これらの不正はしても案外気付かれにくく、相手が何か不審な動きをしたことに気づいても、具体的に何をしたかまでは分からないことが多い。

公認グランプリにおいて不正をした場合、即座に失格となりランキング資格の剥奪や公式大会への出入り禁止といった処罰が課される。

  • なお、ルールミスをした場合は、「不正」と見なされることはほぼない。この場合、ミスする前の状態に戻るか、最悪その1戦の敗北で済まされる場合がほとんどで、失格になることはまずない。ルールミスに気をつけるのは当然だが、だからと言ってビクビクする必要もないため、落ち着いてプレイされたし。

デジタルゲームのデュエル・マスターズ プレイスでは、プログラムミスでゲーム進行に不都合のある動作が再現性ありで行えてしまう場合がある。根本に問題があるため、ゲームバランス的には不正でも進行中のゲームでは不正と扱われないことになってしまう。
このような脆弱性を発見した場合、SNSで発信することなく匿名で運営に不具合報告するのが望ましい。また、そのゲームバランスに影響を及ぼす不具合が拡散されてしまった場合でも、多くの場合公式が声明を発表する。
過去にはコスト5超次元呪文でコスト14の《龍圧の覚醒者ヴァーミリオン・ドラヴィタ》やコスト16の《殲滅の覚醒者ディアボロス Z》を出せてしまう不具合が知られてしまい、興味本位で複数回そのバグで試合を有利に進めたプレイヤーが処罰の対象になった。自業自得といえばそれまでだか、このような泣きを見るプレイヤーを産まないためにも危険なバグは知られないまま修正されて誰も傷つかないで終わるのが望ましいだろう。

  • 限られた人しか知らないが、ゲームバランス崩壊のバグは《シークレット・クロックタワー》に存在していた。特定の手順を踏むと追加ターンを得られるというもので、修正が完了したのを確認してからかつてそのようなバグがあったと解説動画が非公式にアップロードされた[1]。致命的な不具合を確認した場合のプレイヤーの配慮ある行動はまさにこれだといえる。

参考