《オリオティス・ジャッジ》

オリオティス・ジャッジ R 光文明 (3)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
各プレイヤーは、自身のマナゾーンにあるカードの枚数以上のコストを持つクリーチャーをすべて、好きな順序で自身の山札の下に置く。

DMX-22で登場した呪文
持ち主のマナの枚数以上のコストを持つクリーチャーをすべてデッキボトムに送ってしまう。

《制御の翼 オリオティス》の持つ誘発型能力バトルゾーンにいるクリーチャー全員にかける単発的効果といった趣である。

しかしながら、マナゾーンにあるカードの枚数を参照したコスト踏み倒しメタのうち、登場時点で唯一マナゾーンの枚数と同じコストのクリーチャーも巻き込むという特徴がある。
これにより、正規のマナカーブで出していたクリーチャーも除去の対象になる。

《制御の翼 オリオティス》と同じくコスト踏み倒しで登場した高コストクリーチャーや、バトルゾーンに出す実質コストが名目コストよりも低くなりやすいサイキック・クリーチャードラグハート・クリーチャーなどに有効で、それらを主体としたデッキには非常に刺さる
性質上、元々のコストデュエル・マスターズ山札枚数を超えてしまっている《伝説の禁断 ドキンダムX》(コスト99)や《伝説の正体 ギュウジン丸》(コスト71)等は回避のしようがない。特に《伝説の禁断 ドキンダムX》は敗北に直結するため、かなりの有効打。

ルール

他のカードとの関係

環境において

革命編環境で猛威を振るう大型侵略持ちクリーチャーに対しても有効であり、S・トリガーも持つためそれらにシールドブレイクされた際にカウンターとして発動することも狙える。
また事前にバトルゾーンに出しておく必要があった既存のコスト踏み倒しメタと比べ、コスト踏み倒しによる登場を許してしまった後でも対処できるのは大きな利点である。

ただし効果の都合上、マナが十分増えたゲーム後半では大きく弱体化してしまう。使用する際は素早く発動できるようデッキビルディングを工夫する必要がある。基本的にはを含む【速攻】か、序盤を耐えれば勝ちをほぼ確定できる【天門ループ】などでの運用が基本となる。

革命編環境終期や革命ファイナル環境ではコスト踏み倒し系に対する強力なメタとして活躍し、デッキカラーにが含まれるならほとんどのデッキで採用されていた。特に【ドギラゴン剣】はマナゾーンからの踏み倒しを行うので、このカード1枚で相手の盤面をすべて処理できることもざらであった。
革命ファイナル環境終期になると【5色ドギラゴン剣】の流行によって《音精 ラフルル》の強力さに注目が集まり、それに伴いS・トリガー呪文としての立場が若干下がった。また、【緑単ループ】などウィニー中心のデッキには腐るという面も目立った。

【ジョバンニスコール】では、マナが増えると機能しないこのカードとコスト踏み倒しに対応できない《天雷王機ジョバンニX世》が相互に補完し合う関係を築いていた。

新章デュエル・マスターズ環境初期はビートジョッキージョーカーズなど小型中心の種族がプッシュされており、それらを使ったデッキのシェアがそれなりに高くなっていたため、ますます腐る場面が増えた。
しかし、新章デュエル・マスターズ環境中期から【墓地ソース】赤青レッドゾーンなど早期に中重量級を扱うデッキが息を吹き返したので、コントロール型の【ジョーカーズ】に採用されるなど環境に復帰した。
双極篇に入ると、【デ・スザーク】《“轟轟轟”ブランド》などが流行。どちらのデッキも、このカードが致命的に刺さるため、このカードの使用率はさらに跳ね上がることとなった。

ところが双極篇後半になると、環境に台頭した【青単スコーラー】では、1ショットキルの精度を上げるため、《終末の時計 ザ・クロック》を封じるために《「本日のラッキーナンバー!」》でコスト3を宣言されるようになり、このカードはそのとばっちりを受けてしまう。

超天篇に入ると、《「本日のラッキーナンバー!」》は【ミッツァイル】を始めとする多くのデッキに採用されるようになり、《終末の時計 ザ・クロック》の巻き添えを受ける形でこのカードも環境で見かけないカードとなってしまった。

《「本日のラッキーナンバー!」》の殿堂入りが発表されたものの、重量級マナドライブを利用するデッキが環境に居座っており、そうしたデッキはマナが伸びる上にGRクリーチャーもコスト4以下のものを使うのが専らであるため、依然として立場が厳しい。

十王篇では文明も全く違いコストも1大きいが、遥かに汎用性の高い除去形式のコスト踏み倒しメタとして《得波!ウェイブMAX》が登場。但し、除去の質はこちらの方が遥かに高い。

DMBD-13DMBD-14期に【連ドラグナー】環境トップに立つと、ミラーマッチ対策として積まれるようになった。

王来篇環境はこのカードが腐る対面であるマナを伸ばすデッキが多いばかりか、単色呪文殺しとして名高い《聖魔連結王 ドルファディロム》のようにそもそも唱えさせないカードも目立つ。仮に唱えたとしてもスター進化EXライフによって耐えられるケースがざら。

【JO退化】成立後の環境では《アルカディアス・モモキング》呪文ロックに引っ掛からず、【グルメ墓地ソース】【青魔導具】の対面ではクリーチャーをすべて除去できる防御札ということで再評価されており、【白青黒退化】など色の合うデッキに居場所を見つけている。DMEX-19期になると、【キリコチェイングラスパー】のように青黒緑構築が主流で本来の合わないデッキにも採用されるようになった。

【JO退化】消滅後は需要が衰え、その後【絶望神サガループ】がトップメタに君臨した頃になると【白青黒退化】で細々と使われる程度である。

【白赤アーマード・サムライ】が環境に進出すると、そちらにおける防御札として使われるようになった。メタカードを積みづらく、早期に自分の動きを押し付けられると弱いそちらのデッキにとっては命綱となる。

【白青赤ゴスペル】が成立すると、次第に単色マナに窮乏しやすいそちらに4枚積みされることが多くなった。特に【黒緑アビス】リソースを激しく消費して横展開するデッキのため、《謀遠 テレスコ=テレス》でリソースを回復する前にこれを宛がわれると挽回が極めて困難となる。【青赤マジック】でも革命チェンジ先が吹っ飛ぶのは当然のこと、先攻3ターン目に相手が出した《ボン・キゴマイム》などのコスト3帯や後攻2ターン目の初動クリーチャーも範囲に入るのが優秀。ただし【青赤マジック】【黒緑アビス】よりリソースが太く、再展開が容易なので過信は禁物。
遅くともDM24-RP2発売近くになると、これを手打ちする動きが余りに【白青赤ゴスペル】の動きとして多くのプレイヤーに覚えられたため、露骨にマナブーストやウィニー展開などで避けられることも増えた。
とはいえ王道篇時点で登場から丸8年以上が経過した、着地した後から除去する方式のコスト踏み倒しメタが露骨に対策される時点で、そのスペックは折り紙付きである。

アニメ・漫画において

その他

  • DM23-RP2(TF3/TF10)版のフレーバーテキストの元ネタは2ちゃんねる発祥のコピペ「ヨハネスブルグのガイドライン」。

デュエル・マスターズ プレイスでは

オリオティス・ジャッジ VR 光文明 (3)
呪文
S・トリガー
各プレイヤーは、自身の最大マナ以上のコストを持つクリーチャーをすべて、ランダムな順番で自身の山札の一番下に置く。

DMPX-01で実装。ベリーレアになった。

山札の下に置く順番はランダムになった。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考