【白青黒緑ペテンシーフシギバース】

《真気楼と誠偽感の決断》から強力なフシギバース元である《逆転の影ガレック》を早期に呼び出すことを軸としたフシギバースデッキ

真気楼と誠偽感の決断 SR 光/水/闇文明 (5)
呪文
相手のターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが3体以上出ていれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶カードを2枚引き、自分の手札を1枚捨てる。
▶「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分の墓地からコストを支払わずに実行する。こうして呪文を唱えたなら、それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
▶クリーチャーを1体選び、シールド化する。
逆転の影ガレック R 闇文明 (10)
クリーチャー:ゴースト 5000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
▶自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
▶コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。

主要カード

候補カード

《魂晶海嶺ポセイドライト》実質コスト2で《ガレック》を墓地に装填しつつ第二のフシギバース元が残る
《空間型無限収納ストラトバッグ》【白赤緑ボルシャック】【白青赤庵野】などへの対策。
《天災 デドダム》色の合うデッキでは採用しない理由を見つける方が難しいリソース系
《Disコットン&Disケラサス》構築次第でメインデッキ多色比率が6割程度となるため相性は悪くない
《豊潤フォージュン》《ペテンシー》用の5マナさえあればいいため取り回し重視で採用される場合がある
《終止の時計 ザ・ミュート》S・トリガーで出てきた時に《ペテンシー》で射出するS・トリガーを墓地に装填しつつプラス効果で足止め。素出しスペックも及第点
《貴布人 テブルカッケ=エディ》墓地肥やしスレイヤーによる肉弾戦が武器で、生存すれば自軍の墓地召喚を許可できる
《青守銀 シルト/解体事変》ハンデスしつつシールド仕込み/《ペテンシー》をピーピングハンデスできる
《宇宙妖精エリンギ》中盤の繋ぎに加え、プラス効果で原則1ターンを確実に凌げる。チャンプブロックを活かして《ペテンシー》で再利用可能。
勿論マナ基盤にもなる
《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》相手のワンショットS・トリガーで止めつつ《ペテンシー》のカウンター誘発カウントを1体分稼ぐ。マナ基盤としても優秀
《ソウルスカーレット アカネ》癖のない除去とマナ戦術がこれ1枚に詰まったS・トリガー
《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》マナ戦術、フシギバース対策がコスト4のこれ1枚に
《怪盗妖精カサブランカ/「信じていたのに裏切られるなんて!」》リソース系とマナ管理の潤滑油がこれ1枚に/刺さる対面では絶望的盤面も返し得る全体バウンスS・トリガー。
ミラーマッチではどうにか《H・アルカ》を退かした際、
あるいは《H・アルカ》の着地・維持まで手が回らない際のフィニッシャー格への返し手に
《陰陽の舞》0マナで墓地にフシギバースフィニッシャーを装填でき、自身もささやかながらフシギバース元になる
《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》《ペテンシー》ミラー対策。いざという時は軽量級リソース系素出しや《ペテンシー》でのS・トリガー獣展開、
《ガレック》での横展開から雑にこれで呪文ロック能力ロックしてワンショット
《聖霊超王 H・アルカディアス》ドローと継続的な呪文ロックがこれ1枚に。自身やハイパー化元が除去されない限り相手の《ペテンシー》はこれで永続的に止まる
《飛翔龍 5000VT》《ガレック》ミラー対策
《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》《ガレック》で大量に増やした墓地から打開するための手段
《ブラキオ龍樹》cipロックをするフシギバースフィニッシャー
《大樹王 ギガンディダノス》マナ送り方式のオールハンデスと、
居座っている限り原則相手の全クリーチャーが攻撃制限を受ける能力を持つフシギバースフィニッシャー
《十四番龍 アクロスラピュタズ Par青天井》ビッグマナに対するメタカード。《ギガンディダノス》と相性抜群
《地雷冥土The World Is Mine》フシギバースフィニッシャーが着地してしまった際の返し手
《大魔王 ウラギリダムス》除去、敗北回避、相手の《キャディ・ビートル》逆用

このデッキの回し方

一例としては以下の通りである。

コスト3初動から《ペテンシー》の手打ちに備えるか、あるいは《ペテンシー》のカウンターを構える。
準備ができたらとにかく《ガレック》を《ペテンシー》で呼び出し、大量の墓地肥やしからフシギバースを狙い、そのまま《大樹王 ギガンディダノス》で相手の盤面を制圧し、準備ができ次第《ブラキオ龍樹》《聖霊超王 H・アルカディアス》で詰める。

もしミラーマッチで相手のフィニッシャー格が着地してしまった場合、《地雷冥土The World Is Mine》で返すのが1つの手。cipでも呪文でもないため、ミラーマッチでは原則全面的に有効な返し手となる。

長所

とにかく《ペテンシー》による除去のおかげでフシギバースデッキとしては手札以外メタコスト踏み倒しメタに強い。

一度《逆転の影ガレック》の着地に成功すれば最大9枚もの墓地肥やしを行えるため、余程下振れない限り次のターンにフィニッシャー着地までほぼ確実に到達する。《天災 デドダム》や《ペテンシー》自体で円滑に《ガレック》を墓地へ用意できるのもポイント。

初動マナブーストの《怪盗妖精カサブランカ/「信じていたのに裏切られるなんて!」》によるマナアンタップイン確実化&マナゾーン染色のお陰で、高い多色率や少ない光マナの捻出をカバーできる。また呪文側もS・トリガーでコスト5以上をすべてバウンスするため、全体除去として非常に強力。

構造上トリガーデッキとなる上に《ペテンシー》の圧で相手は展開し辛いため受けが非常に硬い。

また、デッキ成立の背景に《ペテンシー》中心の環境があるため、《ペテンシー》に対してハンデスや呪文ロックで強気に出られる構造となっている。主なハンデス手段がマナ送り《大樹王 ギガンディダノス》であるため、マッドネスを恐れる必要もない。

一見すると苦戦しそうなメタビート【白黒赤ファイアー・バード】に対しては、実は豊富なカウンター札や《飛翔龍 5000VT》のようなウィニーロックと実質コストが低くなる打点を兼ね備えたクリーチャーのおかげでたとえ《ペテンシー》を引けない、あるいはハンデスで引っこ抜かれた展開でも、《ハッター・ルピア》を引っ張り込まれないという条件付きで何とかダイレクトアタックまで持ち込める場合もある。

短所

当然のことながら《ペテンシー》メタが刺さる。中でも《七王無き宮殿》多色率の高さも相まって苦しく、狙った様に《ガレック》は対象外な点も痛い。

3→5マナのマナカーブを重視する場合、序盤に軽量メタカードを設置できるタイミングは基本的に2ターン目しかない。

構築によってはのカードが極端に少なくなり、光マナの捻出を《怪盗妖精カサブランカ》に頼らざるを得ない場面も少なくない。そうでなくとも光が多色のみという構築も珍しくなく、光文明は意識してマナチャージする必要がある。

「信じていたのに裏切られるなんて!」は自分も全体バウンスの対象となるため、フィニッシャー着地後は一転して使い辛くなってしまう。

4色デッキな上《ペテンシー》と《流星のガイアッシュ・カイザー》に加えてフシギバースフィニッシャーととにかく多色が多く、《怪盗妖精カサブランカ》なしでは色事故が付きもの。

3ターン目に《天災 デドダム》や《怪盗妖精カサブランカ》などの軽量マナブースト獣が着地せざるを得ない関係上、対策が不十分だと【白赤緑ボルシャック】に容易く轢き殺される。豊富なS・トリガー《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》など各種ボルメテウスの前には無力な他、《禁断竜王 Vol-Val-8》《覚醒連結 XXDDZ》《竜魔神王バルカディア・NEX》などが複数体飛んで来ると《ペテンシー》を撃つ暇すら与えられない、もしくは何とか受けきっても《ペテンシー》が封殺されるといった状況に陥ることとなる。《空間型無限収納ストラトバッグ》があれば《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》から《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》への革命チェンジは防げるものの、下手に先出しすると《超英雄タイム》《超帝王タイム》などで処理されかねず、その上3ターン目以降無理に設置しようとすれば確実にテンポロスすることとなる。

環境において

DM25-RP1発売1週間後頃から流行。

次第に5月に入ると状況次第で呪文側をS・トリガーとして捲ってミラーマッチワンショットを防げる《怪盗妖精カサブランカ/「信じていたのに裏切られるなんて!」》やフシギバース元やフシギバースフィニッシャーを除去できる《地雷冥土The World Is Mine》、各種メタやロックに強く積み盤面を回避しやすくなる《ヴィオラの黒像》の採用が見られるように。また、【4色マルルベン】の基盤を相手のカウンターを助長する《ヨビニオン・マルル》をカットしたものとして弄ったような変則型の入賞も見られた。
《十四番龍 アクロスラピュタズ Par青天井》型も台頭しており、マナゾーンにある巨大ファッティフシギバースのように呼び出せる取り回しが強力。
マナは極論5マナで十分なことから、《豊潤フォージュン》型も見かけられるように。
このデッキのミラーマッチ対策が加速し、《真気楼と誠偽感の決断》を唱えた時点で相手が呼び出したクリーチャーの能力を解決する前にターンを飛ばす《終末の監視者 ジ・ウォッチ》に白羽の矢が立った。
同月の中頃に入るとこのデッキ自らが《七王無き宮殿》を振るうようになった他、ミラーマッチへの対策札として《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》が投入されるようになった。相手が《ペテンシー》でのカウンター発動条件をS・トリガーや手札誘発などのカウント稼ぎ手段に依存している場合、このカードによるクリーチャー展開ロックが刺さるという寸法である。ただしミラーマッチでの《十四番龍 アクロスラピュタズ Par青天井》により、迂闊にマナゾーンに置いた《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》と切り札がこれに変換される恐れもある。

DMGP2025‐1st」Day2(オリジナル)ではベスト128進出者実績が【ペテンシーフシギバース】 括りで【ペテンシーアマテラスループ】と同率3位の9人。
しかしベスト8進出は逃している。

グランプリ後の2025年6月中旬のオリジナルでは、このデッキの基盤で組んだ【白青黒緑墓地退化】なる亜種が60人参加のチャンピオンシップを準優勝。
そちらの型には【白赤緑ボルシャック】対面での大量破壊兵器(相手が横展開してからターンが返って来ればだが)兼詰め札となる《「鎮魂」の頂 ベートーベン・ソレムニス》が1枚積みされていた。
同じ頃、汎用除去や事実上のリソース確保手段に《魔誕の斬将オルゲイト》を2枚入れた型がオリジナルの44人参加のチャンピオンシップをベスト4入賞。

参考