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龍世界 ドラゴ大王 VIC 火文明 (10) |
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン 13000 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選んでもよい。その2体をバトルさせる。 |
ドラゴンではないクリーチャーが出る時、出るかわりに持ち主の墓地に置かれる。 |
DMX-16で登場したビクトリーを持つレッド・コマンド・ドラゴン。
単体で場に出すだけでも、13000未満を対象とした擬似火力を放ちながら強力なロックをかけることができる。
とはいえ、そのロックは自分にもかかることから、【連ドラ】などドラゴン中心のデッキで運用していくことになるだろう。
なお、バトルさせるクリーチャーは自分のクリーチャーと相手のクリーチャーそれぞれ1体ずつであればなんでもいいので、《伝説のレジェンド ドギラゴン》などバトルに勝利するとアドバンテージを得られるクリーチャーを選ぶことも出来る。
同文明同コストに強力なフィニッシャーが数多く存在するため、それらとの枠争いは避けられない。
それらと比べるとスピードアタッカーを持たないこちらは即効性において大きく劣るが、実質的な除去能力を持ち、ドラゴンを使わない相手には確実にロックできるので、堅実にバトルゾーンを支配することができる点を積極的に生かしていきたい。
《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》は天敵であるが味方であれば非常に相性がよい。このクリーチャーと《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》、さらに《偽りの王 ナンバーナイン》または《光神龍スペル・デル・フィン》を共に立てることで、相手はクロスギア、城、フィールド、オレガ・オーラ、タマシードしかプレイできなくなる非常に強力なロックが成立する。
このロックを「VAN大王デルフィン」と呼ぶ。《運 命》や《超天星バルガライゾウ》などによりこれらを揃えることは比較的現実的である。【ラララオプティマス】で揃えたり、【ターボロマネスク】、《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》、《轟破天九十九語》等で揃えるという手もなかなか実用的。
とは言え完全に穴がないわけではない。場に出すことなく除去をトリガーさせることができる《疾封怒闘 キューブリック》や《知識の破壊者デストルツィオーネ》によって牙城が崩される危険性がある。
完全に召喚を禁止するわけではないため、わざとコストを払って召喚することで《キューブリック》のバウンスや、手札を浪費して《デストルツィオーネ》今引きによる破壊ということもあり得る。
特に《キューブリック》はどこからでも墓地に置かれるとトリガーするため、ロック完成後山札削りやシールド焼却、ランデス、ハンデスする場合は慎重に。攻撃した時にS・バックから墓地に置かれる可能性もある。採用されやすい【墓地ソース】や【ラララオプティマス】などでは十分に気をつける必要がある。相手が7コスト払って召喚することでバウンスを無理にトリガーさせてきてもその後動けなければ次のターンこのクリーチャーを出し直せばいい話ではあるが、【墓地ソース】の場合はコスト軽減や踏み倒しクリーチャーが多めであり、7コストを支払っても動ける可能性があるため要注意。
当然、異なるカードタイプの除去が拡充されれば、上述のロックは脆弱になりえる。特にD2フィールドのDスイッチによる除去は強烈で、《Dの禁断 ドキンダムエリア》(×《禁断〜封印されしX〜》)・《Dの暴毒 ヴェノミック・ハザード》・《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》が見えたら、あまりロック性能を過信しないほうが無難だろう。特に《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》はS・トリガーでもあるので、ちまちまシールドを削るのも危険である。さらにタマシードの登場により、容易にこのロックをすり抜けることが可能になった。特に《ヴィオラの黒像》のような除去ができるS・トリガーのタマシードはこのロックの天敵である。
D2フィールドメタの《族長の魂友 ワチャゴナ》が登場してからは、大王VANナインに加えてそちらを出し、D2フィールドを用意することでD2フィールドに対する脆弱性はカバーできる。またシビルカウント5を要するものの、相手ターン中だけなら《十番龍 オービーメイカー Par100》でタマシードもケアできる。
最も容易なこれら除去への対処法は、横に《龍装者 ジスタジオ》のような除去耐性を付与するクリーチャーを並べることだろう。《ジスタジオ》の場合《スペル・デル・フィン》は耐性付与範囲をすり抜けてしまう可能性があるが、パンプアップさせたり、《古代楽園モアイランド》や《海龍神クリスド》と入れ替えてやれば盤石となる。
登場時点の環境では重さ、自分へのデメリット、ドラゴンにはノータッチであることが祟って良いカード止まりの評価だった。
その後、通称「VANナイン大王」と呼ばれるロックがビッグマナデッキのフィニッシャーとして注目された時期が存在したが、環境にドラゴンをフィニッシャーとするデッキが多かったこと、環境の高速化によりロック体制が間に合わないことなどの要因もあり、メタゲームに影響を及ぼすほどではなかった。
さらに後に「VANモアイワルド」がビッグマナにおけるロックの主流となると、《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》をこれの代わりに使っても詰めの性能は十分であること、自分のクリーチャーを出すことを阻害するデメリットなどが目立ってこのカードの評価は下がった。
しかし下記のように《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》のおかげでいわゆる「大王VANナイン」ごとこのカードは再評価の機会を得た。
DMEX-06期には勝負が長引いた際のサブフィニッシャーとしてこれを採用した【モルトNEXT】が何例かチャンピオンシップ4位以内入賞を果たしている。《暴龍事変 ガイグレン》などのファッティを比較的高く評価する風潮もあろうが、それだけマナブースト関連のカードが充実したということでもある。
DMRP-11期には《メガ・マグマ・ドラゴン》による全体除去とこのカードによるロックが重量級マナドライブGRクリーチャーに刺さることからすっかり【モルトNEXT】の主流カードとなった。
十王篇環境では【赤白レッドゾーン】のようにドラゴンを一切採用しないデッキに劇的に刺さるカードとしても評価された。勿論この頃の主流踏み倒し手段である《爆流忍法 不死鳥の術》は不確定での踏み倒しだが、もしこれが捲れなくとも他のカードでフィニッシュや妨害を行えるので問題はない。【連ドラグナー】が環境を席巻すると刺さりが悪くなり数を減らしたが、DMBD-15期には増加していた【BUNBUN・ヴァイカー】に効果的なことから、自身の需要を低下させた張本人である【連ドラグナー】での入賞実績を作った。
王来篇環境では役割が被る上により刺さる範囲が広く、このクリーチャーより軽い上に自然単色マナにもなる《地封龍 ギャイア》の後塵を拝するようになった。それでも、【アマテラス・キリコ】で入賞したり、《竜魔神王バルカディア・NEX》で呼び出される前提で【青黒退化】/【青黒緑退化】に投入されて結果を残したりと、全く環境で見かけない訳ではなかった。
2022年のゴールデンウィーク中のオリジナル環境では、激増した【ライオネル.Star】への対策となるこのクリーチャーが【青黒緑退化】に投入されるケースが目立つようになった。【青タッチ黒魔導具スコーラー】に対しても【青黒緑退化】側が最速で動いた場合は刺さる余地がある。
王来MAX環境では、【白赤緑退化】/【白青赤退化】を始めとする火系のマナ退化デッキを中心に、退化元と色の合うロック持ちということで出番を貰っている。この頃の場合、主に退化系統のS・トリガー獣や【我我我ブランド】に刺さる。
アドバンス環境ではGR対策に【ガイアッシュ覇道】系統に挿される場合がある。【Finalジョーカーズ】が流行すると、ロックに一部穴はあるもののその対策としての性質も持つようになった。
アビス・レボリューション時点のアドバンスでは【青赤緑モルトNEXT】におしゃれ枠として1枚挿されるケースが主流。どちらかというとゲームが長引いた時のための除去という性質が強い。
オリジナルでは3枚以上投入された【青赤緑モモキングRX】で見かけるようになった。
DM23-EX2期には【白青赤退化】に3枚以上投入のメイン運用で使われる。その他にも、ドラゴン基盤やコントロールに投入されるケースも中には見られる。【青魔導具】や【青黒魔導具】、アビスへの対策としてこの頃の環境では優秀で、【青黒魔導具】対面ではすでに出ている《「無月」の頂 $スザーク$》に対してもcipでの効果バトルができれば十分な除去になったりする場合もある。勿論アビスに関してはアビスドラゴンにノータッチなため完全な蓋ではないが、それさえ気を付ければ問題ない。【青黒緑CRYMAX ジャオウガ】に対しても、単体ではどうということもない《アーテル・ゴルギーニ》や超次元召喚準バニラドラゴン、《五番龍 レイクポーチャー ParZero》を除けば、メジャーな採用クリーチャーは大体縛れる。
DM24-EX2期時点では、ドラゴン基盤の相対数が少なめなことから、ドラゴン基盤対策として1枚積みされるケースが散見される。
DMPP-21で実装。
通常版では唸り声や咆哮しかせず、シークレット版でのみ言葉を発する。
《ドラゴ大王》に敗れたクリーチャー | 対応するボス格クリーチャー |
《超神星ジュピター・キングエンパイア》 | 《超神星ネプチューン・シュトローム》 (デュエプレ版不死鳥編ラスボス) |
《世紀末ヘヴィ・デス・メタル》 | 《破壊龍神 ヘヴィ・デス・メタル》 (デュエプレ版戦国編ラスボス) |
《復讐のバイス・カイザーZ》 | 《時空の封殺ディアス Z》 (デュエプレ版覚醒編ラスボスの一角) |
《偽りの悪魔神王 デス・マリッジ》 | 《悪魔神王バルカディアス》 (デュエプレ版覚醒編ラスボスの一角) |
《獅子頂龍 ライオネル》 | 《「俺」の頂 ライオネル》 (エピソード2の敵対種族ゼニスのリーダー格) |
Q.《龍世界 ドラゴ大王》の2つ目の能力で、バトルさせたい自分のクリーチャーとして《龍世界 ドラゴ大王》自身を選ぶことはできますか?
A.はい、《龍世界 ドラゴ大王》自身を選ぶこともできます。
引用元(過去のよくある質問より)
Q.《龍世界 ドラゴ大王》をバトルゾーンに出すタイミングで、既にバトルゾーンに出ている、「ドラゴンではないクリーチャー」はどうなりますか?
A.そのまま留まります。3つ目の能力は、《龍世界 ドラゴ大王》よりも後に出る「ドラゴンではないクリーチャー」が出せなくなる能力です。
引用元(過去のよくある質問より)
Q.自分のバトルゾーンに《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》があり、相手のバトルゾーンに《龍世界 ドラゴ大王》がいます。自分が《終断δ ドルハカバ》を召喚した際、《終断δ ドルハカバ》は《龍世界 ドラゴ大王》の効果によってバトルゾーンに出るかわりに墓地へ置かれますが、この際、封印を外すことは出来ますか?
A.はい、外せます。闇または火のコスト5以上のコマンドを召喚していれば、それがバトルゾーンに出ているかどうかは問いません。
引用元(2020.2.26)
Q.自分は《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文側を唱えて、マナゾーンから《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》と《龍世界 ドラゴ大王》と《偽りの王 ヴィルヘルム》の3体をバトルゾーンに出しました。この状況で、相手のマナゾーンにあるクリーチャーは全てバトルゾーンに出るかわりに墓地に置かれますが、《偽りの王 ヴィルヘルム》の「墓地に置かれた時」の能力は、相手のクリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれるたびに誘発しますか?
A.はい、その状況で《偽りの王 ヴィルヘルム》の「墓地に置かれた時」の能力は、クリーチャーがマナゾーンから墓地に置かれた枚数だけ誘発します。
(総合ルール 603.2) 引用元(2020.11.13)
Q.バトルゾーンに自分の《弩闘!桃天守閣》があり、相手の《龍世界 ドラゴ大王》がいる状況です。自分が《眠りの森のメイ様》をバトルゾーンに出す時、どちらの置換効果が適用されますか?
A.《龍世界 ドラゴ大王》の置換効果が先に適用されます。《眠りの森のメイ様》の「タップしてバトルゾーンに出る」は状態定義効果です。状態定義効果は置換効果によってカードが実際にそのゾーンに置かれない場合は何もしません。そのため、《龍世界 ドラゴ大王》の置換効果がまず適用され、その結果《眠りの森のメイ様》がバトルゾーンに出るかわりに墓地に置かれ、《弩闘!桃天守閣》の置換効果を適用するタイミングはありません。
引用元(2021.2.19)
Q.自分の《龍世界 ドラゴ大王》と《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》がバトルゾーンにいる状況で、自分は手札から《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》を召喚し、《龍世界 ドラゴ大王》の能力により、バトルゾーンに出すかわりに墓地に置きました。この時、《龍装艦 チェンジザ》の「コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時」の能力はトリガーしますか?
類似例:《ジョット・ガン・ジョラゴン》
A.いいえ、トリガーしません。召喚した《冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」》は結果的に手札から墓地に移動していますが、「捨てる」効果で移動していないので、《龍装艦 チェンジザ》の能力はトリガーしません。
引用元(2021.8.6)
Q.自分の闇のクリーチャーとタマシードがバトルゾーンに1つもない状況です。
《深淵の支配者 ジャシン》をバトルゾーンに出す際、相手の《龍世界 ドラゴ大王》の「ドラゴンではないクリーチャーが出る時」の置換効果や《アルカディアス・モモキング》の「各ターン、はじめて出る相手のクリーチャーは、タップして出る。」は適用されますか?
A.はい、適用されます。《深淵の支配者 ジャシン》はバトルゾーン以外ではタマシードでありクリーチャーですので、バトルゾーンに闇のクリーチャーや闇のタマシードがない状況でも、クリーチャーを出すことを置換する効果や、クリーチャーに対する状態定義効果が適用されます。
引用元(2022.9.9)