《メンデルスゾーン》
コスト2にして一気に最大2マナブーストできる驚異的なポテンシャルを持つ呪文。 2ターン目に撃って2マナブーストに成功すれば、3ターン目にして5マナのカードを使用できる。 比較対象には《龍の呼び声》がある。そちらは少なくとも1枚のマナブーストは確約されており、それがドラゴンであれば同じく2枚のマナブーストができるので、安定性は高い。しかし、2ターン目に撃てることと3ターン目に撃てるのでは得られるテンポアドバンテージに埋めがたい差があるため、《メンデルスゾーン》の採用の方が圧倒的に多くなっている。 この2→5の動きはドラゴンを軸とする大きな強みであり、《ボルシャック・栄光・ルピア》と並び【連ドラ】の初動として重要な役割を担っている。 このカード自身がドラゴンでないことが最大のネックであり、4枚積み必須のこのカードにとっては、同名カードが捲れてマナブーストに失敗する可能性が常に付き纏う。 加えて火と自然の多色という点もデッキビルディングに大きく影響を与える。このカードを2ターン目に安定して撃つためには、デッキのドラゴンは火と自然を多めにし、かつ単色のカードも一定の枚数採用する必要がある。 とはいえ、コスト2の初動で2マナブーストを行えるメリットはかなり大きく、上述の事故の可能性を孕むことはこのカードの採用から手を引く理由としては弱く、今も昔も【連ドラ】ではほぼ必須カードとして活躍している。
他のカード・デッキとの相性
環境においてエピソード2でのドラゴンをプッシュする流れの中で登場。当時のカードプールではマナブーストや受け札を組み込むとデッキのドラゴンの比率がどうしても下がり、期待値の高い2マナブーストの両立は難しかった。 革命編ではS・トリガー持ちドラゴンや革命0トリガーの《ボルシャック・ドギラゴン》が登場するなど、年々防御札になるドラゴンが増加。このカード以外をほとんどドラゴンで占めたデッキを作ることも可能となり、【連ドラ】では鉄板のマナブーストとして愛用されるようになった。 このカードが登場してからは、《コッコ・ルピア》などドラゴンと相性の良いカードでも、種族にドラゴンを持たないだけで袖にされるなど、デッキ構築に大きな影響を与えた。 双極篇では《ボルシャック・ドラゴン/決闘者・チャージャー》などドラゴン側を持つツインパクトが登場。【モルトNEXT】では、殿堂入りした《フェアリー・ギフト》と《スクランブル・チェンジ》※を入れたドラゴン34枚体制でデッキが組まれることが多い。
DMBD-16で《ネオ・ボルシャック・ドラゴン/ボルシャックゾーン》と《ボルシャック・栄光・ルピア》が登場した。 しかし、実際は《王来英雄 モモキングRX》や《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》や《インフェル星樹》や《「助けて!モルト!!」》や《王道の革命 ドギラゴン》のようなコスト5で強力なカードもあり、それを2→5の動きで3ターン目に召喚する手段としては依然として代替不可能の存在となっている。 また、マナゾーンのドラゴンの枚数が多いほど出せるドラグハートの幅が広がる《爆炎龍覇 モルトSAGA》にとっては余った2マナで最大2マナブーストもできるこの呪文と相性が良い。 永らくアドバンス・オリジナルを問わずこれを軸にしたドラゴン基盤は、構築上対策困難な高速コンボデッキである【絶望神サガループ】が環境を支配していた時期ですら【絶望神サガループ】側ががもたつけば十分勝てた上に、【絶望神サガループ】対策がこのデッキにはほぼ効かず、逆に対策を打っているデッキはその分汎用性やデッキパワーを下げてしまいこちらへの勝率が下がってしまったため、一定の戦果を挙げた。 だが、《ヨビニオン・マルル》登場後は、マナを伸ばすにしても自由度の高い《マルル》軸で良いという風潮になり、ドラゴン基盤自体が数を減らした。 流通・再録について
その他
デュエル・マスターズ プレイスでは
「文明の解放」システムにより、TCG版より容易に最速で唱えられる。
関連カード
フレーバーテキスト
収録セットデュエル・マスターズ
デュエル・マスターズ プレイス
参考
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