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轟速 ザ・レッド C 火文明 (4) |
クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 4000 |
スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない) |
能力はスピードアタッカーのみだが、同じ弾の《轟く侵略 レッドゾーン》や《超音速 ターボ3》の2枚が持つ「侵略-火のコマンド」とデザイナーズコンボを形成している。
単体性能はイマイチだが、侵略元としてスピードアタッカー&コマンドの優秀さを知らしめた1枚。
また、微々たる強みとはいえ、単独でもパワーの高い《撃墜団長メッツァー》ないしはマナ武装抜きになった《爆轟 マッカラン・ファイン》程度に今引きで役立つ。
次弾以降も《超轟速 マッハ55》のように「侵略-火のコマンド」のカードプールが増えて需要のあるカードだったが、今やインフレによってこれよりも侵略元に適したクリーチャーがじわじわと登場していき、最終的にはその立場を失っている。
《一撃奪取 トップギア》のコスト軽減からこのクリーチャーに繋げて即侵略という流れは【レッドゾーン】の黄金パターンであり、登場以来、同コストの《轟速 ザ・ゼット》と共に【レッドゾーン】のキーカードとして活躍してきた。
だが単体では淡白なスペックの準バニラなので、初期型の【レッドゾーン】が使われていた頃は超次元呪文から呼び出せる《勝利のガイアール・カイザー》など汎用性の高いカードが好まれ、このカードの評価はあまり高くなかった。これは革命編初期の環境ではまだ【速攻】の旨味が注目されておらず、【レッドゾーン】という専用構築自体がそれほど定着していなかったことを表わしていると言える。
程なくしてDMD-27にて《轟速 ザ・ゼット》が誕生。《轟速 ザ・レッド》のスペックが良好というより、8枚体制で侵略元がデッキに積めるという理由から採用は継続する。
かろうじて《轟音 ザ・ブラックV》とは多色と単色の違いで差別化点を主張できていたこのカードだが、DMRP-05で《暴走 ザバイク/ブンブン・バースト》が登場。呪文面で《洗脳センノー》などの侵略メタを除去でき事実上の上位互換として運用できることから、シンプルな侵略元として立場が怪しくなり始めた。
闇の入らないデッキでは9枚目以降の赤単4コスト侵略元として数合わせ的に採用されていたが、超天篇で上位互換に近い性能を持つ《暴走獣斗 ブランキー》や、コスト3SAコマンドの《覇王速 ド・レッド》や《撃速 ザ・グナム》が登場。ここまで侵略元が充実してくると、いかに侵略に適合したスペックと言えども採用を見送られるようになった。
そしてトドメと言わんばかりに、DMEX-13にて事実上の上位互換となる《響役者 ナリモノヤゴウ》が登場。あちらは侵略者を持たないが、これによる差別化点は《音速 ガトリング》の侵略元になれるか否かのみ。おまけに侵略者を持っていると《ドギラゴン一刀双斬》で破壊される可能性もあるため、あちらに敵う点は無いと思って良いだろう。
DMRP-20では《轟速 ザ・Re:ッド》としてリメイク、DM22-EX1では《轟速 ザ・レッド/超次元キル・ホール》としてツインパクト化された。やはりこちらには実質的な差別化点が存在しない。