表向き

そのカードが自分にも相手にも見える状態のこと。
公開ゾーンのカードは基本的に表向き、非公開ゾーンカードは基本的に裏向きである。

このページでは主に『裏向きのカードを表向きにすること』について扱う。

  • 総合ルール109.2cの「表出(ひょうしゅつ)」とは意味が違う。
    • 表出とは、表向きであることに加え、それが一番上として表れていることを指す。デュエマの用語としては「オブジェクト」ということに等しい。

『見る(見せる)』と同様、山札手札シールド、つまり元々非公開情報であるものは表向きにされうる。

カードを表向きにする効果は、表向きにした後に別のゾーンや別の山札の位置に置かれることが多い。
テキストにその指示がない場合、原則として解決後には元通りの順番で裏向きに戻す
『好きな順番で』と書かれていない限り、表向きにしたカードの順番は変えられないので注意。

+  表向きにした後の処理のパターン

《アクア・マスター》《捜索甲冑ゴロンガー》等、表向きにしてそのままにする能力も存在する。
このタイプの能力カードを表向きにしたままゲームを続行するという意味で「プレイ」という語を使っているものが多い。

シールド・ゴー《Dの天牢 ジェイルハウスロック》《神聖で新生な霊樹》などゾーン追加時に表向きにして置く能力の場合も、特に注釈は無いが表向きでゲームを続行する。

常にランダム性が求められる山札手札カードを表向きのままにする能力はほとんどないが、シールドの場合はS・トリガーの位置が重要になったり、シールド・ゴー裁きの紋章のようにシールドゾーンでの存在を明示することが戦略となったりするため、一度表向きにしたらそのままになるものがいくらか存在する。

表向きになったカードは公開情報となるため、本来なら「非公開ゾーンにおけるカードの選択はテキスト強制であっても任意となる[1]」という裁定が適用されるゾーンであっても、表向きになっているカードによって処理が可能ならば結局強制になる
例えば、相手が呪文を唱えたことにより《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》の能力がトリガーした時、この能力で自分のシールドを見た場合、見たシールドの中に仮に呪文があっても唱えないという選択ができる。しかし表向きの呪文があれば、シールドの中に呪文がある事は明らかであるため唱えなければならない。

  • 表向きにしている間、それらのカードはゾーンを移動するわけではなく、元のゾーンに属した状態のまま表向きとなっている。
    なかでもよくある勘違いとして、「山札を表向きにした際に裏向きのカードがなくなった場合はそのままライブラリアウトしてしまう」というものがあるが、実際には山札に属しているままなのでそのようなことにはならない。ただし一般的にそのような処理を行う効果はその中からカードを手札に加えるなどして移動させるものが大半であり、当然ながらそれらの結果によってはライブラリアウトが起こり得る。
    • 一方で山札の場合に限っては他にも「山札から踏み倒す効果で山札を表向き(あるいは見る状態)にしている際、なんらかの効果で山札を参照する場合は、表向き(あるいは見る状態)のそれらのカードを参照できない」といったルールが存在する。
      これは総合ルール605.4によって規定されており、2つの例も併記されている。以下にその例を引用する。
      例:《聖霊左神ジャスティス》の効果で山札の上5枚を見て、その中から《エナジー・Re:ラ
      イト》を唱えた場合、効果で見ている5枚は《エナジー・Re:ライト》の効果の影響を受けな
      いため、山札の上から6、7枚目の2枚を引きます。
      
      例:《蒼き守護神 ドギラゴン閃》の「ファイナル革命」で山札の上4枚を表向きにし、その
      中から《魔帝連結 ガイゼキアール》を出す場合、出る《魔帝連結 ガイゼキアール》の「EX
      ライフ」でシールド化するのは、見ている4枚の下にある5枚目のカードです。
      要するに、表向き(あるいは見る状態)にしているカードの下から山札を参照することになる。
      これらのルールは紛らわしいが通常のデュエルでも起こり得る状況なので、しっかり把握しておきたい。
  • 山札のカードを表向きのままにしてゲームを続けるカードとしては《ラグーン・マーメイド》が存在する。ただしこの能力は山札の一番上に来ているカードだけを表向きにするもので、山札内でカードが移動した場合は一番上のみが表向きになりそれ以外が裏向きになるように変更する。
    • 何かを踏み倒す効果ではないため、総合ルール605.4の対象外であり、このカードのせいで山札の上が参照されなくなるといったことはない。

参考


[1] 相手は非公開ゾーンに該当カードがあるかどうか判別できないため