除去コントロール

文字通り、相手のクリーチャーを手堅く除去することに特化したコントロール。もしくは、それをコンセプトにしたデッキ。除去コンとも略されることが多い。

積極的に相手のクリーチャーを除去することによって、速攻相手に息切れを狙ったり、クリーチャーコントロール相手にバトルゾーンの制圧されることを防いだりする。

呪文主体のデッキにはあまり刺さりはよくないが、デュエル・マスターズではクリーチャーが全く入らないデッキを作ることはまずないため、全く刺さらないことはほぼない。
しかし、【青魔導具】のように1ショットキル直前までクリーチャーを出してこない構築など、刺さらない対面も存在する。

ただ、除去するだけの戦術では、後から出てくるスピードアタッカー進化クリーチャーなどの召喚酔いしないクリーチャーの攻撃には対処できず、グッドスタッフ性が高いフィニッシャーに一気に逆転されることもあるため、除去だけでなく、なにか+αの戦術は必ず必要である。

ブロッカーニンジャ・ストライクなどの防御札を搭載したり、ハンデスランデスロックなどを駆使して妨害など、他のコントロールでも行われている戦術は必須。

除去は、たいていは呪文に任せることが多いが、cipなどで除去能力を持つクリーチャーや、マッハファイターアンタップキラーなども存在するため、それらを駆使したクリーチャーコントロール型の構築になることもある。

  • 普通は、積極的に除去していくことを除去コントロールと呼び、S・トリガーなどの防御札でカウンターとして除去を狙うのは除去コントロールとは言わない。

除去コントロールの変遷

基本セットの終わりまでぐらいはクリーチャー戦がメインにエキスパンションが作られ、【アクアンブラック】【リーフ青単】の方がメジャーなデッキだった事もあり、除去コントロールデッキはマイナーであった。

闘魂編に入ると《フェアリー・ライフ》《エナジー・ライト》《ミスティック・クリエーション》など汎用性が高い呪文型デッキが流行する。《バースト・ショット》《デーモン・ハンド》で大型にも小型にも対応でき、環境にいた赤単黒赤にも有利に働いた。チャージャーが出る以前は白抜き4色自然のブーストからフィニッシャー・全体除去に繋げるパターンも存在したが、チャージャーの登場以降は自然無しでも適度なマナ加速が可能となり、構築の幅も広がっていった。

聖拳編環境では【ボルバルブルー】の台頭によりこのデッキタイプは一時期廃れる事に。転生編環境では《無双竜機ボルバルザーク》が殿堂入りとなった事から、除去コントロールのフィニッシャーを務めるようになった【除去ボルバル】が登場。このほか普通の除去コントロールも環境に復帰した。ただ、2005年度の公式大会では準決勝以下の制限時間が10分間と短かったため、一部のプレイングの早いプレイヤー以外は【除去コントロール】を使いこなせなかったと言われる。

革命編環境では【黒単ヘルボロフ】がトップメタとなり、以降【レッドゾーン】《伝説の禁断 ドキンダムX》を獲得するまで環境において1人勝ち状態のトップメタであった。

革命ファイナル終盤の初期型の【ドルマゲドンX】(いわゆる【黒赤デッドゾーン】)は除去ハンデスを延々と放てる凶悪なデッキタイプであり、悪名高き【緑単ループ】ですらこのデッキを天敵としていた。この完全体の【ドルマゲドンX】DMR-23の発売から2017年2月26日の殿堂レギュレーション改訂の間までの2ヶ月しか通常環境にはなかった。

双極篇では【デ・スザーク】が確立。DMEX-02で露骨なメタカードとして《ポクチンちん》が登場したが、《ポクチンちん》がバトルゾーンに出るタイミングによっては後続で墓地肥やしして《卍 デ・スザーク 卍》で除去して形勢逆転できるほど対応力が高かった。

参考