《デーモン・ハンド》
デーモン・ハンド R 闇文明 (6) |
呪文 |
S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
+
| | 公式の禁断文字版を英語化したもの
| DEMON HAND R Darkness (6) | Spell | ST (When this spell is put into your hand from your shield zone, you may cast it for no cost.) | Destroy one of your opponent's creatures. |
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DM-01で登場した闇のハンド呪文。
S・トリガーと相手のクリーチャー1体を破壊する確定除去能力を持つ。
変遷
シンプルながら、長年デュエマで活躍し続けるほどのカードパワーを持つカード。
S・トリガー付きのため、非常に使い勝手がよく、発売当初から多くのデッキに採用されてきた。
後にS・トリガーでなくなった《チェイン・スラッシュ》が登場したものの、この種の除去カードは概してS・トリガー付きの方が便利なため、使用率はこちらが圧倒的に高く、S・トリガーの有用性の高さを示した1枚でもある。
ただ、【除去ボルバル】の場合は《母なる大地》で呼び出せる諸々の単体除去クリーチャーの方が取り回しが良く、そちらのデッキ自体呪文墓地回収を得意としていなかったため、1枚か2枚程度に抑えるか、もしくは不採用の場合も珍しくなかった。
極神編環境に進出した【ボルメテウスコントロール】は当時としても1枚積みが20種類近くある構築が普通であったが、除去性能が優秀という事で4枚積みされることがザラであった。
《地獄門デス・ゲート》の登場で立場が危ぶまれたが、あちらはスピードアタッカーや進化クリーチャーを多用するデッキに対して効果が薄いという弱点があるため、こちらにも採用の余地は十分にあった。
中でも《超電磁コスモ・セブ Λ》や《勝利宣言 鬼丸「覇」》といった強力なアタックトリガーを持つクリーチャーを攻撃後に破壊できることが買われた。
その後も墓地肥やしが付いた上位種の《デビル・ハンド》が登場するが、墓地肥やしを必要としなければ手打ちがしやすいこちらの方が使用感は勝った。
さらにマナ武装達成によって《デーモン・ハンド》以上の破壊力を発揮する《魔狼月下城の咆哮》が登場するが、黒単でしかフルスペックが発揮できなかったので、多色構成では変わらず採用されていた。
特に自然と組み合わせると2→4→6の流れから手打ちがしやすくなる。
デュエマ黎明期より13年ほど経過したDMR-17で、ついにクリーチャー版の《デーモン・ハンド》である《凶殺皇 デス・ハンズ》が登場。《デーモン・ハンド》はコストが1軽い、《邪眼皇ロマノフI世》、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》、《龍素知新》、《目的不明の作戦》で唱えられる、《暴走龍 5000GT》、《龍世界 ドラゴ大王》、《単騎連射 マグナム》、《時の法皇 ミラダンテXII》などに引っかからないという点があるものの、あちらのクリーチャーが残るという点が響き、採用率を落とした。
【オールデリート】では、そのデッキ自体マナが伸びるので6コストで手打ちする機会がある点、デッキコンセプト上打点を残す必要が無い点、《時の秘術師 ミラクルスター》の能力によってついでのように回収できる点などから、《凶殺皇 デス・ハンズ》の登場後も優先して採用されていた。
その後1コスト上にスーパー・S・トリガーを持つ《冥王の牙》が登場。手打ちだとこのカードと同じ効果しかないが、スーパー・S・トリガーで闇の非進化1体をリアニメイトできる。除去と展開を同時にこなすハイスペックなS・トリガー呪文に後塵を拝することになった。
それでも《邪眼皇ロマノフI世》の圏内であるなどコスト6のS・トリガー呪文としては長らくアイデンティティを保ち続けていたが、DMRP-06ではついにこのカードと全く同じコスト・効果・名前を呪文面として持つツインパクトである《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》が登場。《斬隠オロチ》などのクリーチャーであることがデメリットになりうるカードを使わない限りはほぼ差し替えられることに。
その後、タマシード版の《ヴィオラの黒像》、完全上位互換となる《堕獄呪文「ハンド」》が登場。このカードだけの利点ももはやなくなり、後輩たちに完全に出番を譲ることになった。
今や使われなくなってしまったカードだが、今引きやS・トリガーによって助けられたプレイヤーは数知れず、デュエマの歴史を築いた1枚と言える。2003年から2018年で全国大会優勝者に使われた枚数が多いカードランキングでは、《エナジー・ライト》と同立2位を飾っている。
その他
- かつては複数枚の入手に苦労するカードのひとつだったが、スーパーデッキを中心に複数枚再録が何度も続いた結果供給過多となり、今やカードショップのストレージボックスを漁っても簡単に手に入るようになっている。
- 構築済みデッキではよく4枚積みされるが、実際デッキを調整すると2〜3枚で足りることもしばしばある。この辺は個人の好みであるが、当然ながら4枚積みのほうが安心感は倍以上にある。
- 因みに「全方位カードファイル vol.1」にも「『闇』で勝負に出たいなら、何よりまずコレを4枚集めるべし!!」という寸評があったぐらいである。
- DMX-22ではなんと禁断文字版のテキストで再録された。イラストもDMC-46のフルフレーム仕様のものでの再録となっており、当時からの愛用者や革命編世代など多くのプレイヤーにとってサプライズとなった1枚と言えよう。解読すると以下のようになる。任意(may)と強制(命令文)との違いや「for」の用法、英語における「1体」の表記(one of them)等、短い中にも英語のエッセンスを感じさせる、味のある文となっている。
ST (When this spell is put into your hand from your shield zone, you may cast it for no cost.) |
Destroy one of your opponent's creatures. |
- ちなみに上記の文は再翻訳版とでもいう文章で、Kaijudo版《デーモン・ハンド》の「Terror Pit」のテキストとはまた異なる。
+
| | www.kaijudochannel.com/card/23/Terror-Pit
| Terror Pit ★★★ Darkness (7) | Spell | Shield Blast (Instead of putting this spell into your hand from a broken shield, you may cast it for free.) | Banish target enemy creature. |
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- カードイラストで餌食になっている牛鬼のようなクリーチャーはDM-10の《スパイラル・ゲート》にも登場し、同様に酷い目に遭っている。しばしば勘違いされがちだが、「デーモン・ハンド」とはこの牛鬼の手ではなく、周りで牛鬼を引きずりこんでいる無数の手のことを指しているものと思われる。またプロモ版のイラストを見るとこの手は真の姿である《凶殺皇 デス・ハンズ》本人の手ではなく、デスハンズ自身が呪文のようなもので呼び出したのがデーモンハンドの正体のようである。
- 『デュエルマスターズ 超全集 革命ファイナル』には「サモ・ハン・キンポーよりデモハンだな!!!」というダジャレが掲載されており、公式でも「デモハン」という略称が使われていることが分かる。因みにサモ・ハン・キンポーはコロコロコミックの記者である菊池修が敬愛する香港映画スターである。
DM-01に収録された6コストのS・トリガー呪文。
俗に言う三大S・トリガーである。
デュエル・マスターズ プレイスのDMPP-01でのベリーレア、コスト6、S・トリガーサイクルとして登場した。
関連カード
収録セット
参考