【アクアンブラック】

驚異的なドロー能力を持つ《アクアン》を核にし、文明文明の2色で構成されるデッキ。通常はビートダウンで組まれる。

アクアン R 水文明 (4)
クリーチャー:サイバーロード 2000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の山札を上から5枚、表向きにしてもよい。その中の光と闇のカードをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを自分の墓地に置く。
機怪人形ガチャック UC 闇文明 (3)
クリーチャー:デスパペット 2000
ターボラッシュ
TR−このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地に置いてもよい。

構築はカードが30枚程度、のカードが10枚程度というのがメインであった。極端な話、水のカードが《アクアン》《サイバー・ブレイン》各4枚のみという構成もあった。

闇のウィニークリーチャーを中心に展開し、4ターン目のアクアン、《サイバー・ブレイン》で手札補充。さらにハンデス呪文や展開を行いつつビートダウンして相手を追いつめていく。ブロッカー対策や最後の一押しに《ハイドロ・ハリケーン》が投入されていたことも。

《剣舞の修羅ヴァシュナ》《スネークアタック》など、にも当時の基準で言って優秀な打点要員が存在しており、手札補充しながらひたすら殴るというプレイングも時には行われた。

プレイヤー攻撃可能な1コストウィニーを重用して物量でブロッカーを踏み越える対【アクアンホワイト】型もあった。

最初の殿堂制施行で《アストラル・リーフ》他のカードが殿堂入りした後に真っ先にメタゲームの中心になったデッキ。闘魂編で新たに加わった《飛行男》《機怪人形ガチャック》《スケルトン・バイス》などの強力な闇のカードをアクアンのドロー能力で生かす先鋭的な構成を取り、当時では隙の無い強力なデッキだった。
しかし、DM-09《光器ペトローバ》が出現し、クリーチャーデッキは種族を絞って組まれることが多くなる。自然に比べて貧弱な種族が多かった闇のクリーチャーを使うこのデッキはメタゲームから遠ざかることになった。同弾に登場した《サウザンド・スピア》でひとまとめに焼かれるようになったというのもある。その後の聖拳編で光の主力種族がさらに強化されたためにマイナーな存在に。

後にアクアンはプレミアム殿堂、さらに、《サイバー・ブレイン》プレミアム殿堂となっているため、無理に組もうとしても《暗黒秘宝ザマル》の無い【準黒単】となってしまい、存在意義が消えてほぼ消滅したデッキと言える。

  • 《機怪人形ガチャック》をビートダウンの主力においていたため、「ガチャックス」という通称で呼ばれていたこともある。

参考