《バーニング・フィンガー》

バーニング・フィンガー UC 火文明 (2)
呪文
S・トリガー・プラス(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、この呪文にP能力を与える)
手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。
P−相手のコスト6以下のエレメントを1つ選んで破壊する。

DM23-RP1で登場した呪文

1枚捨てて2枚引く手札交換呪文。S・トリガー・プラスにより、相手のコスト6以下のエレメント破壊する。
《バッドドッグ・プレス》上位互換のひとつ。

初動の手札交換で防御札を兼ねているのは《勇愛の天秤》と同じだが、除去を使えるのはあくまでターン2枚目以降のブレイクでトリガーした場合に限られており、手打ちや1枚目のブレイクでは単なる手札交換呪文にしかならない。

除去範囲はコスト6以下が対象で中〜大型には無力と中途半端であり、さらにS・トリガー・プラスの仕様が絡むため、有効な防御札になるかは二重の意味で相手次第である。
時にはS・トリガー・プラスの能力はおまけと割り切ることも必要だろう。

根本問題、メイン効果が火文明版・単呪文《エマージェンシー・タイフーン》という時点で採用されうるデッキがかなり絞られる。
単なる2ターン目の手札交換・墓地肥やしとして採用しているなら、必然的にそのデッキは他に《一撃奪取 トップギア》のような基本的初動を持たないことを意味する。
赤単であっても《NEXの手甲》《マルルの炎杖》《レーホウ・衛・デカッチ/「暴竜爵様のお出ましだッチ!」》の呪文側、後々を見据えた《アニー・ルピア》ポン置きなど2ターン目の初動はいくらでも候補があり、初動として1ディスカード2ドロー効果を優先選択するケースはなかなかないだろう。

《勇愛の天秤》との比較

単純化するために以下のような場合を考えてみる。

相手がパワー2000以下のクリーチャーしか使ってこない場合

相手がパワー2001以上のクリーチャーしか使ってこない場合

  • この場合は《勇愛の天秤》は除去には使えない手札交換だけのカードになるので、採用はできるだけ控えるべきである。そして《バーニング・フィンガー》の方が防御札として役に立つ可能性がある分上位互換と言える。

実際には、速攻などウィニー主体のデッキもコンボデッキなど逆にまったく使わないデッキもどちらも一定数存在するため、対戦相手の傾向はこの両極の間で常に揺れているだろう。

その上でメタゲームを読み、どちらを何枚採用すると一番勝率が高くなるかを考えるのが《勇愛の天秤》との比較では大切である。
《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》に弱いデッキは《勇愛の天秤》の優先度がやや高いなど、大まかな選択法はあるものの、事実上の相互互換と呼べる。

2ターン目の再現性を考えれば《勇愛の天秤》と《バーニング・フィンガー》はほぼ同じ役割としてみなせるため、8枚体制で運用することも考えられる。

他のカード・デッキとの相性

環境において

DM23-EX2期のCSで優勝に輝いた【赤青アポロヌス】に2枚採用されていた。《シブキ将鬼の巻》は3枚に抑えられ、空いたスペースにこちらを入れていた。

【赤黒ドルマゲドン】に通常効果メインで初動として採用される場合もある。

DM23-BD4DM23-BD5DM23-BD6DM23-BD7期にはタッチ火型の【カリヤドネループ】で結果を残した。

【白青赤ゴスペル】が環境に進出すると、5枚目以降の《勇愛の天秤》として使われるようになった。『超CSⅦ in横浜』前後に流行している軽量級除去カウンターに寄せた型では、時に採用の優先順位が《勇愛の天秤》と逆転する場合もある。

その他

サイクル

DM23-RP1イラスト効果が過去の呪文をオマージュしている呪文のサイクル。すべてアンコモンの横サイクルであり、イラストに各文明の盟主が描かれているという共通点がある。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

参考