【白青赤ゴスペル】

手札交換呪文の連打でコストを軽くした《水晶の王 ゴスペル》《キリモミ・ヤマアラシ》で射出するという、《水晶の王 ゴスペル》専用デッキ

水晶の王 ゴスペル SR 光/水文明 (9)
クリーチャー:オラクル・セレス/キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 11000
自分の墓地の呪文1枚につき、このクリーチャーの召喚コストを1少なくする。ただし、コストは1以下にはならない。
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、呪文を好きな数、自分の墓地から手札に戻す。
このクリーチャーが攻撃する時、呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
キリモミ・ヤマアラシ R 火文明 (1)
呪文
このターン、次に召喚する自分のクリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは0以下にはならない。そのクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。(「スピードアタッカー」を持つクリーチャーは召喚酔いしない)

主要カード

候補カード

《ア・ストラ・センサー》最高峰の1コスト呪文サーチ
《ロスト・ウォーターゲイト》1コストで多色カードをサーチ
《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》ドルスザクの増量/山札圧縮。自軍へのアンブロッカブル付与も強力
《セイレーン・コンチェルト》実質0コストで墓地シンパシーを1つ稼ぎ、マナ回収までできる
《バッドドッグ・マニアクス》クリーチャーを出す前に唱えれば純粋な1コスト5000火力コスト踏み倒しメタ対策に
《淡いと濃い ケローラ/♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル》メガ・ラスト・バーストを持つ時間稼ぎブロッカー/山札の上4枚から1枚カード指定で何でもサーチ
《ロジック・Re:キューブ》G・ストライク付きの基本的な呪文サーチ
《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》クリーチャー側はオマケ/癖のない2コスト初動手札交換
《エマージェンシー・タイフーン》基本は《レオポル/エマタイ》の5枚目以降だが《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》を躱すことができる利点がある
《勇愛の天秤》手札交換と2000火力モードで選べる2コスト呪文で、コスト踏み倒しメタ対策も兼ねる。S・トリガーも付いており防御札にも
《戦攻のシダン アカダシ/「いいダシがとれそうだ」》いざという時は時間稼ぎになる1コストブロッカー/手札交換の増量枠
《バーニング・フィンガー》基礎スペックは火の癖のない手札交換。プラス効果でそこそこの除去防御札
《氷柱と炎弧の決断》1体攻撃・ブロック制限、1ディスカード2ドローの2つの選択肢から合計2回効果を選べる
《T・T・T》ドローソース《キリモミ・ヤマアラシ》の水増しを兼ねた色基盤
《ストリーミング・シェイパー》パーツを手札補充しながら墓地シンパシーを稼ぐスーパーサブ
《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》呪文ロックが刺さりにくい相手への対処となる速攻メタ/ささやかながら足止めやブロッカー対策に
《「合体」の頂 アクア・TITAAANS/「必殺!ジェット・カスケード・アタック!!」》クリーチャー側はオマケ/3コストリソース札の増量
《ドリル・スコール》時間稼ぎしながら墓地シンパシーに貢献
《ラッキー・ダーツ》山札圧縮
《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》G・ストライク持ちのゼニス。自軍全体スピードアタッカー付与/コスト踏み倒しメタ軽量級ブロッカーへの対策
《強瀾怒闘 キューブリック》上手くいけば墓地シンパシーを2稼ぎながらコスト踏み倒しメタコストパワーに関係なく除去
《炎竜闘衣》5枚目以降の《キリモミ・ヤマアラシ》。墓地シンパシーとの相性という点では《炎竜闘衣》が1歩リードだが、残り2種には《ゴスペル》のcipで回収してからスピードアタッカーを後付けできるため、手札に抱えておく必要が無いというメリットがある。また、3枚とも《キリモミ・ヤマアラシ》と異なり召喚以外にも対応している。《爆流剣術 神速の技》に関しては、普通に《ゴスペル》でブレイクを入れてから《ガ・リュミーズ 卍》での追加ターン中に手打ちで唱えてパーツ回収キャントリップに賭けるという使い方もある
《キリモミ・スラッシュ》
《爆流剣術 神速の技》
《赤攻銀 サハラン/レッド・マジック》呪文墓地回収/細部は異なるが基本は《キリモミ・ヤマアラシ》の増量
《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》墓地利用スーパーサブ
《ルシファー》S・トリガーで捲れれば1ターンを凌げる上に、自分のターン中には《ゴスペル》増殖や《ナンバーナイン》呼び出しに使える
《オリオティス・ジャッジ》着地後に除去で対応する形のコスト踏み倒しメタ
《極閃呪文「バリスパーク」》1ターンを凌ぐ防御札【アポロヌス】【COMPLEX】に対する生存手段として
《スローリー・チェーン》1ターンを凌ぐ防御札。【アポロヌス】や【COMPLEX】には無力だが、単純な防御性能は《バリスパ》より基本的には高い
《S・S・S》2面除去になる上に【アポロヌス】や【COMPLEX】にも有効なS・トリガー防御札多色なのが玉に瑕
《卍月 ガ・リュザーク 卍/「すべて見えているぞ!」》クリーチャー側は闇文明だがドルスザク/攻撃&ブロックを各ターン1回ずつに制限するS・トリガー
《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》《ガ・リュミーズ 卍》や《モモミーズ'22》を捨てて大量破壊ができる防御札。4コストなので手打ちにも
《最期の竜炎》1コストで使える《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》の1体破壊ver
《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》横並べデッキへのカウンター/バウンスとはいえパワーやコストに関係なく3面除去する優れ物S・トリガー
《B.F.F. モーメント》手札枚数に依存した全体バウンスを行うS・トリガー。手札が増えやすいデッキなので相性は良い
《自由の逆転撃》敵クリーチャー2体にプリン効果逆転撃で手札から使える防御札
《伝説の逆転撃》敵味方問わず2体選んで効果バトルさせる。逆転撃で手札から使える防御札

フィニッシャー呪文

《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》手札交換水晶マナ化は使わない/ゼニス、アンノウンのフィニッシャークリーチャー呼び出し
《エンドレス・フローズン・カーニバル》疑似追加ターン獲得
《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》ドルスザクを4体まで手札墓地から召喚扱いでコスト踏み倒しし、追加ターンも獲得。踏み倒しを利用しない構築もある
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》現役時代は強力なカウンター封じであった
《ファイナル・ストップ》呪文ロック1。最軽量かつドロー付き
《禁時王秘伝エンドオブランド》呪文ロック2。除去手札交換もできるが6以上を止められない
《ミラクル・ホーリー・スパーク》呪文ロック3。G・ストライクで防御札の量増しになるが手札補充できない。上ともども《ゴスペル》から踏み倒しはできない

フィニッシャークリーチャー

《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》アンノウン呪文ロック/デッキトップ9枚から《ゴスペル》をサーチ
《引き裂かれし永劫、エムラクール》ゼニス召喚扱いでコスト踏み倒しすればその時点で追加ターンを獲得。攻撃時に大量破壊を行うか、状況次第でランデスも狙える
《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》以外を呪文ロックSA3打点を活かしたビートプランからエンド時時の踏み倒しを活かした溜めるプランまで
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》革命チェンジ元が用意できて打点がある程度並ぶあらゆるデッキに出張する呪文ロック/呪文側はギリギリ使わないこともないが基本はオマケ
《時の法皇 ミラダンテXII》S・トリガー獣ニンジャ・ストライクを粗方封じる枠
アドバンスなら《キリモミ・ヤマアラシ》から《頂上龍素 サイクリタ》《頂上の精霊 ミラクルスZ》超次元召喚するだけでチェンジ成立する

デッキの回し方

全ての型で共通して、2ターン目以降から《エマージェンシー・タイフーン》等の軽量手札交換呪文を使って墓地に呪文を溜めていく。
順調に進めば4ターン目には墓地に呪文が4~5枚程溜まるので、ここで《キリモミ・ヤマアラシ》詠唱→《水晶の王 ゴスペル》着地と繋げ、《ゴスペル》登場時効果で墓地から必要な呪文を適宜回収する。

その後《キリモミ・ヤマアラシ》効果によりスピードアタッカー化した《ゴスペル》で攻撃し、アタックトリガーでそれぞれの型に対応するフィニッシャー呪文をコスト踏み倒しで唱えてゲームエンドまで運ぶ。

長所

  • 共通

豊富な手札交換呪文によって必要パーツを手札に集めつつ、テンポを崩す事無くスムーズな墓地肥やしが可能。デッキの核となる《水晶の王 ゴスペル》は素のコストが9であるため、墓地肥やしのハードルも低め。
また《ゴスペル》はcipで墓地の呪文を好きな枚数回収可能であり、序盤に泣く泣く墓地へ落とした呪文も最終的に再び手札へ戻るので安心。

《キリモミ・ヤマアラシ》を唱えると《ゴスペル》にスピードアタッカーを付与するだけでなく、《ヤマアラシ》本体の効果と使用後に墓地へ行く事で《ゴスペル》を2コスト軽減できる。唱える前に墓地の呪文が4枚有れば合計で6コスト軽減となるため、4ターン目には残った3マナで《ゴスペル》を召喚可能となる。

墓地に呪文が溜まるので《氷柱と炎弧の決断》S・トリガー化条件も満たしやすい。同じくS・トリガーで手札交換と受けを兼ねる《勇愛の天秤》も入るため、主要な受け札である《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》《オリオティス・ジャッジ》等も合わさって防御面も十分。

《ゴスペル》自体は呪文ではないため、この手のデッキにおいて痛手となりがちな《拷問ロスト・マインド》にもある程度耐性が有る。

《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》などの大量展開メタは、極論ほぼ無効に等しい。

フィニッシャー呪文である《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》が序盤の手札交換も兼ねており、大量投入しても濁りになるどころかデッキの動きがより円滑化する。《クリスタル・ドゥーム》側のコストが11もあるため、《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》のコストにしても良い。

《ゴスペル》以外のカードが全て呪文となるケースも珍しくなく、濁りへの心配も最小限で済む。

キーカードである《偽りの王 ナンバーナイン/歓喜の歌》は呪文側で《ゴスペル》をサーチ可能、《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》はメタカードの一掃が狙える。どちらも種族にアンノウンまたはゼニスを持つツインパクトであるため、フィニッシュ段階で《ゴスペル》効果により上記の《クリスタル・ドゥーム》共々全部纏めて回収してそのまま射出可能。

《引き裂かれし永劫、エムラクール》エクストラターンの獲得も可能だが、無理に狙わずとも《ナンバーナイン》や《リュウセイ》が大量に並べば物量で強引に押し切れる。

《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》によって強力なフィニッシャーである《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を踏み倒しつつエクストラターンを獲得可能。ターン終了時に《ガリュディアス・モモミーズ》の効果で2体目の《ゴスペル》を出せば《ガ・リュミーズ》を回収してエクストラターンを繰り返し獲得する【青魔導具】染みた動きも出来る。

当然ながら《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》の出力は最高峰。コスト99のカードが最大8枚積まれるため、ほぼ全体除去といっても差し支えない。

ドルスザクには1コストで1ドロー可能な《卍 ギ・ルーギリン 卍/卍獄ブレイン》ツインパクトの物も多く存在し、それらも基本的に積み得である。

《ガリュディアス・モモミーズ》がこのデッキに必要なの全文明を兼ね備えるので、色の確保もしやすい。

ドルスザク型のフィニッシャーであった各種ドルスザクの枠を《時の法皇 ミラダンテXII》と汎用の呪文ロック札に差し替えた派生型であり、あちらの強みの多くを引き継ぎつつ弱点であった光文明呪文を克服している。

一定数搭載された革命チェンジ札により、2体目の《ゴスペル》を出してエクストラターンを追加獲得するコンボが《ゴスペル》1枚でも可能。また、エクストラターンの最大連鎖数の理論値もより高い(とはいえ、これに関してはドルスザク型の時点で既にオーバーキル程度にはある)。

ドルスザク型の時点で既に少なかった固定枠が更に減少しており、デッキの柔軟性が高い。

短所

  • 共通

墓地肥やしが重要なデッキでありながら最速始動が4ターン目と遅く、《お清めシャラップ》《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》といった主流な墓地リセットがどう足掻いても間に合ってしまう。いくら《水晶の王 ゴスペル》の墓地肥やしハードルが低めとはいえど、墓地を0枚に戻されるのは流石に大きすぎる痛手となり大幅なタイムロスを強いられる。

呪文メタも同様に厳しい。呪文への依存度は他デッキの比ではないため、場合によってはそのまま詰みに陥る。特にミラーマッチでは少しでも隙を見せた側が負けると言っても過言ではない。

相手の呪文を封殺する手段に長けるものの、それ以外への耐性はほぼ無いに等しい。G・ストライクは一応エクストラターン獲得で凌げるが、S・トリガー持ちクリーチャーやタマシードでの除去が飛んで来るとどうしようも無い。

《キリモミ・ヤマアラシ》を直前に唱えなければ《ゴスペル》は普通に召喚酔いする。ブロッカー目的や焦って召喚酔いする状態で立てても除去札で狙い打たれると元も子もないので余程の事が無い限りは厳禁である。

多色カードを全て叩き落す《七王無き宮殿》は危険。手札に抱えた《ゴスペル》を全て落とされる上にそれ自体を回収する手段は無いため、最悪の場合全滅して詰む事も有りうる。

【青赤マジック】同様、多色カードが多くなるため色事故には要注意。4ターン目にが全て揃わなければ動けず、そちらへの対策札もこのデッキに刺さりがちである。

《∞龍 ゲンムエンペラー》でほとんどのカードが機能停止する。当然《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》も対象である上、仮に撃てたとしてもコスト無限大であるため何を捨てても討ち取る事は不可能。

通常はフィニッシュに5ターン以上を所要するが、基本的に諸々の呪文ロックがどれだけ刺さるかが生存率に直結すると言っても過言ではない。呪文ロックが刺さらないのであれば、《ボン・キゴマイム》 で1ターンを稼いだ内に勝負を決めるしかない。

フィニッシュに必要なパーツが非常に多く、物量をより多く揃えたい場合はさらに時間がかかる。墓地にも《ナンバーナイン》や《リュウセイ》が置かれていると墓地リセットによるダメージも比例して大きくなっていき、物量任せのフィニッシュが遠のく。

デッキ枚数の都合上、《引き裂かれし永劫、エムラクール》は複数枚投入し辛い。よって、ドルスザク型の様に何度もエクストラターンを取る動きは難しい。呪文ではない無色カードな点も痛い所。

《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》ではの呪文は止まらないため【ヘブンズ・ゲート】系のデッキが苦手。アンブロッカブル付与の《卍 ギ・ルーギリン 卍》こそ存在するものの積まれないケースも珍しく無く、仮に出していたとしても《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》によって能力を消されるのがオチである。同様に、そちらで《ゴスペル》の能力が消されてしまうケースも不味い。

同様に《オリオティス・ジャッジ》も危険。EXライフで耐える事は可能なものの、連発されると厳しい。

メタカードの大量展開に脆弱。《「オレの勝利だオフコース!」》で一掃する動きも出来ないため、《キャディ・ビートル》《奇石 ミクセル》も並ぶと脅威と成り得る。

《卍 新世壊 卍》が存在しないため《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》も普通の呪文メタで停止してしまう。

《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》呪文ロック呪文を同ターン中に唱えるには、真面目にコストを支払うかデッキに1枚しかない《時の法皇 ミラダンテXII》を引き当てるしかない。

ロックのために革命チェンジを使う機会が多く、他の型よりもさらにメタに引っかかりやすい。

ドルスザク型と比較して単純に99コストのカードが1種類少なく、あちらで範囲除去と大型クリーチャーの排除を任されていた《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》の信頼性が下がっている。

環境において

DM23-EX3発売当初は《クリスタル・ドゥーム》《偽りの王 ナンバーナイン》を呼び出してフィニッシュする型が主流であった。一部では《引き裂かれし永劫、エムラクール》で詰める型もあった。

2024年3月に入ると《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を呼び出す型が主流に近くなった。この頃から色のバランスを考えて《エマージェンシー・タイフーン》《氷牙レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》の5枚目以降に据えた型が散見されるように。《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》型もちらほら。

全国大会2023』では、いずれも入賞はならなかったがオリジナル用のデッキに《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》型が確認され、アドバンスでは《煌銀河最終形態 ギラングレイル》型も確認された。

DMGP2024-1st』Day1個人戦(アドバンス)では【ゴスペル】括りでベスト128進出者中12人使用と予選実績4位。ベスト8に【ゴスペルデリート】が残った。Day2の3人1チーム戦(オリジナル)では、本戦進出の64チーム192人中6人が使用と【青魔導具】【青黒緑DOOM・ドラゲリオン】に並んで予選実績8位タイ。ベスト8に3面これを使用したチームと2面使用のチームが残ったが、ベスト4進出はならなかった。3面これのチームは《銀河の伝説》キング・セル感覚で1枚積みしていた。
ドルスザク不採用で《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を単純な追加ターン獲得用に単採用としつつ、追加ターンを得ながら《ドリル・スコール》で雑に縛る型も見られた。アドバンスでは、これに加えて《蒼き覚醒 ドギラゴンX》《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》ですでに出ているクリーチャーに対処しながら《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》で雑にカウンター封じすると、【ムザルミ天門】対策も十分であった。

元々《エンドレス・フローズン・カーニバル》型は存在していたが、DM24-RP1期には《エンドレス・フローズン・カーニバル》の色に合わせた【白青緑ゴスペル】なる派生形が90人参加規模のオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞。《虹色妖精ポミリン/レイニー・アトラス》《雪精 サエポヨ&ユキぴょん/ハンマー・チャージャー》《アカシック・C/「叩き潰すのよ、クラッシュ!」》《同期の妖精/ド浮きの動悸》など、合計16枚のスノーフェアリーを採用した基盤であった。

2024年5月に入ると、《流星のガイアッシュ・カイザー》G・ストライクなどへの対策として《ダイヤモンド・ソード》1枚積みした型がオリジナルチャンピオンシップで結果を出した(128人参加、4位)。

同年ゴールデンウィーク明けから、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》で得た追加ターン中に3枚程度積んだ《ファイナル・ストップ》を唱えて詰める型が見られるようになった。同じ頃、《強瀾怒闘 キューブリック》を打点の足しとメタカードによる詰み盤面回避に1枚挿した型のチャンピオンシップ優勝がオリジナルで確認された(ただし参加者26人規模)。

2024年5月のオリジナルでのチャンピオンシップ入賞数を見ると、概ね環境中位帯の上部に位置していると言える。墓地肥やしから墓地利用にタイムラグのあるデッキがこのデッキ程度しかなく、墓地リセットが環境に少なくなっているのも大きい。

同月の終わり頃には、5枚目以降の《ファイナル・ストップ》兼除去の増量として《禁時王秘伝エンドオブランド》を4枚採用した型がオリジナルのチャンピオンシップで3位入賞。6月初頭にはオリジナルの128人参加のチャンピオンシップで《奇天烈 シャッフ》2枚採用型が優勝。6月に入った頃にはも既に《禁時王秘伝エンドオブランド》が標準装備に近くなっている。

このデッキにおいては、《ファイナル・ストップ》を4ターン目に打った次のターンに追加の呪文ロックが欲しくなる場面が多いが、せっかく4マナの次は5マナに達しているということで《禁時王秘伝エンドオブランド》に白羽の矢が立ったということである。【青赤マジック】【アーテルマトリクスループ】【アカシック3】ミラーマッチには《禁時王秘伝エンドオブランド》程度の呪文ロックで事足りるのも大きい。

また、この時期あたりからは、それらと入れ替わりで《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》をすべて抜いた型が増加。【ヘブンズ・ゲート】同型など光文明呪文を通してしまう弱点が致命傷となりうる相手が増加し、フィニッシャーとしての確実性が低下したためである。

DM24-RP2発売近くには、64チーム参加の3人1チーム戦のチャンピオンシップ(オリジナル)で、《ティラノ・リンク・ノヴァ》《ルシファー》《ワーニング・スパイク》を各1枚積みした型を2人使用したチームが4位入賞した。

DM24-RP2《♪ハイパーで ハイクがますます ハイクラス》を獲得。

DM24-EX1期には【ヘブンズ・ゲート】対策としてブロッカー破壊重視で《スニーク戦車 オーリー/トゲ玉・キャノンボール》を1枚積みした型も見られるように。また、【白黒赤ファイアー・バード】の爆発的増加や【白赤緑ドリームメイト】の参入によりオリジナルに呪文デッキの相対数が少なくなったことから、それまで呪文ロックを5、6枚程度ガン積みしていたものが、フィニッシュ用と割り切って1枚から2枚、多くてせいぜい3枚に減量した型が主流の1つに。とはいえ依然として【ヘブンズ・ゲート】系統や【青赤マジック】にも勢いがあり、呪文ロックガン積みの派閥もまだまだ根強い。【白黒赤ファイアー・バード】の対策と言えばこの時期には《ブルー・インパルス/「真実を見極めよ、ジョニー!」》型も開拓された。

超CSⅦ in横浜』(オリジナルでの3人1チーム戦)では準優勝のチームが2面使用。ベスト4進出チーム12人中2人が使用と、【白緑巨大天門】と並んでベスト4実績3位タイ。予選突破のベスト128の384人中48人が使用と予選実績3位。

超CSⅦ in横浜』前後に流行している軽量級除去カウンターに寄せた型では、時に《バーニング・フィンガー》の採用の優先順位が《勇愛の天秤》と逆転する場合もある。

DM24-BD1DM24-BD2が発売されるかされないかの頃、多色マナ基盤運用と《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》墳墓避け《エンドレス・フローズン・カーニバル》1枚積みした型が流行。

DM24-RP3《最期の竜炎》《伝説の逆転撃》《自由の逆転撃》を獲得。特に《最期の竜炎》はコスト1で墓地シンパシーを2枚分稼ぎながら概ね確定除去級の除去を放ちつ上にS・トリガーまで付いている優れモノで、まさしくこのデッキのために生まれたカードと言える。《伝説の逆転撃》逆転撃コストは要求するものの《水晶の王 ゴスペル》本体が着地していれば安定したカウンター火力として運用できる上に、何もシールド0枚まで追い詰められなくともカウンター運用のためには支障が無く、複数枚無料詠唱による大逆転性能や手軽さがなくなった代わりに安定性やピンチ予防性能が増した《革命の鉄拳》と言える。

しかし9月末辺りから、一部ではディスカードを要求する《最期の竜炎》を2枚に抑え、手札消費を《最期の竜炎》よりも抑えられる《バッドドッグ・マニアクス》を3枚に増やすなど、《最期の竜炎》《バッドドッグ・マニアクス》の採用枚数が逆転した型が使われるようになった。

DM24-SP2期に入ると、軽さ、複数面干渉できる点、《DARK MATERIAL COMPLEX》などの離れることへの耐性持ちに対する優位性などから、《自由の逆転撃》を逆転撃として優先する型も散見されるようになった。
デッキ構造上《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》で追加ターンに入ることで、逆転撃コストを払ってタップしたマナをアンタップできるのが美味しい。
この時期には《エンドレス・フローズン・カーニバル》の色に合わせ、スノーフェアリー基盤としつつ水のサーチや自然のマナブースト、光の防御札を取り入れた【白青緑ゴスペル】なる派生形がオリジナルの64人参加のチャンピオンシップを優勝した。

DM24-EX2期には【ヘブンズ・ゲート】対策になる自分のターン中に唱えるオールタップとして《予言者ラメール/マスター・スパーク》を2枚積みした型も見られるようになった。

DMGP2024-2nd』Day1のアドバンス部門では予選突破のベスト128進出者が2人。Day2のオリジナル部門では予選突破のベスト128進出者8人を記録し、予選実績5位を記録。本戦では準優勝を勝ち取った。

『DMGP2024-2nd』終了直後には延命手段兼墓地シンパシー稼ぎに《ハピネス・ベル》を4枚積みしつつ、《ポジトロン・サイン》でそれを嵩増しした型が54人参加のオリジナルのチャンピオンシップで準優勝。

参考

タグ: デッキ集