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勇愛の天秤 UC 火文明 (2) |
呪文 |
S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい) |
次のうちいずれか1つを選ぶ。 |
▶手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。 |
▶相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体破壊する。 |
火力呪文としては《クリムゾン・ハンマー》《幻竜砲》《爆流剣術 炎熱の技》の完全上位互換。
手札交換を使った場合は《エマージェンシー・タイフーン》とほぼ同等。あちらとは交換順序だけが違うため、墓地肥やしとしての選択肢は狭くなるが、手札切れの時でも2枚加えられ手札補充としては優秀、といった差異が表れる。文明の特色を表していると言える。
また、S・トリガーで相手ターンに発動すれば《エマージェンシー・タイフーン》と同様に《斬隠蒼頭龍バイケン》などの旧式のマッドネスを能動的に発動する事ができる。
革命編環境から革命ファイナル環境にかけては【レッドゾーン】、【赤黒ドギラゴン剣】、【墓地ソース】を始めとして大型を使用するビートダウン系統で重用された。
特に闇系のビートダウンでは《超次元リバイヴ・ホール》と同時採用されることが多かった。捨てた手札を墓地回収によって活用できるためであった。
革命編環境当時、環境の速度的に【レッドゾーン】も4ターンキルを狙わなくとも勝てる場合が多かったため、安定5ターンキルを取るためにこれで手札を整える構築が少なくなかった。
ただ、新章デュエル・マスターズ後半あたりから2枚しか山札を掘り進めることができない上にクリーチャーが残らないという点が祟り、パーツ集めの手段としてはより見ることができる範囲が広い上に打点が残る《ゴーゴー・ジゴッチ》や《月光電人オボロカゲロウ》が【ドギラゴン剣】では優先されるようになった。《勝利のアパッチ・ウララー》の殿堂入り後、《守護炎龍 レヴィヤ・ターン》が打点補強として使われる中、ドローという役割が被る上にコスト踏み倒しが効いてより運用性の良い2コスト多色キャントリップ獣がこちらに取って代わった。
双極篇環境における【赤黒ドギラゴン剣】でもサーチを《ゴーゴー・ジゴッチ》に一任し、除去の搭載もコスト踏み倒しメタの処理など必要最小限にとどめ、残りをすべて1ショットキルに参加する札で固めるのが主流の1つとなっており、高速化した環境の中で枠が無いのが実情。
S・トリガーこそないものの手札交換としては同等の能力を持つ《カツラデランス/「アフロ行きま〜す!!」》の登場により、【墓地ソース】などクリーチャー主体のデッキではそちらに需要を奪われてしまったのも大きい。「墓地のクリーチャーの枚数」を参照するカードの場合、自身もそれにカウントできる《「アフロ行きま〜す!!」》の方が、自身は対象にならない《勇愛の天秤》より墓地肥やしの速度が早い。
それ以降では序盤にクリーチャーが残る必要のないリアニメイト系のデッキで使われることが多い。完全下位互換である《バッドドッグ・プレス》も5枚目以降として採用されている。
超天篇環境では火力の範囲外になる《音奏 プーンギ》、エスケープで場に残る《ナゾの光・リリアング》、アンタッチャブルでそもそも選べない《異端流し オニカマス》など、そこそこ見かけるカードに対して腐ることが増えた。この頃の環境で出オチにすることができるのは【青緑ジョラゴン】の《タイク・タイソンズ》程度というのが悩ましい。
王来MAX環境では《奇石 ミクセル》による詰み盤面防止のために【旅路G3】で使われた。効果は軽いなりだがS・トリガーなので《めっちゃ! デンヂャラスG3》での暴発対象にもなる。
アビス・レボリューションに入ると、受け札としての性能がより強化された《バーニング・フィンガー》が登場。序盤の火力としては使えないが終盤でも腐りにくくなっている。しかし、この頃の環境でも墓地肥やしといえばクリーチャーかツインパクトが主流であり、《バーニング・フィンガー》共々なかなか居場所を見つけられていない。使われるとすればループ型の【赤黒テレスコ=テレス】を安定させるための初動にするぐらいか。
しかしこちらを主要パーツとして採用する【白青赤ゴスペル】が成立すると一転して環境におけるメジャー札に返り咲いた。もっとも、元々単色マナに窮乏しやすいデッキなので、火単色マナ運用の意味合いも強い。
DMR-19の「天秤」サイクル。
全てS・トリガー呪文で、2つの異なる効果をモードで選べる。
Q.自分の手札が《「伝説のサイバーパワー!」》1枚だけの状況で、自分は《「伝説のサイバーパワー!」》を唱えました。手札を1枚も捨てませんでしたが、カードを3枚引けますか?
類似例:《勇愛の天秤》《閃勇!ボンバーMAX》
A.はい、引けます。
引用元(2020.12.15)