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界王類咆哮目 ジュラノキル VR 自然文明 (1) |
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン 12000 |
このクリーチャーは攻撃できない。 |
ジュラスティック・ハウル VR 自然文明 (3) |
呪文 |
相手は、自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーをすべて、自身のマナゾーンに置く。 |
DMEX-06で登場した自然のジュラシック・コマンド・ドラゴンツインパクト。
クリーチャー面は《デデカブラ》の相互互換。全体で見ればツインパクトである分そちらの上位互換である。当然【ゲイル・ヴェスパー】への投入が想定されるカードであり、《デデカブラ》、《界王類七動目 ジュランネル》と共に12枚積みできるようになった。
呪文面は相手の自身のマナゾーン枚数を上回るコストのクリーチャーを全てマナ送りにする効果。対象が相手のみになり、同数マナが範囲外になった自然版《オリオティス・ジャッジ》といったところ。
基本的に【ゲイル・ヴェスパー】は軽量除去に乏しいため、シンパシー元についでのようにそれが付いているというのは美味しい。自軍を巻き込まないのもプラス点。ただし、相手のマナが増えることと、マナゾーンの枚数と同じコストのクリーチャーには効かないことには注意が必要。一度呪文面を使用すれば相手のマナが一気に増えるので、結果的に呪文面を有効に使えるのは事実上一度だけだろう。また、【ゲイル・ヴェスパー】はコスト軽減メタを苦手とするが、それらのクリーチャーは総じて低コストであるため十分な対策とはいえない。
そして、何より特筆すべきは、アンタップ状態で1ターン目にバトルゾーンに出せる初の1コストのコマンド・ドラゴンなので、ドラゴン、コマンド、コマンド・ドラゴン指定の進化クリーチャーにとっては最軽量の進化元として重宝できる。1ターン目にこのクリーチャーを召喚し、2ターン目に《メンデルスゾーン》を唱え、3ターン目に《バジュラ・ザ・スター》を召喚するという芸当も可能。同じコストの《界王類七動目 ジュランネル》と違ってタップインしない点、呪文面付きで汎用性が高い点などが優秀。
このカードの登場によって初動が安定した【ゲイル・ヴェスパー】は4ターン目に安定して《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》でのエクストラウィンを狙うことができるようになった。ただし、それは《奇石 ミクセル》方式のコスト踏み倒しメタが立っていない場合の話であり、これだけの強化を得てもなお環境を揺るがすに至らなかったあたり《奇石 ミクセル》の壁がそれだけ大きいと言えよう。