魔誕(またん)騎士(きし)ザガーン》

魔誕の騎士ザガーン SR 光文明 (5)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6500
ブロッカー
W・ブレイカー
エスケープ
ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
各ターン、はじめて自分の手札から召喚して出した他のクリーチャーに、そのターン「ヨビニオン」を与える。

DM24-RP4で登場したデーモン・コマンド

ブロッカーW・ブレイカーエスケープヨビニオンに加え、ターン1で自分の召喚クリーチャーにヨビニオン付与する能力を持つ。

自前のヨビニオンに加え、各ターン1度だけ手札から召喚された他のクリーチャーヨビニオンを与えることができるという、ヨビニオンによる持続的な展開力に特化している。

ヨビニオン付与は強制能力ではあるが、召喚以外では発動しないため、万が一最初のターンに召喚以外の方法で自分のクリーチャーを出してしまっても無意味に効果が消費されることはない。

単純なスペックのみを見ても、エスケープ持ちブロッカーの防御力に加え、コマンドであることにより《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》の侵略に対応可能という高い制圧力を有しており、単なるシステムクリーチャーの枠では収まらない活躍としぶとい耐久が可能。

ヨビニオン付与が「はじめて自分の手札から召喚して出した」クリーチャーが対象であることを逆手に、このクリーチャーを召喚せずに出せば出たターン中にいきなり他のクリーチャーにヨビニオンを与えることも理論上可能。ただし、要求コストが膨大になるうえにこのクリーチャー自身のヨビニオンが発動できないという問題があるため、基本は普通にこのクリーチャーを召喚し、返しのターンをエスケープで耐えて次ターン以降に本領を発揮していくスタイルが良いだろう。

ターンに縛りはないため、手札からの召喚であれば相手のターン中に召喚したクリーチャーにもヨビニオンを付与できる。
よって、S・トリガーニンジャ・ストライクなど召喚扱いになる手札誘発と相性が良い。
例えば、《忍蛇の聖沌 c0br4》S・トリガーで出たならそれのcipと合わせて一度にコスト5以下のクリーチャー2体を呼び出すことが可能となる。

ヨビニオン付与は豪快で特徴的かつ無限大の拡張性を持つ非常に興味深い能力ではあるのだが、【青黒緑マルル】のような「特定のクリーチャーを山札から確実に呼び出す」コンセプトのデッキでは運用難易度が少し高くなる。ターン中最初の正規召喚を強制ヨビニオンにするため、コストが2番目に低いクリーチャー以外を最初に召喚してしまうと想定していないクリーチャーが呼び出されてしまう。
また、この手のデッキにおいては「目的のクリーチャー」は《天災 デドダム》《鬼札アバクと鬼札王国》など1枚出せれば2枚目以降を山札から探さずとも問題ない初動札が多いという問題点もある。
とはいえ、確実性を失うのは厄介ではあるが、次のターンに繰り出す「相手との戦力差を決定づける、デッキの本命クリーチャー」にオマケでランダムな踏み倒し能力をつけられるというのが凶悪極まることは間違いない。プレイングさえ誤らなければ問題なく有効活用できるだろう。
ひとつだけ良くない点を挙げるとするなら、このクリーチャーは光の5コストであり、これは4・5ターン目に出すのが一般的なコスト帯である。4・5ターン目はまさにその「相手との戦力差を決定づける、デッキの本命クリーチャー」を出したいターンである。故に、このクリーチャーをデッキの動力として運用する場合、立ち上がりが一手遅れてしまうリスクが発生する。
そうなるとこのクリーチャー自身、すなわちこのクリーチャーから呼び出せるコスト4以下のクリーチャーを「デッキの本命クリーチャー」とするのが安牌だが、相手との戦力差を決定づけるようなパワーカードは基本的にコスト5以上であり、デッキ構築の難易度が跳ね上がってしまう。
公式的には、あくまでも雑に頭数を稼ぐ目的で作られたクリーチャーなのだろう。
そういう意味では【白単メカ】などに適しているだろう。

ハイパーエナジーなどのコスト軽減を持つファッティヨビニオンを付与すれば別のファッティを踏み倒す可能性を期待できるが、やはりこちらも運次第。

ヨビニオンのテキストからわかる通り、付与は強制でも実際に使うかどうかは任意である。ヨビニオンは山札に踏み倒せるクリーチャーが残っていない場合に山札全てを相手に公開するという情報アドバンテージの大きな損失を生み出す能力であるため、デッキの最小コストクリーチャーを召喚した場合等は使わないことを選択したい。

中量級ブロッカーということで、【4色ディスペクター天門】に向いている。若干特殊な構築になるかもしれないが、組もうと思えば《アクアン》確定呼び出し型も組める。【5色ディスペクター】なら次のターンに《頂上電融 クライアッシュ“覇星” '22》を呼び出し、そこから《砕慄接続 グレイトフル・ベン》に連鎖してやりたい放題する体制を整えるという手もある。

編にコンボやスーパーサブ枠の呼び出しを狙わなくとも、【超光喜 エルボロム】《超光喜 エルボロム》本体を呼び出すために使うことも考えられる。

サイクル

関連カード

収録セット

参考