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DM24-BD4参考フレーバー |
一方でDM-09の《呪縛の剣豪バロスト》以来その執行が仄めかされてきた「生贄を使って『バロム』を呼び出す」儀式もまた、《バロスト》が生贄にされたらしい点などが上記のDM24-BD4における魔誕と酷似している。
したがってエピソード世界においてもDM24-BD4と同様の魔誕が行われていた可能性、ひいてはそもそもDM24-BD4はゴッド・オブ・アビス世界ではなくエピソード世界における魔誕を描いている可能性がある。
また、「夜の死神四天王」についても上述したようにゴッド・オブ・アビス世界における「夜の四天王」に酷似していると同時にエピソード世界において登場したデーモン・コマンド4体(《魔城の黒鬼オルガイザ》、《剣舞の修羅ヴァシュナ》、《封魔の戦慄ジュマゾール》、《従獄の凶獣ドルベロス》)との関連性を示唆するかのような特徴を持っている。
その他の参考フレーバー |
少なくともこの魔誕の時期は「闇の王」と推定される《覇王ブラックモナーク》が人格と肉体を所持していた時期であることを理由に過去としても「かなり昔の出来事」とは確定している[1]。
《覇王ブラックモナーク》は基本セット背景ストーリーの開始時点で肉体を失って幽体のような存在になっており、エピソード世界の出来事と仮定した場合は謎の大爆発の発生以前の出来事である可能性は極めて高いと見られる。
次の魔誕はゴッド・オブ・アビス世界において、王道篇背景ストーリー後半で執行された。フレーバーテキストの地の文では、これがDM24-BD4の魔誕を再現したものであることが示唆されている。
王道篇参考フレーバー |
この魔誕の執行首謀者は《暗黒剣 フラヴナグニル》である。「生贄」とされたのは「夜の四天王」たる《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》《怒りの夜 アゲブロム・バイオレンス》《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》《楽しみの夜 フミビロム・パラダイス》の4体それぞれに埋め込まれていた《ジャシン》の肉体4部位およびそれとは別に確保された《ジャシン》の心臓である。またここでは、「喜怒哀楽が極まりきった感情」が、「愛する者を奪われた時」に生じる「裏切りの怒り」の代用となることが描かれた。
「夜の四天王」たちは《フラヴナグニル》の命でゴッド・オブ・アビス世界に出現し、各文明に対する侵略や交流に勤しんでいたのだが、それぞれの活動および感情の波がピークに達した瞬間に不意打ち的に体内の《ジャシン》のパーツを抽出されており、この時に4体それぞれが抱いていた感情がその「喜怒哀楽が極まりきった感情」として利用されたのである。
最終的にこの魔誕では、《悪魔世界ワルドバロム》が誕生した。生贄たる《ジャシン》の肉体が「ワルドバロムの器」の役割を果たし、そこに「ワルドバロムの魂」が宿るかたちで《悪魔世界ワルドバロム》が顕現している。
王道篇参考フレーバー |
王道篇背景ストーリーにおける魔誕によって世界は壊滅の様相を呈し、大きな影響を被った。
超獣たちの生誕と死のサイクルが歪んだことで次々と奇妙な生物が生まれ、有機と無機の概念が崩壊したことで貪欲な鉱石が食物連鎖に参入した。
「夜の四天王」の眷属たちデモンズ・レガシーは主を失い、その代わりに魔誕によって新たな力を得、《バロム》に近い姿のデーモン・コマンドへと進化を果たした。
これと同様の現象が他のデーモン・コマンドにも発生しているのか、王道篇終盤で収録されたデーモン・コマンドには《バロム》に顔などの部位が酷似したものが複数存在する。
盟主たる《ジャシン》の肉体を魔誕に利用されたアビスは、後述する魔誕の勢力と対立を深めていく。
一方で魔誕が各文明にもたらした被害は甚大であり、その対処のため複数の文明間の結束を促すことになった。
王道篇参考フレーバー |
王道W参考フレーバー |
このように世界の理を書き換えていった魔誕は、超魂Xという新たな力や、それを扱うことができる存在フュージョナーをも誕生させることとなった。
王道W参考フレーバー |
名前に「魔誕」を含むものをはじめとするクリーチャーが該当するものと思われる。
デーモン・コマンドなど、王道篇以前から (特に勝舞編から) 闇文明に属するものとして登場していた種族のクリーチャーたちで構成されるが、その多くは闇以外の文明を併せ持っていたり、闇以外の文明しか持っていないことさえある。またこの勢力に属する多くのクリーチャーはカード名およびカードイラストが過去に登場したクリーチャーをオマージュしたものとなっている。
王道篇で登場したものは全ての文明に存在するが、王道Wでは黒赤緑を中心とする勢力になった。一方で王道篇では「魔誕の勢力」と思われるクリーチャーは全員デーモン・コマンドを種族に含んでいたが、王道Wでは必ずしも含まなくなった。
当初は《悪魔世界ワルドバロム》からの影響を受けていた、あるいは率いられていたと思われる。しかしながら王道篇背景ストーリー終盤で「ワルドバロムの器」となっていた《ジャシン》の肉体から「ワルドバロムの魂」が抜け出てしまい、これが《暗黒剣 フラヴナグニル》に持ち去られる事態が発生する。
王道篇参考フレーバー |
《暗黒剣 フラヴナグニル》がこのような行動に打って出た理由は判然としていないが、《フラヴナグニル》は「魔誕のその先」にある何かを求めていたことが示唆されている。
これ以降、勢力としての魔誕は、《ジャシン》の魂なき肉体が突如動き出した存在: 《
王道W参考フレーバー |
カード名 | 元ネタ | 元ネタの収録時期 |
《魔誕の騎士ザガーン》 | 《暗黒の騎士ザガーン》 | 2002年/DM-01 |
《魔誕の斬将オルゲイト》 | 《魔刻の騎士オルゲイト》 | 2002年/DMC-04 |
《魔誕の猛将ダイダロス》 | 《憤怒の猛将ダイダロス》 | 2003年/DM-06 |
《魔誕の獅子デスライガー》 | 《混沌の獅子デスライガー》 | 2002年/DM-01 |
《魔誕の覇者ガジラビュート》 | 《冥府の覇者ガジラビュート》 | 2004年/DM-10 |
《魔誕の前兆》 | 《インフェルノ・サイン》 | 2008年/DMC-44 |
《魔誕の邪将クエイクス》 | 《凶骨の邪将クエイクス》 | 2002年/DM-04 |
《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》 | パーフェクト呪文 | 2019年〜/DMRP-10ほか |
《魔誕神官ドルゴ・バーロウ》 | 《邪霊神官バーロウ》 | 2015年/DMX-21 |
《魔誕哀樹シンバーロ》 | 《哀樹 コシン》 | 2024年/DM24-RP3 |
《魔誕麗姫ピカドール》 | なし? | |
《魔誕妖精スイセン》 | なし? (《再誕妖精スイセン》) | (2020年/DMEX-08) |
《魔誕人形ランラン》 | なし? | |
《魔誕翔天マルピア》 | なし? | |
《魔誕幻獣ボンメェ》 | なし? | |
《魔誕光喜エルバーロ》 | 《光喜 コエル》 | 2024年/DM24-RP3 |
《魔誕楽識フミバーロ》 | 《楽識 コフミ》 | |
《魔誕炎怒アゲバーロ》 | 《炎怒 コアゲ》 |
カード名 | 元ネタ | 元ネタの収録時期 |
《魔誕の悪魔デスモナーク》 | 《悪魔神デスモナーク》 | 2006年/DM-19 |
《魔誕の穿将ベリュガデス》 | なし? | |
《魔誕音像スカルテット》 | 《デス・ハープ》 | 2005年/DM-15 |
《バッド・タンバリン》 | 2005年/DM-16 | |
《マッド・ギター》 | ||
《バッド・パンデイロ》 | 2019年/DMRP-09 | |
《無敵魔誕カースペイン》 | 《無敵悪魔カースペイン》 | 2007年/DM-24 |
《魔誕の戦慄ジュマゾール》 | 《封魔の戦慄ジュマゾール》 | 2006年/DM-21 |
《魔誕怪人モステリオ》 | なし? | |
《魔誕の死神ベル・ヘル・デ・スカル》 | 《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》 | 2016年/DMD-33 |
《魔誕妖蟲エキサイト・ワーム》 | なし? | |
《魔誕邪脚ブレイズ・イヤリング》 | 《ブラッディ・イヤリング》 | 2002年/DM-01 |
カード名 | 元ネタ | 元ネタの収録時期 |
《魔誕の封殺ディアス Z》 | 《時空の封殺ディアス Z》 | 2010年/DM-37 |
《魔誕の覇王アザファウスト》 | 《終末の覇王アザファウスト》 | 2010年/DM-36 |
《魔誕の賢者ランブル》 | 《時空の賢者ランブル》 | 2010年/DM-36 |
《魔誕妖クズトレイン》 | 《封魔妖スーパー・クズトレイン》 | 2007年/DM-25 |
カード名 | 魔誕との関係 | 元ネタ | 元ネタの収録時期 |
《堕チシ八叉ノ蛇神》 | 魔誕の勢力の新たな首魁 | (《ジャシン》の肉体) | (2023〜2025年/ウィン編各エキスパンション) |
《悪魔神フレアスポーン》 | 《ワルドバロム》の分身と思われる | 《悪魔神バロムスポーン》 | 2023年/DM22-EX2 |
カード名 | 魔誕との関係 | 元ネタ | 元ネタの収録時期 |
《究極の虚 ジャシン=ヴリドガルド》 | 《堕チシ八叉ノ蛇神》の新形態 | 《堕チシ八叉ノ蛇神》 | 2025年/DM25-RP1 |
《喜像エル》 | 魔誕のフュージョナー特有の魔法陣が右下に描かれている | 《喜びの夜 エルボロム・ハッピー》? | 2024年/DM24-RP3 |
《楽像フミ》 | 《楽しみの夜 フミビロム・パラダイス》? | ||
《怒像アゲ》 | 《怒りの夜 アゲブロム・バイオレンス》? | ||
《哀像シン》 | 《哀しみの夜 シンベロム・カタルシス》? | ||
《虚ト成リシ古ノ蛇神ノ咆哮》 | 《ヴリドガルド》の咆哮が呪文としてカード化されたもの | なし? |