4色(よんしょく)ロマノグリラ天門(てんもん)

【5色ディスペクター】抜き4色にチューニングし、《零獄接続王 ロマノグリラ0世》を軸にした型。《ヘブンズ・ゲート》を主力コスト踏み倒し手段とする。

《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》の登場後は、横展開はそちらで事足りる上に《零獄接続王 ロマノグリラ0世》が持っていないロックも持っていることからそちらを採用して《零獄接続王 ロマノグリラ0世》の採用を見送る場合も少なくない。

《零獄接続王 ロマノグリラ0世》の有無に関わらず、このデッキのような基盤をそのまま利用したディスペクター軸の【ヘブンズ・ゲート】を【4色ディスペクター天門】(または単に【4色ディスペクター】)と総称する。

零獄接続王 ロマノグリラ0世 KGM 光/闇/自然 (11)
クリーチャー:ディスペクター/ダークロード/ガーディアン/ナイト 17000
EXライフ
マッハファイター
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を見てもよい。そうしたら、その中から1枚を墓地に置き、残りをマナゾーンに置く。
このクリーチャーが攻撃する時、コストの合計が、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下になるよう、自分のマナゾーンと墓地からクリーチャーを最大1体ずつ選び、出す。
このクリーチャーがタップしていれば、自分は攻撃されない。
流星のガイアッシュ・カイザー SR 水/自然文明 (6)
クリーチャー:ブルー・コマンド・ドラゴン/グリーン・コマンド・ドラゴン/ハンター 8000
相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。

主要カード

《零獄接続王 ロマノグリラ0世》
《ヘブンズ・ゲート》ほぼ《ヒャクメ》《ベン》を呼び出すためだけにある呪文
《砕慄接続 グレイトフル・ベン》墓地肥やしさえしておけば爆発的なマナブーストに化ける。マナ戦術によるソリティアを行うためのパーツ
《Disアイ・チョイス》S・トリガーマナゾーンからコスト踏み倒しソリティア手段の1つ
《霊宝 ヒャクメ-4》主要ササゲール。オマケのようについている1ブースト1ハンデスも強い

候補クリーチャー

《天災 デドダム》マナゾーン手札墓地に1枚ずつ振り分けることができ、クリーチャーも残せる
《Disコットン&Disケラサス》マナブースト一回目にタップしておいたマナゾーンのカードが多色カードならもう一回ブースト
《妖精 アジサイ-2》cipで1マナブーストと1枚の手札補充をし、ササゲール2を持つ
《神徒 メイプル-1》ピーピングハンデスササゲール1を持つディスタス。《ベン》から踏み倒す候補として。
《流星のガイアッシュ・カイザー》カウンターコスト軽減ドロー。素出しして速攻メタにも
《黒智縫合 レディオブ・ローゼルド》召喚時限定cipで5ドロー5ハンデス。巨大マッハファイターなので肉弾戦もお手の物。独特の敗北回避能力《シャコガイル》フィニッシャーとする【ビッグマナ】系統に有効。《ダノス》と並べれば原則負けない盤面となる
《大樹王 ギガンディダノス》ハンデスとしては相手のマナが増えるという欠点があるが、相手への攻撃制限は出た瞬間有効な上に実質確定除去を受けない限り解けないという強力な代物。フシギバースにより少ないマナで出る
《水上第九院 シャコガイル》フィニッシャー
《地封龍 ギャイア》相手クリーチャーの展開を持ち前のロックで粗方封殺。カウンター封じにもなるのでワンショットプランにも
《ブラキオ龍樹》《ギャイア》とはフシギバース《ガイアッシュ》のコスト軽減対応である点で差別化
《自然の四君子 ガイアハザード》爆発的にマナの伸びるこのデッキと相性の良い大型ロック獣。
《終末の監視者 ジ・ウォッチ》ターンスキップによるロックを仕掛ける。封殺性能は《ギャイア》等に劣るが、10コスト以上かつ単色である点が優秀。
《終末縫合王 ミカドレオ》召喚時限定cip山札から最大4体踏み倒す。自分のターン開始時に自分のコスト8以上のクリーチャーが4体以上いればEXウィン
《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》ドラゴンコマンドの登場そのものをロック。《ギャイア》より決定力のある場合も多い。
《完全不明》立てば返しのターンはほぼ凌げる
《極世接続 G.O.D.Z.A.》タップ時にコスト6以下の味方をリアニメイト
EXライフブロッカー付き
《閃光の守護者ホーリー》登場時に敵獣全タップ可能なS・トリガーブロッカー
《The邪悪 寄成ギョウ》クリーチャーによるカウンターを粗方封殺
《古代楽園モアイランド》呪文の詠唱とフィールド展開を封じるQ・ブレイカー。バトル勝利時に3枚のシールド焼却
《偽槍縫合 ヴィルジャベリン》カード指定除去ランデスハンデス置きドローライブラリアウト狙いを一手に担う
《飛翔龍 5000VT》cipでパワーが低い相手のクリーチャーバウンスロック。メタカード除去。召喚時自分のクリーチャーと相手のクリーチャーの数でコスト軽減可能
《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》cipで相手のクリーチャー1体をバウンスしそのコスト以下のクリーチャーをリアニメイト。cip全般を封殺する常在型能力

候補呪文

《フェアリー・Re:ライフ》G・ストライク付き2コスト初動マナブースト
《地龍神の魔陣》青緑G・ストライク持ち2コストブースト。中盤以降もサーチカードとして活躍する
《獅子王の遺跡》フルスペックは4マナ3ブースト
《獰猛なる大地》8マナさえあればマナゾーンのクリーチャーをコストに関係なくの味方1体と入れ替えることが可能。ついでに相手に《父なる大地》能力を浴びせる
《零獄王秘伝 ZERO×STRIKE》ディスタスディスペクターを増殖
《ドンドン水撒くナウ》S・トリガーマナブーストマナ回収バウンス
《ドンドン火噴くナウ》ブースト手札補充除去を1手に担うS・トリガー
《絶望と反魂と滅殺の決断》様々な役割を持てる汎用カード。《デドダム》と《メイプル-1》が主なリアニメイト先となる。
《生命と大地と轟破の決断》5マナクリーチャーをマナから2体展開できる
《テック団の波壊Go!》【我我我ブランド】対策
《S・S・S》《アルモモ》に封じられない強力S・トリガー
《終末王秘伝オリジナルフィナーレ》マナと手札を補充しつつ、マナゾーンの枚数分パワー低下を放つ

候補ツインパクト

《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》速攻メタ/防御札
《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》無いよりマシのコスト踏み倒しメタ/S・トリガー付き超次元呪文
《機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」》殿堂入りになって以降はクリーチャー面を使う余裕はない/宣言コスト呪文ロック召喚ロック
《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》上は味方が場を離れた時マナゾーンに送る置換効果&バトルに勝った時自分のマナ以下の味方をタダ出し 下は擬似《神秘の宝箱》
《天地命動 バラギアラ/輪廻暴聖》Disアイチョイスからの踏み倒し可。マナをアンタップ
《超球の超人/父なるタッチダウン》コスト5以下のクリーチャー以外を無視&相手のクリーチャー一体をマナゾーンへ送りそのクリーチャーよりコストの小さいクリーチャー一体を自分のマナゾーンから出す。
《清浄のカルマ インカ/オキヨメ・水晶チャージャー》手札以外メタ/墓地リセット&水晶チャージャー

超次元ゾーン

このデッキの回し方

一例としては以下の通りである。

リソース系のカードを使い、6マナ貯めたら《ヘブンズ・ゲート》で展開。

《砕慄接続 グレイトフル・ベン》《Disアイ・チョイス》などによるソリティアマナゾーンや盤面のリソースを稼ぎ、適宜《零獄接続王 ロマノグリラ0世》を着地させる。《零獄接続王 ロマノグリラ0世》連鎖でさらにリソースを稼ぎ、マッハファイターでの除去を繰り返しつつ盤面に必要パーツを集める。最後に《地封龍 ギャイア》などの詰め要員を立てて過剰打点でワンショットを行うのが基本。

《砕慄接続 グレイトフル・ベン》《零獄接続王 ロマノグリラ0世》と相性のよい《水上第九院 シャコガイル》《終末縫合王 ミカドレオ》エクストラウィンを狙うのも良い。

長所

《アイド・ワイズ・シャッター》《テック団の波壊Go!》《ヘブンズ・ゲート》など矢鱈と速攻に対する受け札が充実している。そのため、【我我我ブランド】には有利が付く。特に《零獄接続王 ロマノグリラ0世》がタップすれば速攻系統に対してはほぼ勝ち確定である。

早出し手段も《ヘブンズ・ゲート》のみならず《霊宝 ヒャクメ-4》《流星のガイアッシュ・カイザー》と非常に豊富。カウンターによるマナブーストも《獅子王の遺跡》《砕慄接続 グレイトフル・ベン》などがある。ブロッカー以外の10コスト以上のファッティでも、相手のブレイクに乗じて4ターン目辺りにポンと出すことができることが多い。

環境外の地雷デッキはそのデッキパワーで圧殺できる。

短所

呪文への依存度がそこそこ高いので、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》は天敵。毎ターン呪文ロックを使われたらその時点で敗色濃厚である。

《零獄接続王 ロマノグリラ0世》マッハファイターの的が無いと《零獄接続王 ロマノグリラ0世》を連鎖させづらい。ワンショットプランの場合はごり押ししても良いかもしれないが、《水上第九院 シャコガイル》プランの場合は《零獄接続王 ロマノグリラ0世》での展開のために無用なブレイクをすることは許されないので、一種のジレンマと言える。

《地封龍 ギャイア》1枚積みのレシピが主体のため、EXライフシールド追加の繰り返しでシールド落ちする恐れがある。

3ターン目から《拷問ロスト・マインド》《七王無き宮殿》で大量ハンデスを狙うデッキも苦手。少し誇張が入るかもしれないが、4ターン目に《神徒 メイプル-1》《獅子王の遺跡》などからスタートしても事故と言われない低速デッキなので、猶更である。

環境において

DMRP-19《零獄接続王 ロマノグリラ0世》が登場するなり活躍し始めた。

2022年7月1日付で《アクアン》が殿堂入りに降格。以降はそちらが手札補充系スーパーサブとして入るケースも見られるようになった。

2022年9月辺りから若干勢いが衰えたが、10月に入ると新たな相方となる《異端流し オニカマス》が多くのコスト踏み倒し系デッキに刺さる、《CRYMAX ジャオウガ》での雑殴りプランで最速4ターン目にフィニッシュを狙うことが出来て高速系統に追いつけることが判明した、などの理由から環境に復帰。

DM22-EX2《ブレイン・スラッシュ》を獲得。

その後【絶望神サガループ】に締め付けられて一旦死滅したが、【絶望神サガループ】が2023年8月11日付の殿堂レギュレーション改訂によって規制されると、早速新殿堂レギュレーション施行日当日からDM23-BD1基盤の型が結果を残した。8月の終わりには【キャベッジ・セッションズ】基盤で《ヘブンズ・ゲート》不採用の【4色ロマノグリラ】である【白青黒緑ロマノグリラキャベッジ】なるデッキの入賞報告もされた。

DM23-RP3《禁呪と聖句の決断》を、DM23-BD1《Disコットン&Disケラサス》を獲得。

DM23-EX2《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》を獲得。

DM23-EX2発売2週目には、《音奏 ハイオリーダ/音奏曲第3番「幻惑」》《復活の祈祷師ザビ・ミラ》を採用し、超次元に《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》一式を投入した【80枚ディスペクター天門】なる亜種がアドバンスで3位入賞。

DM23-BD5《煉獄大帝 キング・ロマノフ》を獲得。

DM23-EX3《清浄のカルマ インカ/オキヨメ・水晶チャージャー》を、DM24-RP1《哀樹の夜 シンベロム》《光開の精霊サイフォゲート》を獲得。元々ブロッカーは必要最低限の構築であり、べらぼうにブロッカーが並ぶわけではないことから、次第に《ヘブンズ・ゲート》《光開の精霊サイフォゲート》に総入れ替えした型が主流化。

DM24-RP1期には《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》型も確認された。

DM24-RP2《理想と平和の決断》を獲得。やろうと思えば比較的無理なくメインデッキの9割を回収対象で固められる。

DM24-RP2期には《終焉の覚醒者 レッドゾーンBSR》を複数体用意してから《超覚醒ラスト・ストーム XX》《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》を呼び出す型も確認された。なお、DM24-RP2の発売に伴い《聖霊超王 H・アルカディアス》を獲得している。

超CSⅦ in横浜』(オリジナルでの3人1チーム戦)ではベスト16チームの1人が使用する実績を残した。《煉獄大帝 キング・ロマノフ》2枚、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》4枚、《テック団の波壊Go!》4枚が入った型で、徹底的に【白黒赤ファイアー・バード】を始めとするビートダウンをメタったものと見られる。

DM24-RP3《ヨビニオン・マルル》《ヨビニオン・ハルカス》を獲得、単色マナ、コスト3リソースクリーチャー呼び出しのための山札圧縮が主な役割。

参考