【エリアモルト】

【グレンモルト】をベースに、《Dの禁断 ドキンダムエリア》置換効果封印関連の裁定を利用したメタ色の強いビートダウン青黒赤で組まれる。新章デュエル・マスターズ期に完成した地雷デッキであり、この時代で「クローシスモルト」と呼ばれるのは多くの場合このデッキを指す。

Dの禁断 ドキンダムエリア VR 闇文明 (5)
D2フィールド
自分のクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりにそのクリーチャーに封印を付ける。
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
Dスイッチ:自分のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、自分の封印を6枚まで墓地に置いてもよい。

主要カード

《禁断〜封印されしX〜》ブロッカーなどを封印で一掃できるフィニッシャー
《Dの禁断 ドキンダムエリア》《ドキンダム》の封印解除による打点補強と実質的な除去耐性付与
《龍覇 グレンモルト》サブフィニッシャー
《銀河大剣 ガイハート》スピードアタッカー付与。2度攻撃すれば龍解 《エリア》により居座り性能抜群

候補カード

《勇愛の天秤》や枠の都合上手札交換はこれ一択
《異端流し オニカマス》除去耐性付きのコスト踏み倒しメタ。場持ちは非常に良いので龍解まで持たせられるし、ダイレクトアタック要員としても優秀
《停滞の影タイム・トリッパー》疑似ランデス。龍解補助にも役に立つ
《ガチャンコ ミニロボ1号》相手の呪文を唱えるコストが2増加。
《解体人形ジェニー》言わずと知れたピーピングハンデス
《奇天烈 シャッフ》選んだ数のコスト呪文を封じ、クリーチャー攻撃制限
《凶殺皇 デス・ハンズ》防御S・トリガー単色確定除去なのがエライ
《ジ・エンド・オブ・エックス》防御S・トリガー封印した自分のクリーチャーを戦線復帰させる

基本的に3→4→5→6の流れを重視するため、デッキには多色を一切搭載しない。

このデッキの回し方

2ターン目は《勇愛の天秤》を優先してプレイし、手札が良ければ《異端流し オニカマス》を立てる。3ターン目はビートダウンには《停滞の影タイム・トリッパー》呪文中心のデッキには《ガチャンコ ミニロボ1号》と使い分けて妨害。4ターン目は《奇天烈 シャッフ》をキャストするか《解体人形ジェニー》でキーカードを引っこ抜く。5ターン目にデッキコンセプトである《Dの禁断 ドキンダムエリア》展開し、6ターン目に《龍覇 グレンモルト》を投げ付けるのが理想。
《Dの禁断 ドキンダムエリア》置換効果でドラグナーが封印されてもドラグナー無視されたままドラグハート・ウエポンが装備された状態を維持して残るので、カード指定除去を受けない限り
《銀河大剣 ガイハート》龍解するまでの間どっかりとバトルゾーンに居座る。
《エリア》と《龍覇 グレンモルト》が並んだら、後は《モルト》による最初の攻撃で自軍がスパーク呪文《青寂の精霊龍 カーネル》などのバトルゾーンから離さない除去で相当数足止めされない限り、安全な龍解に向かって行くだけである。
龍解に必要なクリーチャー最低2体で2枚ブレイク、《エリア》とセットで採用されていないはずがない《伝説の禁断 ドキンダムX》T・ブレイク、選ばれたら追加ターンを得られる《熱血星龍 ガイギンガ》でダイレクトアタックと、打点と詰めの性能には事欠かない。
《ドキンダムX》は当たり前だが《エリア》で守られている限りにおいては特殊敗北能力を気にしなくても良く、安心してシールドブレイクできる。

長所

とにかく呪文に対しては強く、《ミニロボ1号》と《シャッフ》を流れるように召喚すると呪文主体のデッキはほぼ何もできなくなる。
6ターン目に勝負を付けることがデフォルトのデッキなので、それまでに準備が終わらないデッキには自分のやりたいことをやることができる。【5色フェアリー・ミラクル】などの低速デッキはまさしくお客様であろう。
コスト踏み倒しメタに引っかかるようなギミックがこれと言って無いので、味方につけると強力な《オニカマス》は敵に回したところでバニラと大して変わらない。そうしたカードには強気に出られる。
《オニカマス》や《トリッパー》のおかげでビートダウン全般には強く、コスト踏み倒しに依存したデッキを完封できることも少なくない。《シャッフ》は宣言したコストのクリーチャーの足止めを行うため、打点を担うクリーチャーのコストが特定の数に集中している【レッドゾーン】などのデッキに有利が付く。

短所

そもそも《エリア》ありき、《ガイハート》ありきのデッキ構成なので、《龍脈術 落城の計》を始めとするカード指定除去のカウンター札には滅法弱い。《ガイハート》を龍解させる前に《テック団の波壊Go!》1ショットキルに必要なカードを吹っ飛ばされて《エリア》の除去耐性も失われるというシチュエーションは最悪である。《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》は《シャッフ》でケアする必要があるだろう。
また、《シャッフ》を除けば封印を外す手段が《ジ・エンド》しかないため、大量に破壊置換効果を発動させられるのもまずい。
《勇愛》以外だと盤面に触れることができる手段が5マナ域以降に偏っているため、《エリア》のDスイッチを発動する前に高速でクリーチャーを並べて《シャッフ》による攻撃制限をスルーして殴らず勝つ【緑単ループ】などのデッキにも不利が付く。
クリーチャーによる軽量除去というのも辛いところであり、《爆砕面 ジョニーウォーカー》などの除去が連発されるとジリ貧になる。
《メガ・マグマ・ドラゴン》のようなクリーチャーによる全体除去も天敵の1つであり、クリーチャーによるマナブースト手札補充によってメタの影響を受けず素早く確実に除去札を出せる相手には難儀する。

環境において

DMRP-08期のチャンピオンシップで使われ始め、ポツポツと入賞し出したデッキタイプ。

《異端流し オニカマス》《停滞の影タイム・トリッパー》《奇天烈 シャッフ》による妨害が優秀であり、特に《奇天烈 シャッフ》で「1」を宣言すれば【青単スコーラー】を完封できるのが大きい。実際の対戦では《龍覇 グレンモルト》の登場を待たずにシステムクリーチャーで妨害しながらごり押しして殴り切ることも少なくない。

《龍覇 グレンモルト》コスト踏み倒しメタの影響をほぼ受けないフィニッシャーであるというのも見逃せない事実。

参考